ミラクルナイト☆第15話
奈理子と隆は、夏休みの日中をリビングのクーラーの涼しい風に当たりながら、のんびりと過ごしていました。しかし、そののどかな時間はママからのおつかいの命令によって一変します。商店街に行って買い物をすることになった奈理子と隆は、出かける準備を整えました。
商店街に到着した二人は、人通りの多い賑やかな場所に足を踏み入れました。しかし、そこで予期せぬ出来事が起こります。奈理子のクラスメイトである慎治が現れ、隆は彼と遊びに行くことになってしまいました。奈理子はひとりになってしまい、買い物を続けることになりました。
少し戸惑いながらも、奈理子は進んでいく商店街を歩いていきます。すると、いつの間にか彼女の横に少年ライムが立っていたのです。奈理子は身を凍りつかせましたが、ライムは奈理子をデートに誘う言葉を口にしました。彼の目は奈理子のショートパンツから伸びる生脚と彼女の顔をねっとりと見比べているかのようで、不敵な笑みが浮かんでいました。
奈理子は戸惑いながらも、ライムがミラクルナイトの正体を知っていることを思い出しました。彼に逆らうことは危険であり、ミラクルナイトの秘密を守るためにも従うしかありませんでした。彼女はためらいながらも、頷きました。
「わかったわ、デートに行くわ」
ライムは奈理子の頷きに満足げな笑みを浮かべ、不敵に彼女を見つめながら去っていきました。奈理子は彼の姿が遠ざかるのを見送りながら、心の中で戸惑いと不安を抱えました。彼女はライムの真の目的を知る由もなく、次第に不穏な予感が心をよぎります。しかし、ミラクルナイトとしての使命を果たすため、彼女は勇気を持って進んでいく決意を固めました。
約束の日の朝、奈理子はライムが何を考えているのか分からない不安の中、デートの準備を進めていました。相手は敵であり、かつ年下のライムですが、奈理子にとっては生まれて初めてのデートです。中学2年生ならではの思春期の高揚感と緊張感が交錯し、彼女は自分にできる限りのオシャレを心掛けました。
純白のワンピースに身を包んだ奈理子を見た隆は、彼氏ができたのかとからかいの言葉を投げかけました。隆の目から見ると、今日の奈理子は可愛らしかったのです。奈理子は彼のからかいに怒りを感じながらも、自分をからかってくる弟の言葉に微笑みを浮かべました。
「馬鹿なことを言わないでよ、ただのデートなんだから」
奈理子は隆に向かってついた言葉を投げかけ、家を出る準備を整えました。彼女はライムに恥ずかしいことをされるかもしれないという思いが頭をよぎりながらも、初めてのデートの約束場所に向かって歩いていきました。
胸には緊張と期待が交錯し、奈理子は一歩一歩を大事に踏みしめながら、デートの場所へと近づいていきました。彼女は知らない世界へ踏み出す勇気を持ちながら、ライムとの出会いが彼女の人生にどんな影響を与えるのかを想像しながら歩いていきました。
水都市民プールの入口前に立つ純白のワンピースに身を包んだ奈理子は、麦藁帽子をかぶりながら待ち合わせの場所に到着しました。彼女は心の中で、これから自分が経験するであろう恥ずかしい出来事を予想しながらも、意気込んでオシャレをしたことを自負していました。
しかし、ライムの笑みを見た瞬間、奈理子の心中には深い恥辱の念が広がりました。ライムの視線は彼女の内側まで透き通るかのように感じられ、その妖しい眼差しは彼女の心に不安と緊張を植え付けるのです。
奈理子はライムの心の中を読み取られているような錯覚に陥り、自分のプライベートな部分が見透かされたような気持ちになりました。その視線によって奈理子の内面まで暴かれるような錯覚は、彼女にとって非常に屈辱的で恥ずかしいものでした。
しかし、奈理子は自分の心の揺れを隠し、ライムの挑発に屈することなく立ち向かおうと決意します。彼女は自分の意志と強さを胸に秘め、ライムとのデートに向かう未知の試練に立ち向かう覚悟を固めたのでした。
水色のビキニに着替えた奈理子は、新しく購入した水着を身にまとってライムとのデートに臨みました。彼女はまだ成長途中の胸に対して、ビキニは早すぎるのではないかと少し躊躇いを感じながらも、相手が小学生くらいのライムだと思い、中学生としての威厳を保つために背伸びして購入しました。
