『女刑事・柏原蒼菜(24歳)』中編
(本当に腰を抜かされてしまた……)
何発中出しされたかは覚えていない。途中から蒼菜の記憶は飛んでいた。
ようやく飛田から解放された蒼菜だが、その裸体はベッドに大の字に拘束されていた。
処女ではなかったが、中に出されたのは初めての経験だった。
蒼菜の膣口からはドクトクと飛田の精液が流れ出してくる。
飛田は部屋を出ていったが、二人の男が丁寧に濡れたタオルで蒼菜の女性器を拭いていた。
「早く俺もこの中に入れたいな」
男が蒼菜の膣に指を挿入した。
蒼菜の体がビクンと跳ねるが、蒼菜には抵抗する体力は残ってはいなかった。
「おいおい、蒼菜ちゃんのオマ〇コは一週間は飛田さんのものだ。中には入れない方がいいぞ」
もう一人の男がとがめる。
「俺に回ってくるのは何週間後かなぁ」
男が名残惜しそうに膣から指を引き抜く。そして、今度はもう一人の男がタオルで蒼菜の体を拭い始めた。
(あの男……「飛田」っていうんだ)
心では必死に抵抗している蒼菜だが、その体はもう限界だった。
そんな蒼菜の心を見透かしたように、男たちは不敵な笑みを浮かべた。
「へへ、拭いても拭いてもマン汁が溢れてくるぜ」
男は蒼菜の愛液を指で掬い、蒼菜の目の前に持ってきた。
男の指の間で糸を引いている愛液を見せつける。
「いや……やめて……」
蒼菜は顔を背けるが、男は指で掬い取った愛液を自分の口の中に押し込んだ。
「二十代の女の子のマン汁はたまらんな」
「24歳だってな。まだ若いのに警部だってよ」
(くっ……こいつら……)
媚薬の効果で敏感になった体を刺激され、悔しさに瞳に涙を浮かべる蒼菜。
もう一人の男は蒼菜のフサフサの陰毛を優しくなでた。
「明日の朝に剃っちゃうんだってな。この柔毛を楽しめるのは今だけだ」
(え?)
蒼菜の瞳が大きく見開いた。
「パイパンになっていく蒼菜ちゃんのオマ〇コを撮影して顧客に配信するらしいぜ」
「もったいないなぁ。立派なマン毛なのに」
(いや……こんなところに、長くいられない……)
顔を真っ赤に染めて瞳を潤ませる蒼菜だが、その姿が余計に男たちの欲情を搔き立てる。
「へへ、明日の朝まで生殺しだ」
男の一人がそう言うと、もう一人の男が再びタオルで蒼菜の体を拭き始めた。
「飛田さんが戻ってくる前に綺麗にしないと後でどやされるぞ」
「でも、蒼菜ちゃんは濡れやすくていつまでたってもきれいにならない」
男は指でクリトリスの皮を摩りながらタオルで割れ目を拭っている。
「あ……はぁ……」
敏感な部分への刺激に思わず蒼菜は吐息を漏らした。そして、それを合図に男はタオルを割れ目の中に入れて拭き始めた。
(な、何これ!)
「あぁ!」
今まで感じたことのない感触に蒼菜の体がのけぞった。男がタオルで拭くと、その部分が熱く火照る。そして、愛液がどんどん溢れてきた。
「へへへ」
男はタオルを離すと指でクリトリスの皮を捲り、控え目なクリトリスを剝き出しにした。
「だめぇ」
「蒼菜ちゃんのオマ○コは、剝き出しにされると余計に可愛いぜ」
男は指でその部分を丁寧に拭き始めた。だが、決して傷つけないよう優しく愛撫するようにだ。
(あ……あぁ……だめ……)
媚薬の効果で敏感になっているクリトリスへの刺激に、蒼菜の体は反応してしまう。そして、
「ん……」
思わず腰を浮かせて悶える蒼菜。
「へへ、感じちゃった?」
男が意地悪く笑ったが、もう蒼菜には言い返す気力はない。
「蒼菜ちゃん、美人でスタイル抜群だよな。おっぱいも小さいけど形が良いし」
「乳首なんてピンクだぜ。早く吸い付きたいぜ」
男の手が蒼菜の乳首を摘まんだ。
「あんっ!」
思わず声を上げてしまう蒼菜だが、男は容赦なく乳首を刺激し続ける。すると、さらに愛液が溢れてきた。
「へへ、可愛い声出しちゃって」
男が再びタオルを近づける。そして今度は直接クリトリスを拭き始めた。
「あ……あぁ……」
「へへ、蒼菜ちゃんのオマ○コがどんどん濡れてくる」
