『Paradise R』
夜の埠頭に、海風が錆の匂いを運んでくる。
水都市警の女刑事・柏原蒼菜(24歳)は、漆黒のジャケットにタイトスカート姿で、倉庫の影に身を潜めていた。
無線から山田の軽い声が入る。
「蒼菜さん、準備いいっ ...
『女刑事・柏原蒼菜(24歳)』後編
「蒼菜、どうやって倉庫から逃げ出した?!」
それは、蒼菜を抱くために倉庫に行った飛田だった。しかし、倉庫には誰もなかったのだ。
蒼菜は飛田の問いには答えず、冷静に敵の人数を数えていた。
その背後には三人の男 ...
『女刑事・柏原蒼菜(24歳)』中編
(本当に腰を抜かされてしまた……)
何発中出しされたかは覚えていない。途中から蒼菜の記憶は飛んでいた。
ようやく飛田から解放された蒼菜だが、その裸体はベッドに大の字に拘束されていた。
処女ではなかったが、中 ...
『女刑事・柏原蒼菜(24歳)』前編
(不用心ね…)
水都市警の蒼菜は鍵がかかっていないデスクの引き出しを開けた。ここは水呑町での聞き込みで怪しいと睨んだ違法薬物密売組織の拠点。スマホでパシャパシャと写真を撮る。違法な単独での潜入捜査だった。
(そ ...
ミルキーナイト~胡桃・21歳~☆第28章「粘液の序曲、孤独なへそ」
鄙野の朝は、霧と鳥の鳴き声に包まれていた。 通学路を行き交う高校生たちの笑い声。商店街のシャッターが次々に上がり、パン屋からは焼きたての香りが流れてくる。
だが、その平穏の中に、ひとつだけ異質な足音があった。 ...
ミルキーナイト~胡桃・21歳~☆第27章「再起の蹴撃(キックオーバー)」
砕けたコンクリ瓦礫の中、膝をついたミルキーナイトは、呼吸を整える間もなく立ち上がった。
「私……まだ、倒れてる場合じゃない……」
遠くで、プリティ・ストームが鉄球の直撃を受けたのか、建物の壁に叩きつけられ ...
ミルキーナイト~胡桃・21歳~☆第26章「学び舎と作業着の午後」
鄙比田温泉大学。
山のふもとに広がるこの大学は、鄙野の町と温泉地を支える地域密着型の総合大学だ。
そのキャンパスの一角、文学部の教室で胡桃はノートパソコンを開いていた。
「うーん……“魔物災 ...
ミルキーナイト~胡桃・21歳~☆第25章「味覚神グルマン様 降臨!」
──それは、空から降ってきた。
金色の光を放ちながら、町の空にそびえ立つ巨大建造物。
その形は、どこか見覚えのある……いや、忘れたくても忘れられない──フン。
『味覚神殿・グルメヘヴン』
ミルキーナイト~胡桃・21歳~☆第24章「沈黙の味、迷宮の罠」
鄙野中央広場に、突如として現れた巨大なドーム型施設。
そこには異様な装飾が施され、空には無数のドローンが舞っていた。
『魔界料理対決番組 アイアンフン』
MCとして舞台中央に立つのは、白いコ ...
ミルキーナイト~胡桃・21歳~☆第23章「鄙野グルメ祭り事件」
鄙野の町に、突如として現れたカラフルな横断幕。
『ようこそ!魔界グルメフェスin鄙野』
商店街のど真ん中に組まれたステージには、巨大な料理鍋とコック帽をかぶった異様な存在──フンコロガシ・シェフが鎮座して ...
ミルキーナイト~胡桃・21歳~☆第22章「胡桃、奪還のキャンプ」
ナメクジローとの激戦から数日が経った。
鄙野に新たな襲撃はなかったが、胡桃の様子はどこかおかしかった。
「……また、来るかな……あいつ……」
ミルキーな下着をたたむ手が、ふと止まる。 ...
ミルキーナイト~胡桃・21歳~☆第21章「粘液と詩と濡れ紳士」
鄙野・市民文化広場。 夕日が沈みかけた赤い空を背景に、ミルキーナイトはひとり待っていた。
「また来る……今度こそ、負けない」
彼女の視線の先、ぬるりと地面を這うように現れたのは、銀光りする軍服姿のナメク ...
