DUGA

ミラクルナイト☆第133話

水都信用金庫襲撃事件の被害者である一之木多実が、鄙野から戻ってきた。穢川研究所の社長室には、社長の勅使河原、側近の渦巻、所長の九頭、そして御祖紗理奈が集まり、多実から鄙野での出来事を聞いていた。

「鄙野が魔界に占拠されたというのですか?!」

驚愕の表情を浮かべる渦巻。

「はい。人知れず鄙野の守護神ミルキーナイトが魔物と戦っていましたが、彼女は魔物に敗れ、行方が知れません。」

多実は淡々と答えた。

「魔物など信じ難いが、九頭先生は何か知っていますか?」

勅使河原が九頭に尋ねるが、

「教授から、近い将来、水都に魔界から魔物が水都に攻めてくると言っているのを聞いたことはありますが、まさか本当に魔物が存在するとは…」

九頭も魔物の存在には驚きを隠せなかった。

「その魔物を率いる少女と御祖は親しいんだな?何故今まで報告しなかった。」

勅使河原は厳しい目を紗理奈に向けた。

「ただの変わった女の子だと思っていました……」

バツが悪そうに答える紗理奈。

「貴方は、鄙野で何を見ていたのですか!」

渦巻が声を荒げる。

「でも、魔物は物凄く弱いです。イチゴ女に一撃で消滅させられました。私たちの敵ではありません。」

言い訳する紗理奈。

「姫野を香丸にくれてやったのは惜しかったな…」

勅使河原が呟く。敵に回ると厄介な教授を黙らせるためにイチゴ女、姫野真衣香を手放したのだ。

「魔物は人以外の生物と器物の合成体ですから、知能は低いです。利用しない手はないと思います。」

多実が勅使河原に進言する。

勅使河原はしばし考えた後、

「考えておこう。一之木君、長い鄙野勤務ご苦労だった。」

と多美を労い、

「御祖、鄙野へ行け。魔界の少女を監視しろ。」

紗理奈には鄙野行きを命じた。

紗理奈は「せっかく水都に帰ってきたのに、また鄙野か…」と思いながらも、

「はい…」と返事した。

「次にアネモネ男の件ですが、アゲハ女に殺られたようです。」

と渦巻が報告する。

「水女には一花お嬢様がいる。奈理子を襲うのはいいが、水女には手を出すなと皆に伝えておけ。」

勅使河原が渦巻に命じる。

「はい。次はアスパラ男が用意しております。」

渦巻の言葉に、

「アスパラの薬は従来よりもアスパラの特性を発揮できるように改良しています。」

と九頭が続けた。

「奈理子のことはウデムシ男に任せている。奈理子を襲う際はウデムシ男とよく相談せよ。」

勅使河原は指示を出しながら、ミラクルナイトが市民の注目を浴びている間に、水都を手中に収める計画を着々と進めていた。魔物どもをどう活用しようかと、勅使河原の思いは巡らされていた。


放課後、カラオケにやって来た奈理子とライム。四月から別々の学校になった二人にとって、久しぶりのデートだった。上はセーラー服、下は白いパンツの姿の奈理子は、ソファーに座るライムに跨りちゅっちゅと甘いキスを交わしていた。新品のプリーツスカートは皺がつかないように丁寧に脱ぎ、ハンガーに掛けている。

「奈理子、あまり魔物を舐めない方がいいぞ。」

ライムが奈理子の白いパンツを撫でながら、優しく忠告する。

「キャンディに瞬殺されるくらい弱いから大丈夫だよ。」

魔物という新たな敵が現れたが、奈理子は隆から魔物の弱さを吹き込まれ、楽観的だった。

「奈理子もキャンディと戦えば瞬殺されるだろ。」

ライムはピシャリと奈理子に言った。

ミラクルナイトとして敵に操られ、何度かドリームキャンディと戦ったことがある奈理子だが、いずれも無様な敗北を喫している。そのことを思い出させるライムの言葉に、奈理子は少しムッとした。

