DUGA

ミラクルナイト☆160話

最近導入されたドローンによる実況中継は、これまで以上に多くの市民がミラクルナイトの活躍を目にできるようになった。水都タワー前の巨大ビジョンや家庭のテレビには、彼女が敵と戦う姿が鮮明に映し出され、その息遣いまでもがマイクで拾われる。特に、苦戦の末にお漏らししながらもココナッツ男を撃破したミラクルナイトの姿に市民は熱狂し、彼女への支持と人気はますます高まっていた。水都の絶対的アイドル、野宮奈理子の名声はますます揺るぎないものとなっていた。

一方、パイナップル男のアジトでは、彼がネットにアップされた先日の戦いの動画をじっと見詰めていた。

「貴方はしばらく休むべきよ」

と、アジトに入ってきた女性が静かに告げる。彼女はイチジク女こと一之木多実、勅使河原の秘書であった。「イチジク女か。勅使河原の使いで来たのか?」

パイナップル男は、目をミラクルナイトのパンチラ動画から離さずに言った。

「貴方は傷を癒す必要があるわ。奈理子と戦いたい者は多いの。彼らにも彼女と遊ぶ機会を与えないと」

と多実が答える。実際、パイナップル男はミラクルナイトとの戦いで受けた深い傷がまだ完全には癒えていなかった。

その時、一人の怪人がアジトに入ってきた。

「イチジク女の言う通り、パイナップル男、アンタは休んでな。奈理子も風間凜も、私が最高の受難を与えてやるよ」

と現れたのは、トケイソウ女だった。

「貴女にはまだ出撃許可は出ていない」

と多実が冷静に返すが、トケイソウ女は蔓を触手のように伸ばし、多実の身体に巻きつけた。蔓はブラウスとスカートの中に侵入し、多実の身体を弄ぶ

「じゃあ、勅使河原に伝えてよ。次の奈理子の相手は私だって」

とトケイソウ女は楽しげに言った。

「何をするつもり!」

多実が声を上げるが、トケイソウ女は笑いながら続ける。

「上手く勅使河原に取り入ったんだから、それくらいのことはしてよ」

と言いながら、なおも多実を弄ぶ。

「伝えるけど…許可が出るかどうかは分からないわ…」

多実は喘ぎながら答えた。

「トケイソウ女、止めろ。奈理子は俺がやる」

パイナップル男が冷たく言い放つと、トケイソウ女は渋々手を引いた。

「ふんっ、私は身体で男に取り入るような女が嫌いなんだよ」

と毒を吐き、蔓を解いた。

「私と社長はそういう関係じゃない」

と多実は強く言い返すが、トケイソウ女は笑いながら続けた。

「飽きられて捨てられないようにね、風間凜みたいに」

と。

パイナップル男は多実に目を向け、

「風間凜と飴玉娘には邪魔をされたくない。手を打ってくれ」

と告げた。多実はパイナップル男が決意を固めていることを感じ取り、

「分かった、トンボカマキリを手配するわ」

と答えた。

「次は私だから!」

とトケイソウ女が主張するが、パイナップル男は静かに言い放った。

「次はない。奈理子は俺が必ず堕とす。」

水都の絶対的アイドル、野宮奈理子。そして、彼女が扮するミラクルナイトとパイナップル男の決戦は、刻一刻と近づいていた。


放課後、帰宅途中の水都公園の遊歩道を歩く奈理子。風が心地よいが、彼女の心は穏やかではなかった。セイクリッドウインドの協力で新必殺技ミラクルミキサークロスチョップによりココナッツ男は倒した。しかし、パイナップル男はまだ健在で、彼に捕らえられ凌辱された記憶が奈理子の胸を締め付ける。

「パイナップル男は、必ず私が倒す…」

そう決意を込めて呟き、奈理子は拳を握り締めた。決戦の時が迫っているのを感じていた。

その時、目の前にウズムシ男が現れる。

「何?!」

と驚き、奈理子は反射的に後退る。すると、背後にも二人、合計三人のウズムシ男が彼女を囲んでいた。奈理子は構えを取り、警戒を強めた。その勢いで、水色のプリーツスカートがふわりと舞い上がり、彼女の可憐な太股白いショーツがチラリと見えた。

「奈理子ちゃん、今日も可愛いねー」

とウズムシ男たちは口々に嘲笑う。

「当たり前よ!私を誰だと思ってるの!」

奈理子は目の前のウズムシ男を睨みつける。だが、彼らの嘲笑は続いた。

パンチラヒロイン野宮奈理子だろ」

「暴れると、白いパンツが見えちゃうぞ」

その時、少し離れた場所に逃げた市民たちが声を上げた。

「奈理子、変身だ!」

「ウズムシなんかやっつけちゃえ!」

市民たちの声援に勇気をもらいつつも、奈理子は慎重に周囲を見渡した。パイナップルの香りは無い。ウズムシ男が三人だけなら、ミラクルナイト一人で何とかできるはずだった。問題は、ウズムシ男たちが素直に彼女に変身の時間を与えてくれるかどうかだ。