男の手がクリトリスを優しく撫でると、その部分が熱く火照る。そして、愛液がどんどん溢れてきた。
(だめ!もう……)
蒼菜は必死に抵抗しようとするが、体が言うことを聞かない。
「ん……んん……」
しかし、酔いから覚めたように頭は冷めてきた。
(こんなことをしている場合じゃない。早く終わらせないと……)
蒼菜は恥を忍んで口にした。
「お願い、早くイカせて……私は…中が感じるの……」
「蒼菜ちゃん、もうイキたいの?」
「うん……お願い……だから……」
涙ながらに懇願する蒼菜。
「へへ、中が好きなのか」
男は蒼菜の小陰唇を広げると、膣口から指をゆっくりと挿入し始めた。
「!!」
そして、敏感な膣壁を円を描くように刺激した。
「淫らな女刑事、蒼菜ちゃんの感じるところはココかな?ココかな?」
男は蒼菜の膣内の感触を確かめながら指をゆっくり動かす。
「あ……ん……んんっ……」
「へへ、蒼菜ちゃん。中はそんなに感じるのかい?」
男の指が膣壁を刺激する度にビクビクと体を震わせる蒼菜を見て男が笑う。そして、その指をピストンのように動かしながら膣内を擦り始めた。
「あっ、あぁっ!」
媚薬の効果がきいている上に敏感な体だ。思わず蒼菜の口から喘ぎ声が漏れてしまう。
(だめ!)
必死に声を押し殺そうとする蒼菜だが、激しい指の動きに体が反応してしまう。
「もう、我慢できない……イカせて……」
「へへ、お望み通り中でイカせてやる」
男は蒼菜の膣内に挿入した指を一層激しく動かした。そして、もう片方の手でクリトリスを刺激し始めた。
「あっ……ああぁ!」
(だめ!イクッ!)
ビクビクと体を震わせて絶頂を迎える蒼菜。同時に愛液が噴水のように噴き出した。
「わぁー!蒼菜ちゃんの潮吹きだ」
「盛大にイッたな。ベッドがびちょびちょだ」
男たちは意地悪く笑って言った。
屈辱に涙をこらえる蒼菜。しかし、大切なのはこれからだ。
何としてでもここから脱出しなければならない。
「ねぇ、私の服はどこにあるの……?」
気怠そうな顔で蒼菜は口にした。
「ああ、服ならそこのロッカーの中だ。蒼菜ちゃんのマン汁をたっぷり吸いこんだパンツもちゃんとあるぜ」
男の一人が上機嫌に立ち上がると蒼菜の青色のショーツを持ってきた。
「さすがに警察手帳と拳銃はここにはないけどな」
と言いながら男は蒼菜のショーツを自分の顔に押し付け、その匂いを楽しんだ。
「蒼菜ちゃんの匂い最高!」
(下衆め……)
怒りを感じながらも、蒼菜は表情には出さずに
「手帳と拳銃はどこにあるの?」
「あれは事務所の金庫に大切にしまっている」
蒼菜のショーツの香りを楽しむ男とは別の男が答えた。
「金庫に?」
「『現役女刑事・柏原蒼菜(24歳)』として売りに出すからね。あれがないと蒼菜ちゃんは普通の女の子としてしか売れないだろ」
そして、
「逃げようなんて考えない方がいいぜ。俺たちは普通の人間じゃないからな」
「普通の人間じゃない?」
「そうさ。俺たちは人を超えた存在なのさ」
男は蒼菜にキスしようと顔を近づけた。蒼菜は顔を背け避ける。
「へへ、蒼菜ちゃんは恥ずかしがり屋だな」
男が再び顔を近づけた。と、今度は避けずに蒼菜は男の唇を受け入れた。
「んっ……んんっ……」
男は強引に舌を入れようとするが、蒼菜はそれを巧みに交わし舌の侵入を阻止する。しかし、舌を絡める濃厚なキスに次第に抵抗力を奪われてしまう。
(だめ……)
そして、ついに男の手が蒼菜の胸に伸びた。
「ん……んん……」
男は乳首を摘み、コリコリと指で擦り始めた。
男は蒼菜の首筋に舌を這わせた。乳首を摘まむ手とは別の手がクリトリスに延びる。
(うっ!さっきイッたばかりなのに……)
思わず声が出そうになったが、必死にこらえる。しかし、クリトリスから膣口へ指が移動し、男の中指がついに蒼菜の膣内に入ってきた。親指ではクリトリスを撫で続ける。
「あっ……ん……」
媚薬で蕩けた体に受ける刺激にたまらず声を出してしまう蒼菜。
