ミルキーナイト~胡桃・21歳~☆第23章「鄙野グルメ祭り事件」
鄙野の町に、突如として現れたカラフルな横断幕。
『ようこそ!魔界グルメフェスin鄙野』
商店街のど真ん中に組まれたステージには、巨大な料理鍋とコック帽をかぶった異様な存在──フンコロガシ・シェフが鎮座して ...
ミルキーナイト~胡桃・21歳~☆第22章「胡桃、奪還のキャンプ」
ナメクジローとの激戦から数日が経った。
鄙野に新たな襲撃はなかったが、胡桃の様子はどこかおかしかった。
「……また、来るかな……あいつ……」
ミルキーな下着をたたむ手が、ふと止まる。 ...
ミルキーナイト~胡桃・21歳~☆第21章「粘液と詩と濡れ紳士」
鄙野・市民文化広場。 夕日が沈みかけた赤い空を背景に、ミルキーナイトはひとり待っていた。
「また来る……今度こそ、負けない」
彼女の視線の先、ぬるりと地面を這うように現れたのは、銀光りする軍服姿のナメク ...
ミルキーナイト~胡桃・21歳~☆第20章「ぬめる執着、燃える決意」
夕暮れの鄙野・文化センター跡地。 ひび割れたコンクリートの床に、ミルキーナイトはひとり立っていた。
(また……あいつが来る気がする)
不意に、粘液を踏むようなぬちゃりという音。 その予感はすぐに的中し ...
ミルキーナイト~胡桃・21歳~☆第19章「ナメクジロー将軍、粘着の美学」
「ちょっとタンポポタイ。あのミルキーちゃん、最近ちょっと頑張ってない?」
魔界の玉座にて、プリンセス・コマリシャスは長い足をぷらぷらと揺らしながら呟いた。
「ええ、確かに。以前はパンチ一発で沈んだのに、い ...
ミルキーナイト~胡桃・21歳~☆第18章「焚き火と約束と」
牛乳事件の夜が明けて、鄙野の空には久しぶりに爽やかな青が広がっていた。
戦いのあとは、いつも町が少し静かになる。
そして今夜は、胡桃とカスミがふたりきりで出かけることになった。
「なんでわざ ...
ミルキーナイト~胡桃・21歳~☆第17章「牛乳と洗脳とモ~の罠」
魔界のとある洞窟。
蝋燭の灯りが揺らめく謁見の間で、プリンセス・コマリシャスは玉座に腰を下ろし、退屈そうに顎を乗せていた。
「最近、つまんないのよねぇ。ミルキーちゃんが戻ってきたって言ってもさあ、あの子、 ...
ミルキーナイト~胡桃・21歳~☆第16章「裏切りの温もり、誓いの決闘」
──私は、ここでしか満たされない。
薄暗い客室。障子越しに湯けむりが揺れ、淡い月明かりが白い肌を撫でる。
「胡桃、もっとこっちに来なよ」
低く甘い声に誘われるまま、胡桃は浴衣の帯を緩めた。 ...
ミルキーナイト~胡桃・21歳~☆第15章「夜風、熱しやすく冷めやすく」
鄙比田温泉郷。 古びた木造旅館が軒を連ねるその地で、一軒だけ小洒落た宿があった。 「つづれ湯本亭」。明治の面影を残す数寄屋造りの外観とは裏腹に、館内は和モダンの空気に包まれている。
胡桃はその玄関に、ぽつんと立って ...
ミルキーナイト~胡桃・21歳~☆第14章「仮面の呼び声」
夕暮れの鄙野。 商店街の裏通りに、倒れ伏す魔物の残骸が転がっていた。
「……やったな」
「……ま、当然でしょ」
ミルキーナイトとプリティ・ストーム、ふたりの少女が並び立つ。 魔物の撃退は ...
ミルキーナイト~胡桃・21歳~☆第13章「帰還、そして風の名は」
鏡の中の自分は、ひどく痩せて見えた。
青ざめた頬、泣きはらしたような目、肩でずり落ちかけた戦衣。
胡桃は、敗北を重ねていた。
コマリシャスとタンポポタイの残した魔物たちは、夜な夜な町に現れ、 ...
ミルキーナイト~胡桃・21歳~☆第12章「風は、再び」
空は晴れていた。けれど、胡桃の心は曇っていた。
「ミルキー・シュート!」
無数の光弾が、町はずれの斜面に群がっていた小型魔物を一掃する。その光の中心に立つミルキーナイトの表情は、冷たい。
「…… ...