「今日は何の用なの?」

奈理子は冷静を装いながら問いかけた。

「また私を捕まえてエッチなことするつもり?」

ウズムシ男たちの出方を窺いながら、心の中で身構える。

「迎えに来たのさ」

とウズムシ男の一人が答えた。

「迎えに?」

「パイナップル男が奈理子を連れて来いって言うからさ」

「どこへ?」

「タワー前広場だよ」

「どうしてもタワー前広場に?」

奈理子は冷たい汗を感じた。

「多くの市民に奈理子の可愛い姿を見てもらうためさ。あそこなら大型ビジョンもあるし、水都公園よりもずっと市民が楽しめるだろ?」

ウズムシ男の言葉に奈理子の心は揺れた。夕方の水都タワー前広場は、学校や仕事帰りの市民で賑わっている。そこで再び彼女を晒し者にしようとしていることが明白だった。

「また私を晒し者にするつもりね…」

奈理子は頭がクラクラし、足が震えた。しかし、ここで逃げても何も変わらない。それなら、決戦の場として、パイナップル男との因縁に決着をつける絶好の機会かもしれないと考え直した。

「分かったわ。パイナップル男の元へ連れて行って」

と奈理子は毅然と答えた。

「おっ、意外に素直だな。てっきり逃げると思ってたぜ」

とウズムシ男は驚いた様子で言った。

「私は水都の守護神ミラクルナイト。逃げたりはしないわ」

と、奈理子は堂々と言ったが、内心では恐怖と不安が渦巻いていた。パイナップル男は恐ろしく強い。それでも、野宮奈理子は戦うしかなかった。


水都のシンボル、水都タワー。その足元に広がる広場は、水都タワー前広場と呼ばれ、今日も大勢の市民で溢れていた。巨大な水車が静かに回り、涼やかな風が吹き抜ける中、広場の中央には、堂々と立つパイナップル男の姿があった。広場だけでなく、周囲の商業施設のバルコニーやベランダにも人々が集まり、水都の誇る絶対アイドル、野宮奈理子の登場を待ちわびている。

誰もが知っていた。ミラクルナイトがパイナップル男よりも弱いことを。しかし、それは問題ではなかった。市民たちは、美少女野宮奈理子がミラクルナイトとして戦う姿に心を奪われていたのだ。奈理子は戦いの中で全てを曝け出す。敗北する姿すらも美しいと讃えられる。勝ち負けを超えた彼女の献身に、市民は胸を熱くするのだった。

タワー前広場の一角で、歓声が上がった。水都女学院の制服を纏った奈理子が、ついに現れたのだ。市民たちはその姿に群がりたい気持ちを抑えきれず、ウズムシ男たちが奈理子を守るように目を光らせる。

「パイナップル男、今日こそ決着をつけるわ!」

奈理子がパイナップル男を指差し、強い声で叫ぶ。

「決着だと?今まで何度も敗北してきたのはお前じゃないか。だが今日は違う。今日は奈理子の身体だけじゃなく、心も俺のものにしてやる」

パイナップル男は、奈理子の可憐な姿に熱い視線を向ける。

「身体は貴方の玩具にされても、私の心だけは絶対に貴方のものにはならない!」

奈理子はそう言い放ち、手に持ったアイマスクを高く掲げた。

「変身だ!」

「奈理子、今日は負けるな!」

市民たちの熱い声援が広場に響き渡る中、奈理子はアイマスクを装着した。瞬く間に、彼女の身体が水色の光に包まれる。光の中で、水都女学院の制服が消え去り、奈理子は純白のブラとショーツのみの無防備な姿に。だが、その姿も一瞬のこと。奈理子の黒髪に可愛らしい白いリボンが現れ、白いブラウスが彼女のAカップの胸を優しく包み込む。胸には水色のリボン、手足にはグローブとブーツが次々に現れ、最後に、純白のコットンショーツを守るかのようにプリーツスカートが姿を現した。

「水都の平和を乱す者は、ミラクルナイトが許しません!」

水色の光が消え、ミラクルナイトへと変身を遂げた奈理子が、力強く宣言する。すると同時に、風がスカートをひらりと舞い上げ、彼女の純白のパンツがチラリと見える。

「奈理子、今日も可愛いぞ!」

「奈理子の純白パンチラ最高!」

市民たちから歓声が上がる。ミラクルナイトは、その声援に背を押されるように、静かに呟いた。

「今日は負けない!」

彼女の決意は、胸の奥で燃え上がっていた。


水都タワー前広場には、緊張感が漂っていた。ミラクルナイトに変身した野宮奈理子が、パイナップル男を睨みつけている。市民たちは息を飲んで見守り、彼女に声援を送っていた。

「奈理子、何故いつも奈理子のパンツは白なんだ?」

パイナップル男が不意に問いかけた。ミラクルナイトは一瞬、戸惑ったように眉をひそめたが、すぐに答えた。

「私に似合うからよ。決して校則で白とされているからではないわ!」

彼女の声は強く、揺るぎない決意が感じられた。ミラクルナイト野宮奈理子は、自分が清楚で可憐なヒロインであることを十分に自覚していた。清純可憐な自分に相応しいのは、白いパンツだということも。

パイナップル男は冷笑を浮かべ、さらに問いかける。

「それにしても、奈理子は何故いつもパンチラをする?奈理子のパンチラは素晴らしいが、そんなに安売りすべきではないと思うぞ。ヒラヒラスカートで戦うなら、もっと慎重になったらどうだ?」