「せっかく二人きりになれたのに、どうしてそんなことばかり言うの?」

奈理子の顔に悲しみが浮かぶ。

ライムはそんな奈理子の頬に手を添え、優しく微笑んだ。

「奈理子のことが心配なんだ。強くなってほしいんだよ。」

奈理子はその言葉に少し驚き、でも嬉しそうに微笑んだ。

「ありがとう、ライム。私、もっと強くなるから。」

ライムは奈理子を抱きしめ、再び優しいキスをした。奈理子もライムの胸に顔を埋め、温かい気持ちに包まれていた。彼女の決意は固まっていた。これからどんな困難が待ち受けていても、奈理子はミラクルナイトとして、そしてライムの恋人として、全力で立ち向かうつもりだった。


密室のカラオケボックスで、二人だけの時間を過ごす奈理子とライム。楽しいひと時に浸る二人の間に、備え付けの電話が鳴り響いた。

「時間はたっぷり残っているのに何だろ?」

奈理子は訝しげに電話を取った。通常、フロントからの電話は終了10分前のお知らせくらいだ。

「奈理子さん、水都公園にアスパラ男が現れました!」

フロントからの電話は、怪人の出現を知らせるものだった。カラオケボックスの中では町内放送は聞こえないため、親切にもスタッフが知らせてくれたのだ。

「ごめんね、ライム。せっかく二人で会えたのに…」

ライムは優しく微笑み、奈理子に向かって言った。

「荷物は家に届けておくから、早く変身するんだ。」

奈理子は頷き、ミラクルナイトに変身した。ノースリーブブラウスにミニスカート、白と水色を基調とした可憐なコスチュームは、奈理子の美少女っぷりを更に引き立てている。

「行ってくる!」

ミラクルナイトはカラオケボックスを飛び出した。

ふと見ると、壁には水都女学院のプリーツスカートが壁に掛かったままになっていることに気づく。

「奈理子…、スカート穿かずに変身したのか……」

ライムは呟きながら、彼女の背中を見送り、心の中で彼女の無事を祈った。ミラクルナイトとしての使命を全うするため、奈理子はその場を後にした。


奈理子とライムがカラオケボックスでラブラブな時間を過ごしている頃、既に水都公園の噴水広場では、セイクリッドウインドとドリームキャンディの激しい戦いが繰り広げられていた。

アスパラ男の伸縮自在の槍による攻撃に、二人のヒロインは苦しい戦いを強いられていた。

「お前たちの力はこの程度か?」

とアスパラ男が二人を挑発する。

「くッ、私の力を見せてやる!」

ドリームキャンディがキャンディチェーンを手にアスパラ男に挑んで行く。

「キャンディ、不用意に飛び込んじゃダメ!」

セイクリッドウインドの声も聞かず、ドリームキャンディはキャンディチェーンを振り翳す。

「ブレードリーフシールド!」

アスパラ男は葉を広げ、キャンディチェーンを防ぐ。

「えい!えい!え~い!」

ドリームキャンディは構わずキャンディチェーンを打ち付けるが、

「そんな飴玉の鞭など無駄だ。これでも喰らえ!」

とアスパラ男は葉盾を鋭い刃に変形させ、ドリームキャンディを斬り付けた。

「うわっ!」

コスチュームを斬り裂かれ吹き飛ばされるドリームキャンディ。

「よくもキャンディを!」

セイクリッドウインドがガストファングを構える。しかし、ガストファングを振り切る前に、アスパラ男は槍のような茎を高速回転させ、その先端から強力な風圧と切れ味鋭い突風を放った。

「きゃ~!」

風の刃にコスチュームを斬り裂かれるセイクリッドウインド。

「同じ風使いでも、俺の方が上だな」

とアスパラ男がセイクリッドウインドを嘲笑う。

「下っ端のアスパラ男がこんなに強いはずは……」

驚きの声がセイクリッドウインドの口から漏れる。

「風間凜、お前がいた頃の薬と今の薬は違う。薬は日々進化しているのだよ」

とアスパラ男がセイクリッドウインドに畳み掛ける。

そのとき、

「水都の平和を乱す者はミラクルナイトが許しません!」

そのとき、「水都の平和を乱す者はミラクルナイトが許しません!」噴水広場の上空にミラクルウイングを広げ、空を舞うミラクルナイトが現れた。


水都の守護神ミラクルナイトの登場に、市民は歓喜の声を上げた。その中でも、一際大きな声援を送る一団があった。水都大学奈理子私設ファンクラブ、通称『MNSFC』の面々だ。