しかし、ライムは奈理子の心の内を見透かしたかのような視線を送ってきます。彼女はライムに自分の心の葛藤を見抜かれたようで、その視線によってさらに恥ずかしさが増していきます。水都市民プールは夏休みを満喫する家族連れやカップルで賑わっており、奈理子はこれからライムに恥ずかしい目に合わされることを予感しています。
しかし、奈理子の心には不安と期待が入り混じっています。プールデートは初めての経験であり、恥ずかしいかもしれないけれど、同時に楽しい時間を過ごすことも期待しています。彼女は自分の内なる葛藤に立ち向かいながら、勇気を振り絞ってライムとのデートを始めたのです。
プールは家族連れやカップルで賑わっており、人々が楽しい時間を過ごしていました。奈理子はスクール水着しか持っておらず、それまでの経験から人前でビキニになることに少し恥ずかしさを感じていました。
しかし、ライムは子供らしくプールを楽しんでおり、奈理子は彼が心配するほどのことはないと安心しました。彼は恐ろしいスライム使いの少年であったが、それでもまだ子供であり、無邪気さを持っていました。
奈理子は次第にライムに心を許していきました。二人はカップル用の二人乗りウォータースライダーに乗り、楽しく遊びました。奈理子は自分の恥ずかしさや不安を忘れ、ライムと一緒に笑いながら水しぶきを浴びていました。彼女はライムに対して少しずつ心を開いていき、彼の子供らしい一面に触れることで、安心感を抱くようになっていったのです。
奈理子と少年ライムは楽しい時間を過ごしていた波のプールで、思いがけない出来事が起きました。水都市民プールの目玉である巨大な波が押し寄せてきたのです。
大きな波に驚いた奈理子は、自然とライムにしがみつきました。彼女はライムの力強い支えに安心感を抱きました。二人は見つめ合いながら、波に揺られていました。この瞬間、奈理子の心はまるで常夏の海にいるような気分に包まれていたのです。
そして、互いの視線が交錯する中、ライムは奈理子にそっとキスをしました。その一瞬、時間が止まったような感覚が広がりました。奈理子は驚きながらも、心の奥底で嬉しさを感じていました。彼女はライムに対して淡い恋心を抱きつつも、まだはっきりと自分の気持ちを整理することができないでいました。
奈理子はライムのキスを受け入れた瞬間、まるでカラダの力が抜けていくような感覚に包まれました。しかし、目を開けるとそこには彼女を驚かせるような残忍な笑みを浮かべたライムの姿がありました。
プールの水の中で、奈理子の体には不気味なスライム状の粘液が張り付いていました。その瞬間、彼女は遠くから聞こえる意識の声に気付きました。彼女はライムによって騙され、遊ばれたのだという事実を悟ったのです。
奈理子は悔しさと怒りを感じながらも、その場に居合わせた人々の目を避けるように身を引きました。彼女は自分の身体からスライム状の粘液を洗い流し、冷静さを取り戻すために深呼吸しました。この出来事を忘れることはできないでしょうが、奈理子は自分の強さを取り戻し、次の行動に移る決意を固めました。
奈理子は水都市民プールから1人で帰る道中、悲しみに満ちた瞳から涙を流していました。彼女は今日のデートのために水色のビキニを買い、オシャレをすることで心を弾ませていたのに、少年ライムはその思いを踏みにじってしまったのです。初めてのデートと初めてのキスは、奈理子にとって本当に大切な瞬間であり、彼女にとっては特別な意味を持つはずでした。
しかし、ライムの残忍な行動によって奈理子は自分自身を惨めで悔しい存在だと感じてしまいました。彼女は自信を失い、心が傷ついた状態でした。
しかし、この辛い経験を通じて、奈理子は自分自身を大切にすることの重要性を学びました。彼女は再び立ち上がり、自分の価値を見つけるために前に進む決意を固めました。
(第16話へつづく)
(あとがき)











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