ミラクルナイトは一瞬、唇を噛んだが、すぐに堂々と答えた。

「スカートはミラクルナイトのコスチューム。パンツは私のパンツ。この可愛いコスチュームで戦う以上、パンチラは避けられないし、私のパンツが見られても、恥ずかしいけど仕方がない。私のパンツで敵が気をそらせるなら、それも戦術よ!」

彼女の答えに、市民たちは歓喜の声を上げた。

「さすがパンチラクイーン!」

「これからも奈理子のパンチラを見せてくれ!」

「私と会話がしたいだけなの?来ないのなら、私から行くわ!」

ミラクルナイトは言い放ち、水色の光弾を放った。しかし、パイナップル男の硬い外殻には、全く効いていないようだった。

「いい心掛けだ。さすが水都の守護神ミラクルナイトだな」

パイナップル男は余裕の表情を浮かべ、ミラクルナイトの方に目を向けた。しかし、彼女の姿は既にそこには無かった。

「えい!」

背後から、ミラクルナイトの強烈なハイキックが炸裂した。彼女の可憐なスカートがひらりと舞い、奈理子の太ももと白いパンツが一瞬、露わになった。

「くっ!」

パイナップル男はその一撃に一瞬だけよろめいたが、すぐに立ち直った。

「やるじゃないか、奈理子。しかし、この程度で俺が倒れると思うか?」

パイナップル男の目がギラリと光り、ミラクルナイトに向かって襲いかかった。

「負けないわ!」

ミラクルナイトは瞬時に後退し、再び光弾を放とうとしたが、その時だった。パイナップル男の鋭い突進が、彼女の動きを封じた。

「あぁっ!」

ミラクルナイトは避けきれず、パイナップル男の太い腕に捕らえられてしまった。

「捕まえたぞ、奈理子。今日こそ、お前の身体も心も俺のものだ!」

パイナップル男はミラクルナイトを力強く抱きかかえ、無理やりそのスカートを捲り上げようとした。

「離して!」

ミラクルナイトは必死に抵抗したが、パイナップル男の怪力の前では無力だった。彼女の身体は、無残にも敢え無く捕らえられてしまったのだ。


水都タワー前広場の大型ビジョンに、パイナップル男に抱っこされるミラクルナイトの姿が映し出された。広場に集まる市民たちは、その光景を目の当たりにしてざわめく。テレビ局の撮影用ドローンも、ミラクルナイトの姿を捉え、あらゆる角度からその様子を映している。

「離してッ!」

ミラクルナイトは必死にパイナップル男の腕の中で藻掻いた。しかし、彼の太い腕に囚われた華奢で非力な彼女では、どうあがいても流れることはできなかった。

その瞬間、緑色の光と黄色の光が広場に降り立った。光の中から現れたのは、風の戦士セイクリッドウインドと中学生戦士ドリームキャンディだった。

「奈理子、しっかりして!」

「奈理子さんを離しなさいッ!」

二人のヒロインが一斉に叫ぶ。

だが、彼女たちの前に立ち塞がったのは、三人のウズムシ男だった。

「ヒッヒッヒ…お前たちの相手はパイナップル男じゃないぜ」

と不敵に笑うウズムシ男たち。

「それなら、貴方たちから先に片付けてやるわ!」

ドリームキャンディがキャンディシャワーの構えを取る。しかし、ウズムシ男たちは慌てて手を振って答える。

「おっと、お前たちの相手は俺たちでもないんだ」

「じゃあ、誰よ?」

セイクリッドウインドが厳しい声で問うと、その瞬間、

「俺だ!」

と空から鋭い二本の鎌が振り下ろされた。次の瞬間には、セイクリッドウインドのコスチュームが鋭く斬り裂かれ、瞬く間に彼女はレオタード姿にされてしまった。

「トンボカマキリ!」

ドリームキャンディが叫んだ。地上に舞い降りたその恐ろしい敵が、不敵な笑みを浮かべて彼女たちを見下ろしている。

「これはパイナップル男とミラクルナイト、二人だけの勝負だ。お前たちは黙って見てろ」

と、トンボカマキリは冷たく告げた。

「奈理子さんが一人でパイナップル男に勝てるはずないじゃない!」

ドリームキャンディは必死に抗議する。しかし、トンボカマキリは冷たく答える。

「お前は仲間の力を信じられないのか?邪魔をする気なら相手になってやるが、空を飛べないお前たちが俺に勝てると思うか?」

ドリームキャンディが反論しようとするが、セイクリッドウインドが彼女を制した。

「キャンディ、トンボカマキリの言う通り、奈理子の力を信じよう。ミラクルナイトの力が完全に発揮されれば、私たちよりも強いはずよ」

しかし、ドリームキャンディは眉をひそめた。彼女ほどミラクルナイトの敗北を間近で多く見てきた者はいない。ミラクルナイトがパイナップル男に勝てるなど、到底信じられなかった。