「奈理子ちゃん!新学期も始まり、新入会員も増えたよ!」

と、会長の成好が大声で叫ぶ。

「会長さん、皆さん、ミラクルナイトの野宮奈理子です!よろしくお願いします!!」

ミラクルナイトは空中から舞い降り、MNSFCに向かってお辞儀をする。

「奈理子さん、遅いですよ」

とドリームキャンディが声をかける。

「ごめんなさい。カラオケボックスにいたから気付くのが遅れて…」

ミラクルナイトは申し訳なさそうに謝る。

「とにかく、アスパラ男を倒すよ!」

とセイクリッドウインドが決意を表明する。セイクリッドウインドとドリームキャンディのボロボロにされたコスチュームが、二人の苦闘ぶりを物語っていた。

ミラクルナイトは拳を握りしめて宣言した。

「私たち三人が、力を合わせてアスパラ男を倒します!」

しかし、その時アスパラ男が冷ややかに言った。

「残念だが、奈理子の相手は俺じゃないぜ」

突然、ミラクルナイトの四肢が背後から長い鞭のような腕に絡め取られた。

「奈理子の相手は俺だ!」

と声を上げながら現れたのはウデムシ男だった。いつものようにカメラを構えたウズムシ男たちもワラワラと現れ、ミラクルナイトの姿を撮影し始める。

「ウズムシ男…また私を…」

ミラクルナイトは後ろに振り返り、憤りを感じながらも冷静に状況を見つめる。しかし、腕と脚を絡め取られた状態では身動きが取れない。

「奈理子ちゃん、がんばれー!」

とMNSFCのメンバーが一斉に声援を送る。その声援に応えるように、ミラクルナイトは力を込めて振りほどこうとするが、ウデムシ男の腕はさらに締め付けてくる。

「凜さんとキャンディはアスパラ男を!」

ミラクルナイトの合図で、セイクリッドウインドとドリームキャンディは再びアスパラ男に向かって攻撃を仕掛けた。果たして、三人のヒロインはこの強敵たちを倒すことができるのだろうか。激闘の幕が再び上がった。


ウデムシ男の複数の腕がミラクルナイトのスカートをゆっくりと捲り上げる。

「なッ…何を?!」

「奈理子のファンクラブも来ているし、こうやってみんなに奈理子のパンツを見せてあげるのさ」

ウデムシ男はミラクルナイトのスカートを彼女の腰に差し込み、奈理子の清純の証である純白のパンツを三百六十度晒しあげた。

「あぁッ!」

ミラクルナイトの悲鳴が響き渡る。スカートを脱がされるよりも恥ずかしい。同時に、ウデムシ男はミラクルナイトを引き寄せ、その無数の腕で彼女を後ろからハグし、弄び始めた。

「奈理子さん!」

ドリームキャンディは助けに入ろうとするが、アスパラ男の槍がその行く手を遮った。

「ドリームキャンディの相手は俺だ」

と、アスパラ男がドリームキャンディに迫る。

「私もいるわッ!」

セイクリッドウインドはガストファングを扇ぎ、竜巻を発生させる。しかし、アスパラ男は笑い飛ばした。

「そんな風では俺を飛ばすことはできないぞ!」

彼の根が噴水広場の石畳の地面を突き破り、地中深く根を張って耐えている。

「そんなバカな…」

セイクリッドウインドは焦りを隠せなかった。

「喰らえ!アスパラバースト!!」

アスパラ男が叫ぶと、地中に張り巡らせた根から伸びた茎が石畳を突き破り、セイクリッドウインドを下から突き上げた。

「ぐゥ……」

セイクリッドウインドは呻きながら倒れ込んだ。

「他愛も無い。ナメコ姫と崇められた風間凜も所詮この程度か」

アスパラ男は倒れたセイクリッドウインドを嘲笑った。

一方、ウデムシ男はミラクルナイトをしっかりと捕えたまま、その無数の腕で彼女の体を弄り続けていた。

「これでどうだ、奈理子。抵抗するな、お前はもう俺のものだ」

「奈理子さん、耐えてください!」

ドリームキャンディは必死に声をかけるが、自分自身もアスパラ男の攻撃に対応しなければならない。彼女はキャンディチェーンを手にし、アスパラ男に再び立ち向かう覚悟を決めた。

