ミルキーナイト~胡桃・21歳~☆第11章「別れと覚醒」
朝焼けの色は、あまりに優しくて、残酷だった。
胡桃は、裸のままベッドの上でシーツに包まりながら、隣で眠るレオの寝息を聞いていた。
「……こんな朝があるなんて、思ってなかった」
誰にも言えなかっ ...
ミルキーナイト~胡桃・21歳~☆第9章「夜の路地、爪痕」
それは、レオとの出会いから三日後の夜だった。
胡桃は一人、町外れの商店街の裏路地を歩いていた。
祭りの後の寂しさが残る通りには、まだ屋台の名残と提灯の骨組みが置かれている。
(あれから、カス ...
ミルキーナイト~胡桃・21歳~☆第8章「揺れる心、軋む絆」
鄙野の駅前通りに、小さなステージが設けられていた。
秋の観光祭。手作りの屋台が軒を連ね、特産品の焼き栗やミルクまんじゅうの香りが漂う。
その一角、ギターを鳴らす青年の姿に、胡桃は思わず足を止めた。 ...