「奈理子さん、頑張って…」

ドリームキャンディは、パイナップル男に捕らえられたままのミラクルナイトを見つめ、心の中で祈った。


夜空に浮かぶ撮影用ドローンが、パイナップル男に優しく抱っこされているミラクルナイトの周囲を旋回し、その光景はタワー前広場の大型ビジョンのみならず、テレビやネットでも生中継されていた。水都市民は皆、広場で繰り広げられるミラクルナイトとパイナップル男の攻防に息を飲んで注目している。

「いや! 降ろして!」

ミラクルナイトは必死に足をバタつかせ、なんとか逃れようとする。しかし、非力な彼女がパイナップル男のがっしりした腕から抜け出すのは難しい。自分の無力さに涙が滲むが、パイナップル男はただ黙ってミラクルナイトを抱きかかえているだけで、他に何も手出しをしてこようとしない。戸惑った彼女が顔を上げると、彼の真剣な眼差しがそこにあった。

「な…何よ…?」

思わずドキリとするミラクルナイト。そのとき、もがいた拍子にスカートが乱れ、パンツが露わになっていることに気づき、慌ててスカートを押さえ込んだ。しかし抱き上げられた状態では、それもなかなか叶わない。そして、突如としてパイナップル男の声が轟いた。

「奈理子、好きだ!」

その言葉は、広場に集まる人々の間にどよめきを引き起こした。

「凜さん、これって…愛の告白ですか?」

「まぁ、奈理子は可愛いからね…」

と、呆然とするドリームキャンディとセイクリッドウインドもその場の空気に飲まれていた。ミラクルナイトもまた、パイナップル男の言葉に驚き、思わず見つめ返す。

「え…? どういうこと?」

戸惑いを隠せない彼女の周りに、静寂が広がる。

その沈黙を破ったのはセイクリッドウインドだった。

「奈理子、早くゴメンナサイしなさい! あなたには彼氏がいるでしょ!」

と叫び、続けてドリームキャンディも、

「そうよ、パイナップル男が義兄になるなんて嫌!」

と声を上げる。

その言葉で我に返るミラクルナイト。

「私には大好きな彼氏がいるの。好意は嬉しいけど…ごめんなさい」

と、真っ直ぐにパイナップル男に伝える。しかし彼は諦めない。

「だったら、彼氏と別れて俺の女になればいい」

と言い放つ。

「そんな…」

ミラクルナイトは困惑した。水都一の美少女と称される奈理子だが、恋愛に関しては不器用で告白などされたことは無い。今の彼氏と付き合うことになったのも、自分から告白したからだ。

「年下の彼氏より、俺の方が奈理子の身体を満足させてやれるぞ。奈理子だって、大きくて逞しい男に身体を弄ばれる方が好きだろう?」

と言い放つパイナップル男の視線は彼女の太腿へと注がれる。その視線にハッとしたミラクルナイトは叫ぶ。

「やっぱり…私の身体が目的だったのね!」

彼女の身体が水色の光を放ち始める。

「ミラクルパワー!」

その力で彼の腕を振りほどき、一歩下がると、決意を込めた瞳で睨みつけた。

「変態さんは必ず倒す!」

と再び気合を入れ直すミラクルナイトに、パイナップル男も応える。

「いやだというなら、腕ずくで俺の女にしてやる!」

その一言が引き金となり、タワー前広場の戦いは新たな局面を迎えた。


風が吹き抜け、ミラクルナイトのスカートを揺らす。広場にいる市民たちは一瞬、彼女の美しい太ももに見惚れてしまった。

マゾっ子の奈理子には俺がお似合いだ」

と挑発するパイナップル男に、彼女はすかさず反論する。

「私の彼氏もドSよ!それに、私はマゾっ子なんかじゃない!」

二人の言い争いは激しさを増していく。

怒りを表すかのように、ミラクルナイトは白い翼――ミラクルウイングを広げ、空高く舞い上がった。

「あなたみたいな人、絶対に許さないわ!」

彼女が叫ぶと、パイナップル男は低く笑みを浮かべ、

中出しされるとき、俺に抱きついて喜んでいたくせに」

と囁くように言った。

「市民の前で変なことを言わないで!」

と彼女は怒りを露わにし、上空から水色の光弾を撃ち下ろす。しかし、パイナップル男の硬い外殻は微動だにしない。

「奈理子にはお仕置きが必要だな」

と言うや否や、パイナップル男は手にしたパインスライスを振りかぶり、

「パイナップルブーメラン!」

と、彼女へ向けて放り投げた。

「こんなの当たらないわ!」

と、彼女は身軽にかわし、紙一重で攻撃を躱す。

「これならどうだ?」

パイナップル男は次に、無数の小さなパイナップル爆弾を空中に撒き散らす。ミラクルナイトは息を呑み、空中で光弾を次々と連射してパイナップル爆弾を撃ち落とそうとしたが、すべてを阻止することはできない。

「パインスライスはどこ…?」

焦りの中、彼女の視界の外でパインスライスが戻ってきていた。

「きゃあっ!」

ミラクルナイトの股間をかすめるようにパインスライスが襲いかかり、その影響で一瞬バランスを崩す。その隙に、彼女の周りで次々とパイナップル爆弾が爆発した。

「奈理子、がんばれ!」

市民たちが、爆発の煙で覆われたミラクルナイトに向けて声援を送る。

「奈理子、耐えて!」

「奈理子さん、落ちちゃダメ!」

と、セイクリッドウインドやドリームキャンディも叫び、彼女を励ます。華奢で非力なミラクルナイトがこの巨漢のパイナップル男に地上で勝利することは困難だ。ミラクルナイトが勝つためには、空から攻め続けるしかないのだ。