ミラクルナイト、ドリームキャンディ、そしてセイクリッドウインド。それぞれが困難な状況に置かれる中、彼女たちは再び立ち上がり、全力で戦うことを誓った。


次々とアスパラの茎が石畳を突き破り、ドリームキャンディを攻め立てる。ドリームキャンディは、茎がどこから出てくるか分からず、避けるだけで精一杯で、アスパラ男に近寄ることすらできなかった。

「あぁ…噴水広場が……」

美しい石畳の噴水広場が破壊されていくことを嘆くミラクルナイト。しかし、ウデムシ男に捕らえられた彼女にはどうすることもできない。

「お頭、奈理子の奴、濡れてますぜ」

ミラクルナイトを撮影するウズムシ男が、奈理子のパンツに既に染みが付いているに気付いた。

「奈理子、ここに来る前にカラオケボックスで何をしていた?まさか中出しされてはいないだろうな」

「貴方たちと違って、ライムはそんなことしない!」

ウデムシ男をキッと睨みつけるミラクルナイト。

「いい顔だ。正義のヒロインはこうでなくちゃな」

逆にウデムシ男を喜ばせてしまった。

「でも、ちゃんと確認はするぜ」

ウデムシ男がミラクルナイトの片脚を持ち上げる。強制的に晒された奈理子のクロッチは既に濡れていた。さらに、クロッチをずらし、奈理子のビラビラを広げを確認する。

「いや…見ないで……」

奈理子の切ない喘ぎ。

「綺麗なピンク色だ」

「濡れてテカテカ光ってるぜ」

撮影するウズムシ男たちが容赦なく感想を述べる。ウデムシ男は確認すると、お汁が地面に落ちないように優しくクロッチを元に戻してやった

「奈理子を信じてやる。さすがは水都の絶対アイドルだ」

「今日は何を撮影するつもり?!」

「今日は視聴者プレゼントを手に入れに来た」

「何よ、それ?」

「こうやって、優しく奈理子を可愛がって…」

「……」

「奈理子のお汁をたっぷり染み込ませる…」

「……」

「奈理子ファンならこのパンツ、泣いて喜ぶぜ。撮影は、このパンツが間違いなく奈理子のパンツであることを示すためだ」

ウデムシ男がクロッチ越しに奈理子の大切な個所を撫でながら嬉々と説明する。その説明に愕然とするミラクルナイト。しかし、

「うぅッ…欲しい……」

成好がつい口にしてしまった。他のMNSFCの面々も、一般市民の奈理子ファンも思いは皆同じだった。

恥ずかしさのあまり顔を背けるミラクルナイト。しかし、ミラクルナイトとして、市民の期待を裏切ることはできない。ミラクルナイトは覚悟を決めた。

「私は…成好さんの声援にこれまで何度も助けられた…成好さんが喜んでくれるなら…。ウズムシ男…私の恥ずかしい姿を…可愛く撮って……」

ミラクルナイトはウデムシ男に身を委ねる。

「可愛いぞ、奈理子。その可愛い顔をもっと市民に見せてやれ」

ウデムシ男は、ミラクルナイトの顔をカメラに向けさせる。そして、ミラクルナイトのアイマスクを剥ぎ取った。奈理子の素顔を晒されてしまったミラクルナイトを、痺れるような感覚が襲う。