だが、蒼菜は首筋、乳首、クリトリス、膣の同時愛撫に懸命に耐える。
「はぁ……見せてよ……んん……貴方が言う人間を……超えた存在ってやつを……」
蒼菜は首をもだけ、男に媚びるように目を閉じてキスを求めた。
男は蒼菜にキスをしながら、膣内の指をさらに激しく動かした。
「ん……んん……」
男の手淫は激しさを増すが、それでも蒼菜は耐え続ける。
(負けない……私は絶対に負けない)
そんな蒼菜の思いとは裏腹に、男の手は徐々にスピードを速めていった。
そして、ついにその時が来る。
「あっ!だめっ!」
思わず声を上げてしまう蒼菜。しかし、男は構わず指を動かす。
そしてついに二度目の絶頂の時を迎えた。
「あ……!」
再び潮を吹きだしてしまう。
「仕方ないな。可愛くイッた蒼菜ちゃんに免じて見せてやるよ」
男は蒼菜から離れ、ベッドの脇に立った。
「おい!」
蒼菜のショーツで遊んでいた男が止めようとするが、
「いいじゃねぇか。どうせ蒼菜ちゃんは俺たちからは逃げられないんだ。蒼菜ちゃん、よく見ておくんだよ」
男の体の周囲を緑色の粒子が包んだ。
「これが俺たちの力さ」
そして、男の体に変化が起きた。人間の面影を残しつつも、体は黄緑色の皮膚で覆われ、目は大きく丸い。指先には丸い吸盤があり、足に筋肉は異常に発達している。まるで蛙のような姿に男はなったのだ。
「どうだい?蒼菜ちゃん。驚いた?」
カエル男が蒼菜に笑いかけるが、蒼菜は平然とした表情をしていた。
そして、
「ふふっ…やっぱり、ね……」
ベッドに大の字に拘束されたまま笑みを浮かべる。
「何がおかしい?驚きすぎて気でも狂ったのか」
カエル男が呆れた様子で蒼菜の顔を覗き込む。もう一人の男も、蒼菜のショーツを手にしたままベットのそばに寄って来た。
「最初からカエル男と分かっていたら……こんな目に合わずに済んだのに……」
自嘲気味に微笑む蒼菜。
「壊れたのか?しっかりしろ」
男は蒼菜の頬を軽く叩いた。オークションに出品する予定の『現役女刑事・柏原蒼菜(24歳)』を壊してしまうと罰を受けるのは彼らなのだ。
「私は正気よ。私よりも、貴方たちは自分の心配をした方がいいんじゃない?」
「何!?素っ裸でベッドに磔にされているお前に何ができるんだ!!」
蒼菜の言葉に男たちは驚いた。
「もう遊びはおしまい……こんな拘束、どうってことないわ……」
蒼菜は不敵に微笑んだ。ベッドに拘束された蒼菜の裸体が青い光を放つ。
「な……なんだと!」
蒼菜の体に起こる変化に、男たちの表情が変わった。
ショートボブの黒髪が伸び、長く厚みのある青緑色の鋭い葉のような形に変化する。
目は野性的な鋭い目つきで、猫のような垂直の瞳孔を持ち、
青みがかかった肌には所々に小さなとげがある。
その肌を追う衣装には、龍舌蘭の花を模したアクセサリー、革や草、木の皮で作られた装飾。
「まさか、この女も……」
野性的で神秘的な美しさを持つリュウゼツラン女の姿に唖然とする男たち。
蒼菜は頷いた。そして、その口から真実を語り始めたのだった。
「そう。私も貴方がいう、人を超えた存在よ」
リュウゼツラン女が冷たく言い放つ。
リュウゼツラン女の体が青い光に包まれ、その体をベッドに拘束する手枷と足枷が弾け飛んだ。
そして、彼女の体に新たな衣装が着せられる。それは、まるで花のような形をしたドレスだった。しかし、そのドレスは青緑色で植物的なデザインだ。また、スカート部分の裾には葉脈のような模様が入っている。さらに、彼女の両手の指からは鋭い爪が伸びていた。
「この姿を見てしまった以上、貴方たちはここで消えてもらうわ」
「く、くそぉ!」
カエル男が叫び声を上げると同時にリュウゼツラン女に飛び掛かる。
しかし、リュウゼツラン女は微動だにせずに龍舌蘭の葉を放つ。
「うぎゃーー!!」
無数の葉に体を貫かれたカエル男は四散し、消滅した。
リュウゼツラン女はもう一人の男に近寄り、手を差し出した。
「私のパンツ、返して」