煙が収まると、ミラクルナイトがボロボロになった姿で再び現れた。コスチュームは破れ、彼女の肌と白い下着が見え隠れする。傷つきながらも空中に留まる彼女の姿に、観客から歓声が沸き起こった。

「はぁ、はぁ…私は…負けない」

彼女は自分に言い聞かせるように呟き、再び地上のパイナップル男に向かって光弾を放った。

「空に逃げたつもりだろうが、俺は奈理子を逃さないぜ!」

パイナップル男は光弾を手で弾き、ミラクルナイトを鋭く見上げる。

「私は逃げてなんかいない!」

彼女もまた声を張り上げた。

「待っていろ、奈理子。今、捕まえに行くぞ」

と不敵に笑みを浮かべ、戻ってきたパインスライスに飛び乗ると、パイナップル男は空中へと上昇し始めた。

「えぇっ!パイナップル男が…飛ぶの?」

驚愕するミラクルナイト。その驚きをよそに、パイナップル男が彼女に迫りつつあった。


「約束しろ。俺が勝ったら、奈理子は俺のものだ!」

パインスライスに乗ったパイナップル男が吠える。その声に、ミラクルナイトは睨み返し、

「勝手に決めないで!」

と叫び、水色の光弾を次々と放つ。

だが、パイナップル男の硬い甲殻はこの光弾をものともせず、パインスライスも軽やかにその場を舞い、水色の光をかわし続ける。彼のパインスライスに乗った不安定な体勢を崩そうと必死で攻撃を続けるが、意外にもパインスライスは軽やかに空を飛ぶ。

「うぅ…こうなったら、接近するしかない!」

覚悟を決め、ミラクルナイトはパイナップル男に向かって突進した。

「空中戦でも、奈理子は俺には勝てん!」

パイナップル男が叫ぶと、手元から酸性果汁を放ち、彼女に浴びせかけてきた。酸性果汁が触れるたび、ミラクルナイトのコスチュームは溶け、既にボロボロだった服は消え、とうとう下着姿を晒すことに。

「ひやっ!」

慌てて突進を止めたミラクルナイトは、

「フェアリーシールド!」

と防護壁を展開し、果汁の攻撃を防ぎつつ、追撃を警戒する。

「可愛い奈理子もこれで俺のものだ!」

パイナップル男は不敵な笑みを浮かべ、パインスライスを蹴り飛ばし、自らミラクルナイトに飛びかかってきた。その巨体が高速で回転しながら迫ってくる様に、彼女は思わず怯む。

(やっぱり、私は…パイナップル男に勝てない…)

恐怖が彼女を包み、足がすくんでしまう。

「パイナップルスピンアタック!」

という叫び声とともに、彼女の体は強烈な衝撃を受けて吹き飛ばされ、空高く舞い上がった。そして、力なく地面へと落ちていき、タワー前広場の石畳に激しく叩きつけられる。

うつ伏せに倒れたまま、ミラクルナイトは動かない。静まり返ったタワー前広場には、失神そして失禁した彼女の力尽きた姿が残されるだけだった。


タワー前広場の大型ビジョンには、無残にも敗北し、失禁したミラクルナイト──奈理子の姿が映し出されていた。撮影用ドローンは容赦なく彼女を追い続け、他のマスコミも、下着姿にされた彼女をカメラに収めていた。

「奈理子さん、負けちゃいましたね…」

と、ドリームキャンディが呟く。

「奈理子はよく戦ったよ。だけど、パイナップル男がまた奈理子をお持ち帰りしようとするなら、私たちが止める」

セイクリッドウインドの力強い言葉に、ドリームキャンディが頷いた。

その時、パイナップル男は気絶したままのミラクルナイトにゆっくりと近づき、嘲笑を浮かべながら

「もっと奈理子の姿を皆に見せてやらなきゃな」

と、彼女のアイマスクを無造作に剥ぎ取った。美しい素顔が市民の前に晒され、さらに彼女を後ろから抱え上げて、その無様な姿を誇らしげに掲げる。

「これが水都の絶対ヒロイン、ミラクルナイトの敗北した姿だ!」

という声が広場に響き渡った。

「パイナップル男、やり過ぎよ!もう勝負はついたでしょう!」

セイクリッドウインドが鉄扇ガストファングを構え、怒りを露わにする。

「奈理子さんをこれ以上、辱めることは許さない!」

ドリームキャンディもまた抗議の声を上げた。しかし、彼女たちの前に立ちはだかったのは、トンボカマキリだった。

「勝負に勝った以上、奈理子はパイナップル男のものになる約束だったはずだ」

と彼は冷たく言い放つ。

「奈理子はそんな約束してない!」

「パイナップル男が勝手に言ってただけでしょ!」

セイクリッドウインドとドリームキャンディが反論するも、トンボカマキリは冷酷に言い放った。

「敗者が晒されるのは掟だ」

激しい睨み合いが続く中、突如、一人の少年が歩を進めた。それは、奈理子の恋人であるライムだった。水都を代表する美少女・奈理子と彼のラブラブカップルぶりは市民の誰もが知っている。颯爽と登場したライムに人々の視線が集まる。