「はぁ…ウデムシ男、パンツの上から撫でるだけじゃなくて……」

市民の期待に応えるため羞恥に耐える自分に酔ってしまったミラクルナイト。その意識は朦朧としていた。

しかし、

「ダメです、奈理子さん!会長さんも、こんなときそ奈理子さんをしっかり支えてください!」

ドリームキャンディがミラクルナイトと成好を叱咤する。そのドリームキャンディもアスパラ男の攻撃に今にも力尽きそうな状態だ。

「そうだ、こんなときこそ僕たちが奈理子ちゃんを支えるんだ!」

成好は目が覚めた。

「奈理子ちゃんのパンツは欲しいけど、みんな、奈理子ちゃんを応援しよう!」

「奈理子ちゃん、頑張れ!」

「ウデムシ男に負けるな!」

MNSFCの面々がミラクルナイトに熱い声援を送る。それは他の市民にも伝播し、噴水広場に盛大な奈理子コールが沸き起こった。

その声援に包まれ、ミラクルナイトは力を取り戻した。

「成好さん、皆さん…ありがとう!」

奈理子の瞳に光が戻り、彼女は再び立ち上がる決意を固めた。

「ウデムシ男、私はまだ負けない!」

ミラクルナイトは叫び、再び戦いの意志を燃やした。声援に支えられ、彼女はウデムシ男の手から抜け出すために全力を尽くした。


声援を受けるミラクルナイトが水色に輝き始める。その光景にウデムシ男は驚きを隠せなかった。

「これは…」

と目を見開く。

「ミラクルパワー!」

ミラクルナイトの聖なる力が発動し、ウデムシ男の無数の腕を振りほどく。解放されたミラクルナイトは、すぐに倒れているセイクリッドウインドに駆け寄った。

「凜さん、起きて!」

彼女を抱き起こしながら、必死に呼びかける。

目を覚ましたセイクリッドウインドの視界に入ったのは、奈理子の白いパンツだった。クロッチが限界を超え、吸収しきれなかったお汁が糸を引いて垂れている

「奈理子、今日もスカート穿いてない…」

その言葉に一瞬恥じらいを見せたミラクルナイトだが、すぐに気を取り直す。

「ちゃんと穿いてます!」

と言いながら腰に差し込まれたスカートを元に戻す。そして、

「キャンディが危ない。一緒に戦おう」

と声を掛ける。

一方的に痛め付けられていたドリームキャンディが片膝を付いていた。

「分かったわ。私たちの力を見せつけてやりましょう」

セイクリッドウインドが立ち上がり、戦う意思を見せる。

ウデムシ男は舌打ちをしながら言った。

「チッ、視聴者プレゼントはまた後日だ。面白い動画は撮れたし、俺は帰るが、アスパラ男はどうする?」

アスパラ男はまだ戦う構えを崩さない。

「せっかくだからもう少し遊んで行くぜ」

と意気込む。

「ここからの奈理子は少し強いぞ。無理はするなよ」

と言い残し、ウデムシ男はウズムシ男を引き連れて去って行く。

「ウデムシ男…」

ウデムシ男に投げ捨てられたアイマスクを装着しながら去って行く背中を見つめるミラクルナイト。また恥ずかしい動画を撮られてしまったことが心に重くのしかかる。だが、戦いはまだ終わっていない。

「私は空から攻めます。凜さんは地上からお願いします」

ミラクルナイトはミラクルウイングを広げ、空中へと飛び立った。

「了解よ、奈理子。私たちの連携を見せつけてやりましょう」

セイクリッドウインドもガストファングを構え、地上からの攻撃準備を整える。

ミラクルナイトが空中からアスパラ男を攻撃し、セイクリッドウインドが地上からサポートする形で、三人のヒロインは再び戦いに挑むのだった。市民たちの声援が、彼女たちの背中を押し、希望の光となって噴水広場に降り注いでいた。


ミラクルナイトが空中からアスパラ男に向かって水色の光弾を放つ。光弾は美しい軌跡を描き、まっすぐにアスパラ男へと迫る。同時に、セイクリッドウインドがガストファングを振るい、竜巻を発生させてアスパラ男の動きを牽制する。

「これでもくらなさい!」

セイクリッドウインドの声が響く中、ドリームキャンディも立ち上がった。力が尽きかけていた彼女はキャンディチェーンをロリポップハンマーに変え、迫りくる茎を叩き潰す。

「負けるわけにはいかない!」

ドリームキャンディの声に力がこもる。

三人のヒロインの連携攻撃が繰り出される中、アスパラ男は冷笑を浮かべて立ち続けていた。ミラクルナイトの光弾が直撃しても、その強靭な装甲に傷一つ付かない。セイクリッドウインドの竜巻に巻き込まれても、根を張って耐え続ける。ドリームキャンディのロリポップハンマーの一撃も、茎を一部潰すだけで終わる。