「スライム男か…」

パイナップル男が舌打ちをする。

「奈理子、目を覚ませ!」

ライムの鋭い声が広場に響き渡る。意識を失い、奈理子の素顔お漏らしパンツを晒し続けるミラクルナイトへとその声は届いた。


「ライム…」

ミラクルナイトの瞳がゆっくりと開かれる。その姿に安堵したのも束の間、パイナップル男が冷ややかにライムを見据えて言い放った。

「これは俺と奈理子の戦いだ。彼氏様には、大人しくしていてもらおうか」

ライムの正体は、上から戦闘を禁じられたスライム男。しかし、彼の出方次第では、パイナップル男は容赦なく応戦するつもりでいた。

「お前には関係ない。これは俺と奈理子の問題だ」

と、ライムは強い意志を込めて告げる。

「何だと?」

と苛立ちの色を見せるパイナップル男。だが、ライムは彼を無視し、ミラクルナイトに向かって問いかけた。

「奈理子、このままじゃパイナップル男の女にされるぞ。奈理子の俺に対する思いはその程度なのか?」

「私は…ライムが好き…だけど、私の力じゃ…」

ミラクルナイトは自分の無力さを痛感し、俯いてしまう。だが、ライムは彼女を励ますように言葉を紡ぐ。

「奈理子、今の君は本来の力を発揮していない。水都の守護神ミラクルナイトとして、今まで数々の強敵を倒してきただろう?」

「噂通りのラブラブカップルだな。だが、奈理子の身体は既に俺の虜だぜ」

苛立ちを隠せないパイナップル男が嘲笑を浮かべる。その言葉に、ライムは冷静に応じる。

「一つ言っておく。確かに奈理子がマゾっ子なのは事実だが、彼女の心も身体も、一番満たせるのは俺だ」

「そうよ、私とライムは相性抜群のラブラブカップルなの!」

ミラクルナイトの身体が水色の光を放ち始める。

「おっ、お漏らし奈理子にまだこんな力が残っていたのか?」

パイナップル男が一瞬驚いた顔を見せたが、その隙を逃さず、

「ミラクルパワー!」

ミラクルナイトは一気に力を解放し、彼の手から自らを振り解いた。

「ライム、もう少し頑張ってみる!」

彼女が決意を固めると、ライムは彼女の頭を優しくポンポンと撫でて、

「奈理子、今日も可愛いぞ」

と微笑んだ。

「当たり前じゃない。私はライムの彼女なんだから」

と自信に満ちた眼差しで見つめ合う二人。

「そうだ、奈理子は可愛いぞー!」

「彼氏がいても、俺は奈理子が好きだー!」

「お漏らしパンツの奈理子も最高!」

市民たちも声援を送り、広場は彼女を応援する声で満ちた。

「奈理子、やっちゃいなさい!」

「奈理子さん、頑張って!」

セイクリッドウインドとドリームキャンディも力強く叫ぶ。

「これは…俺は見事にフラれたのか…」

と呆然とするパイナップル男に、ミラクルナイトが真っ直ぐに告げた。

「大切なことだから、もう一度言うわ。私には大好きな彼氏がいるの。ゴメンナサイ」

それを聞いたパイナップル男は、一瞬黙り込んだものの、すぐに諦める気配もなく言い放つ。

「ならば、愛人でいいから!」

だが、彼女はきっぱりと拒絶する。

「嫌よ!」

「やはり、こうなれば力尽くで俺の女にするしかないようだな!」

怒りと執念を滲ませるパイナップル男に、ミラクルナイトは臆することなく再び立ち向かう。そして、二人の戦いは再び幕を開けようとしていた。


コスチュームが溶けてしまい、髪には白いリボン、手足にはグローブとブーツ、そして純白のブラとショーツだけの姿で立つミラクルナイト。華奢な身体ながらも、引き締まった腹筋が彼女の強さを物語っている。失禁してしまったため、股間が濡れているが、それにもかかわらず、その美しい身体に市民たちは熱狂していた。大声で「奈理子コール」が沸き起こる。

「ライムに頭をポンポンされた私は、さっきまでの私とは一味違うわ!」

ミラクルナイトが自信に満ちて吠える。

バカップルはもういいから、早く掛かって来い!」

とパイナップル男が挑発する。

「えいッ!」

と、彼女は鋭い右ハイキックを繰り出した。

「効かないねぇ。股間パックリだ」

とパイナップル男は冷笑し、ミラクルナイトの蹴り足を掴んだまま、お漏らししたパンツを眺める。

「はッ!」

彼女は右足を掴まれたまま、左足でジャンプし、身体を捻って左足の回し蹴りを放つが、パイナップル男はびくともしない。逆に、彼はその怪力でミラクルナイトを抱きしめてしまった。

「捕まえたぜ、奈理子」

と彼は嘲笑を浮かべる。

「うぅぅ…」

振り解こうと必死にもがくミラクルナイトだが、パワーの差は明らかだった。

「非力ながらも懸命に藻掻く奈理子も可愛いな」

と言いながら、パイナップル男は彼女に突然キスをした。

「んッ!」

と驚くミラクルナイトの口に、パイナップル男は口移しでパインジュースを注ぎ込んだ。ゴクゴクと彼女の喉が鳴る。

「どうだ?搾りたてのパインジュースは美味いだろ?」

長いキスの後、パイナップル男がニヤリと笑う。

「確かに美味しい…」

ミラクルナイトは一瞬、彼がいると便利だと考えてしまった。

「奈理子、パイナップル男に惑わされるな!」

ライムの声が耳に届く。我に返ったミラクルナイトは決意を新たにする。

「パインジュースは美味しかったけど、パイナップル男は嫌!ミラクルパワー!」

彼女はその力を発動させ、パイナップル男から逃れる。

「ミラクルパワーは一瞬だけだ。何度でも奈理子を捕まえてやるぜ」

とパイナップル男が言い放つ。

「そうはいかないわ!」

とミラクルナイトは水色の光弾を放つ。しかし、パイナップル男はそれをものともせずに突進してくる。ミラクルナイトはジャンプしてその攻撃を躱し、空中で次の一手を考えた。戦いはまだ終わっていない。彼女は、自らの力と意志で立ち向かう覚悟を決めていた。


ミラクルナイトがミラクルウイングを大きく広げると、その瞬間、彼女の周囲に水のオーラが渦巻き始めた。

「ミラクルアクアティックラプチャー!」

彼女の叫びと共に、水のオーラが無数の水流に変わり、パイナップル男へと襲いかかる。

「うわっ!」

パイナップル男は水流に包まれ、動きを封じられる。その隙に、ミラクルナイトは空高く舞い上がり、鋭い眼差しで彼を見下ろした。

「こんなもので、俺は倒せんぞ!」

パイナップル男が気合で水のオーラを弾き飛ばすが、彼女の狙いはそれではなかった。

「アクアティックラプチャーで倒せるとは思っていないわ!」

ミラクルナイトは錐揉み回転を始め、急降下して彼に向かって突進する。彼女の目的は、彼の動きをほんの一瞬でも止めることだった。

「来い!奈理子の全力を受け止めてやる!」

パイナップル男が挑発するように叫ぶ。

「ミラクルミキサークロスチョップ!」

回転しながら急降下するミラクルナイトのクロスチョップが、パイナップル男に炸裂する。

「いけ〜ッ!」

ミラクルナイトの渾身の叫びが響き渡り、

「うおおお!」

パイナップル男も雄叫びを上げる。しかし、吹き飛ばされたのはミラクルナイトの方だった。地面に倒れ込むと、彼女は悔しげに呟く。

「うぅ…やっぱり、一人では回転が足りない…」

本来、ミラクルミキサークロスチョップはミラクルナイトとセイクリッドウインドの合体技。彼女一人では威力が十分に発揮できないのだ。四つん這いで項垂れる彼女を見て、ライムが声を張り上げる。

「奈理子、諦めるな!効いているぞ!」

確かに、パイナップル男も連戦によってダメージが完全には癒えていない。彼は強がって、

「効いてはいない!」

と言い放つが、彼の硬い外殻にはわずかながらヒビが入っていた。


ミラクルナイトは、特訓してきたミラクルミキサークロスチョップでさえ、パイナップル男に通じなかったことに心を痛めていた。何をしても、彼の強靭な防御に跳ね返される。

「一人じゃ完全なミキサークロスチョップはできない…私の技で倒すしかない!」

彼女は四つん這いのまま、覚悟を固めて顔を上げた。

その瞬間、テレビ局の撮影用ドローンが彼女の背後に迫り、ミラクルナイトの後ろ姿──濡れてしまったパンツが大型ビジョンに映し出される。ミラクルナイトの姿に、市民の間でどよめきが走る。

大型ビジョンに映る自分の姿を見て、ミラクルナイトはふと考え込んだ。

「お尻…そうだ、私の一番得意な技は…」

彼女は小さく呟いた。思い出したのは、ミラクルヒップストライク。強烈なヒップアタックで、奈理子の香りで相手を包み込む技だ。四つん這いからゆっくりと顔を上げるミラクルナイト。その瞳には再び、不屈の闘志が宿っていた。

「奈理子、そろそろ終わりにしてやる。パイナップルブーメラン!」

パイナップル男がパインスライスを投げつける。ミラクルウイングを広げる余裕もなく、彼女は石畳を転がりながらなんとか回避する。だが、さらにもう一枚のパインスライスが投げ放たれ、二つのパインスライスがタワー前広場を行き交い、ミラクルナイトの動きを封じる。

「うぅ…これじゃ、攻撃できない…」

彼女は回避に精一杯だった。

「これで終わりだ!パイナップルスピンアタック!」パイナップル男が鋭い棘を立て、高速で回転しながら突進してくる。パインスライスの動きに気を取られていたミラクルナイトはその攻撃に反応できず、