「お前たちの攻撃はまるで効かない!」

アスパラ男が嘲笑いながら言う。

「この程度で私を倒せると思ったか?」

彼の言葉には揺るぎない自信があった。

「どうすれば…」

ミラクルナイトが空中で息を切らしながら呟く。彼女たちの全力の攻撃が通じないことに、絶望感が広がる。

「諦めちゃダメ、奈理子さん!」

ドリームキャンディが力強く叫ぶ。

「私たちが力を合わせれば、必ず勝てる!」

「そうよ、キャンディの言う通り。私たちの力を見せつけてやるのよ!」

セイクリッドウインドがガストファングを再び構え、意気込む。

三人のヒロインは再び立ち上がり、それぞれの持ち場でアスパラ男に立ち向かう決意を固めた。彼女たちの闘志が噴水広場に集まり、市民たちの声援も再び高まる。

「これが私たちの真の力よ!」

ミラクルナイトが叫びながら、新たな光弾を放つ。セイクリッドウインドの竜巻がさらに強力になり、ドリームキャンディのハンマーがさらに鋭く振り下ろされる。

アスパラ男との戦いは激しさを増し、彼女たちの連携攻撃が再び繰り出される。しかし、アスパラ男もまた、強大な力を持って立ち向かってくる。果たして、三人のヒロインはこの困難な敵を打ち破ることができるのだろうか。戦いの行方は、まだ見えないまま続いていった。


「奈理子ちゃん、頑張れ!」

地上からミラクルナイトを見上げる成好が叫ぶ。空中ではスカートなど穿いていないに等しい。白い太股パンツを露わにしながらも白い翼を広げ、果敢に光弾を放ち続けるミラクルナイト。その可憐な姿にMNSFCの面々も一般市民も熱狂する。

しかし、

「空を飛べるくらいでいい気になるな!」

アスパラ男が強力な跳躍力を活かし、突然ジャンプした。

「えッ?」

アスパラ男が飛ぶとは思っていなかったミラクルナイトは驚きのあまり反応が遅れた。高速でミラクルナイトよりも上空まで飛び上がったアスパラ男。

「スプリングジャンピングスラッシュ!」

アスパラ男は急降下しながら茎の先端でミラクルナイトに斬撃を繰り出した。

「きゃ~!」

悲鳴を上げて墜落していくミラクルナイト。何とか急所は避けたが、スカートが切り裂かれてしまった。

石畳の地面に叩き落とされたミラクルナイト。少し遅れてスカートがヒラヒラと地面に落ちる。斬り裂かれたスカートは脱げてしまったのだ。再び白いパンツを露わにしてしまったミラクルナイト。