「あぁッ!」

と悲鳴を上げた。強烈な一撃を喰らい、彼女の身体は空高く吹き飛ばされる。その衝撃で、Aカップブラが外れてしまい、ミラクルナイトの意識が薄れていく。

「奈理子、寝るな!」

ライムが必死に叫ぶ。

「奈理子、起きて!」

「奈理子さん、が丸見え…」

セイクリッドウインドとドリームキャンディも、必死に声をかけた。

「奈理子、諦めないで!」

「奈理子頑張れ!」

広場の市民も一心にミラクルナイトへ声援を送る。

「無駄だ。打たれ弱い奈理子が、まだ戦えるはずがない」

パイナップル男は勝利を確信し、不敵な笑みを浮かべた。しかし、その時、ミラクルナイトの身体が徐々に水色の光に包まれ、輝きを増していった。


ミラクルウイングを大きく広げたミラクルナイト。市民たちの応援が、消えかけた彼女の意識をしっかりと引き戻してくれた。

「私は、水都の守護神ミラクルナイト。水都の平和を乱す者は私が許しません!」

白いリボンが可憐に髪を飾り、グローブとブーツ、そして白いショーツのみという無防備な姿。それでも、広げた白い翼に包まれたミラクルナイトは、神々しいほどの輝きを放っていた。

「ば、バカな…スピンアタックを食らっても平気だと?!」

驚愕するパイナップル男。

「ミラクルナイトの力は無限だ!奈理子、今こそ決めるんだ!」

ライムが叫ぶと、ミラクルナイトは静かに頷き、ゆっくりと地上に舞い降りた。すると、彼女の股間が水色に輝き始める。

「これが、私が一番好きな技…」

ミラクルナイトが静かに呟く。

「ヒップストライクだ!」

「俺も喰らいたい!」

市民たちの歓声がさらに高まる。

ミラクルナイトはパイナップル男に向かって軽やかにジャンプした。

「ケツパンチ行け〜!」

とセイクリッドウインドが拳を突き上げ、応援する。

「奈理子のケツ、たっぷり味わってやる!」

パイナップル男はミラクルヒップストライクを受け止める構えで待ち構える。

「ミラクルヒップストライク!」

強烈なヒップアタックがパイナップル男の顔面に炸裂した。その威力に、彼はよろめくが、なんとか耐え、受け止めることに成功する。

「うおおお!奈理子の香り…いい匂いだ!」

彼は、ミラクルナイトの股間に顔を埋め、奈理子の濃厚な香りに包まれ、至福の表情を浮かべる。

「幸せに浸りながら、消えなさい!」

ミラクルナイトの股間の輝きが一層強くなり、その光がパイナップル男を包み込む。

「これが、奈理子の…!」

徐々にパイナップル男の体が光に飲まれ、消滅していく。

「奈理子、好きだー!」

彼の最後の言葉が消えていく中、ミラクルナイトは静かに呟いた。

「あなたとは、敵として会いたくなかったわ…」


「うおおおおお!」

ミラクルナイトの勝利に、タワー前広場は歓声の嵐に包まれた。撮影用ドローンが彼女をアップで映し出すと、ミラクルナイトは恥ずかしそうに両腕で胸を隠した

そこへ、ライムが彼女に近寄ってくる。奈理子とライム、水都を代表する美男美女のカップルに、さらに大きな歓声が湧き上がった。

「ライム、ありがとう。あなたがいなかったら、諦めてたかも」

ミラクルナイトが微笑む。

「パイナップル男に“好き”なんて言われて、少し心が動いたんじゃないか?」

とライムが冷ややかに言う。

「私の心も身体も、満たせるのはライムだけでしょ」

とミラクルナイトは愛おしそうに答える。

「奈理子は本当に…早く仲間のところに行ってやれ」

と、ライムは視線をセイクリッドウインドとドリームキャンディの方へ向けた。どうやらトンボカマキリとウズムシ男も姿を消したようだ。

ミラクルナイトは二人のもとへ駆け寄った。

「奈理子、パイナップル男を倒すなんて、すごいじゃない!」

セイクリッドウインドが優しく彼女の頭を撫でる

「奈理子さん、はい!」

と、ドリームキャンディが白いブラを差し出した。

「あ…」

ミラクルナイトは頬を赤らめる。

「私が奈理子さんのブラをつけてあげますね!」

ドリームキャンディは楽しげにミラクルナイトを着せ替え人形のようにしてブラを着け始める。

「キャンディ…ありがとう…」

と、少し戸惑いながらも感謝するミラクルナイト。

「やっぱり、凜さんがいないとミキサークロスチョップは無理だった」

とミラクルナイトがセイクリッドウインドに告げると、

「最後のヒップストライクも見事だったよ。これからもっと合体技を増やしていこう」

とセイクリッドウインドが微笑んだ。

「奈理子さん、いつまでその格好でいるんですか?」

とドリームキャンディが指摘すると、ミラクルナイトはハッとし、慌てて変身を解除。水都女学院のセーラー服姿の野宮奈理子へと戻った。失禁してしまったため、スカートの中が気持ち悪い。

「早く帰ってパンツを替えなきゃね」

「シャワー浴びるのが先ですよ」

セイクリッドウインドとドリームキャンディが左右から奈理子の腕にしがみつく。タワー前広場で奈理子の勝利を祝うヒロインたちに、観衆からも大きな拍手が沸き起こった。

第161話へつづく)

あとがき