「奈理子!」

「奈理子さん!」

セイクリッドウインドとドリームキャンディがミラクルナイトに駆け寄り抱き起こす。

ゆっくりと地上に着地するアスパラ男。

「奈理子にはその姿がお似合いだ」

勝ち誇るアスパラ男。

「くッ…」

悔しさを滲ませアスパラ男を睨むミラクルナイト。

セイクリッドウインドは冷静だった。

「奈理子、もう一度飛べる?」

「飛べます」

ミラクルナイトは再びミラクルウイングを広げた。

「アスパラ男がジャンプしたときがチャンス。キャンディはいつでも技を放てるように準備して。奈理子はさっきみたいに派手に空から攻めて」

セイクリッドウインドが指示を出す。頷きあうミラクルナイトとドリームキャンディ。再びミラクルウイングを広げ飛び上がるミラクルナイト。

「何度やっても同じだ」

嘲笑うアスパラ男に空中からミラクルナイトが水色の光弾を放つ。全く動じないアスパラ男。地上ではドリームキャンディが

「キャンディシャワー!」

虹色の光線を放った。

「おっと、これは危ない」

アスパラ男は軽々とキャンディシャワーを躱す。しかし、そこにミラクルナイトが急降下してきた。

「ミラクルヒップストライク!」

奈理子の濡れ濡れパンツ一撃を喰らったアスパラ男。ミラクルナイトは素早く空中に舞い上がる。

「この俺様にケツを…奈理子、お前だけは許さんぞ!」

アスパラ男は怒りを露わにジャンプした。

ミラクルナイトを追って空高く飛び上がったアスパラ男。その時だ。セイクリッドウインドがガストファングを高速で回転させる。

「奈理子、避けて!ウィンドサイクロンスラッシュ!!」

巨大な竜巻が上空に舞い上がり、アスパラ男をその竜巻の中に取り込んだ。空中であるため根の支えが無いアスパラ男は竜巻の中で風の刃に切り刻まれる。

「ひぇっ!」

間一髪、ウインドサイクロンスラッシュを避けたミラクルナイトは、その威力にアスパラ男に同情してしまった。

しかし、セイクリッドウインドは容赦がない。

「キャンディ、今よ!」

「はい!キャンディスターバースト!!」

ロリポップハンマーから放たれる七色の光線が、竜巻に閉じ込められたアスパラ男に直撃する。

「うわぁ……巻き込まれなくてよかった…」

ミラクルナイトは、冷や汗を掻きながら石畳の地面に舞い降りた。

竜巻の中でアスパラ男が切り刻まれ、七色の光線が爆発的なエネルギーを放つ。その光と音に包まれ、アスパラ男は次第に消えていった。

「やった!」

ミラクルナイト、セイクリッドウインド、ドリームキャンディは勝利を確信し、互いに笑顔を交わす。市民たちも歓声を上げ、三人のヒロインたちを讃えた。

「奈理子ちゃん、凜さん、キャンディ!みんなよくやった!」

成好をはじめとするMNSFCの面々も大喜びだ。

「私たち三人の力を合わせれば、どんな敵でも怖くないわ!」

ミラクルナイトが声高らかに宣言すると、市民たちは更に大きな声で応援した。再び平和を取り戻した水都公園の噴水広場。三人のヒロインたちは、その場に集まった人々の温かい拍手と声援に包まれながら、輝く未来を信じて前を向いた。


「奈理子ちゃん、進学おめでとう!」

成好がミラクルナイトに駆け寄ってくる。

「奈理子ちゃん、今日も可愛かったよ!」

「やっぱり奈理子ちゃんには白いパンツが良く似合うね!」

MNSFCの面々もミラクルナイトの姿を讃える。水都の人々の喜びはミラクルナイトの喜びだ。ミラクルナイトは笑顔で答える。

「やっぱり今日もスカート穿いてないじゃないの」

セイクリッドウインドがミラクルナイトのお尻を撫でる。奈理子の体液をたっぷり吸った白いパンツは湿っていた。

「いやぁ」

と恥じらう声を出しながらも、ミラクルナイトはもっと奥を触って欲しいと言わんばかりにスッと足を広げた。

「そこは彼氏に撫でてもらいなさい」

苦笑しながらセイクリッドウインドウがミラクルナイトの尻を軽く叩く。

「そんなつもりじゃありません!」

と慌ててパンツを隠すミラクルナイト。そうは言ったものの、つい、足を開いてしまった自分が恥ずかしかった。

「奈理子さん、パンツはもういいから、水女の制服を見せてください」

とドリームキャンディが頼む。ドリームキャンディはまだ奈理子の新しい制服姿を見ていなかった。

「僕も奈理子ちゃんの水女制服見たい!」

と成好が言う。他のMNSFCの面々からも、市民からも、奈理子の水都女学院の制服姿を見たいという声が一斉に上がった。

「じゃぁ、変身を解除しますね」

気を取り直したミラクルナイトが得意気に変身を解除する。一瞬だけ水色の光に包まれたミラクルナイトは、変身前の奈理子の姿に戻る。

「これが新しい制服姿です!」

ポーズを決める奈理子。しかし、その姿に、噴水広場にいる誰もが唖然となった。

「ん?」

予想に反する皆の反応。何故か、下半身だけがスースーする。恐る恐る下半身を見てみると…。

「わッ!どうして??」

奈理子の姿は、上は水都女学院の水色のセーラー服、下はミラクルナイトのときと変わらず湿った白いパンツだった。奈理子は慌ててパンツを隠した。同じパンツでも、ミラクルナイトの姿で見せるときよりも、素の奈理子の姿で見せるときの方がずっと恥ずかしい。

「イヤだ〜」

石畳に座り込む奈理子は、変身前にカラオケボックスでスカートを脱いでいたことを思い出した。

「奈理子、ライムとカラオケボックスで何してたの?」

セイクリッドウインドがニヤニヤしながら言う。

「奈理子さん、本当にパンツを見せるのが好きなんですね」

とドリームキャンディが呆れながら言う。

「奈理子ちゃんのセーラー服に生パンツ。可愛すぎるよ!」

成好らMNSFCは歓喜する。

「この格好じゃ道を歩けない…。キャンディ、家まで運んで行って…」

「奈理子さんはこの格好が好きなんでょ」

「そんなこと言わないで。お願い、キャンディ」

激しい戦いで破壊された噴水広場に、三人のヒロインとMNSFC、市民たちは和やかなひと時を過ごしていた。

第134話へつづく)

あとがき