男は恐る恐るリュウゼツラン女の手に蒼菜の愛液にまみれたショーツを乗せる。
「ここはどこ?水都市内?」
蒼菜はスタンガンで気絶させられたため、ここがどこであるのかわからない。
「蒼菜……さんが、潜入した倉庫の一室です……」
男は震えながら答える
「あなたもカエル男なんでしょ。早く変身して」
「俺は違います。カエル男じゃありません!」
カエル男になると殺されると思った男は慌てて首を振る。
「ウソよ」
「本当にただの人間です!信じてください!」
男は涙を流しながら語り出した。
「分かったわ。私はカエル男じゃないから殺さないであげる」
リュウゼツラン女は青い光に包まれながら変身を解き、柏原蒼菜の姿に戻った。そして、男に背を向け、ロッカーに向かう。
男は、そのすきを見逃さなかった。素早くカエル男に変身する。
「柏原蒼菜、覚悟!」
カエル男は蒼菜を再び捕えようと、長い舌を蒼菜の背中に伸ばした。
しかし、その舌は空を切った。
「!?」
男の目の前にいたはずの蒼菜が忽然と姿を消したのだ。そして、背後から声が聞こえた。
「残念ね」
「な……何?」
「さっき、リュウゼツラン女の姿を見た者は消すって言ったでしょ」
「くそっ!」
カエル男は驚異的な跳躍力で蒼菜に襲い掛かる。しかし、
「ぐわ!く、苦しい……!」
カエル男は突然苦しみ始めた。
「どう?テキーラの味は」
微笑む蒼菜。リュウゼツラン女はもう一人のカエル男と戦っている最中に、さりげなくこの男に毒を放っていたのだ。
「わぁぁ……」
カエル男が徐々に溶けていく。
「よかったわね。人間の姿のままだったら、もっと苦しんで死んでいったはずよ」
ロッカーの荷物を確認する蒼菜。
「やっぱり、スマホはないか……」
ブラジャー、タンクトップ型のインナー、ブラウスにジャケットがあることを確認した。
「ストッキングとスラックスもない……靴も……」
衣類を身に着けると、最後に自分の愛液でまみれたショーツを躊躇いながら穿いた。
ストッキングがないのはいいが、ズボンがないのには困った。
下はパンツ丸出しなのだ。
「さて、どうしよう……」
蒼菜は倉庫内のドアに向かった。ドアには外から鍵が掛かっているようで開かない。
「うーん」
ドアノブをガチャガチャと回す。もちろん開くはずがない。すると、天井の通気口から音が聞こえた。耳を澄ますと、かすかに水の流れる音が聞こえる。どうやら上水道のようだ。
(そっか!)
通気口の蓋を外し、頭を入れると、なんとか這い上がれそうだ。
「よいしょっと……」
蒼菜は通気口に這い上がり、上水道のパイプに掴まって天井裏に上がった。
奪われた警察手帳と拳銃、手錠を取り戻さなければ、始末書どころでは済まされない。
「倉庫の事務所はこっちね……」
この倉庫の見取り図は頭の中に叩き込んである。事務所の金庫に手帳などが保管されているはずだ。
事務室には男が二人。飛田の姿はない。天井に開けられた穴から事務室に出た。
「こんばんわ」
ジャケットについた埃を掃いながら挨拶をする蒼菜。
「わぁ、お前は女刑事!」
「倉庫から逃げ出したのか?!」
突然天井から降って来た女刑事に驚く男たち。
「本当は逮捕したいんだけど、貴方たちもカエルなんでしょ?カエルは消えてもらわ」
「なぜ、俺たちがカエル男ことを知っている?!」
たじろぐ男たち。しかし、蒼菜の下半身には香しい青いショーツしか身に着けていないことに気づいた。
「へへ、パンツ丸出しの女一人が俺たち二人相手に何ができるんだ?」
「飛田さんのお仕置きが足りなかったようだな。また俺たちに可愛がってもらいたいのか?」
男たちは余裕の表情だ。しかし、蒼菜は恐れることなく、
「そうね……じゃあこうしましょ。私がカエル男に負けたら大人しく抱かれてやるから、カエルの姿になって」
そう言ってブラウスの裾を持ち上げ、ショーツを見せつける。その仕草には色気があった。
「いいぜ。そこまで言うなら見せてやろう」
「ただし、お前が負けたら……分かってるよな」
蒼菜は男たちの返事に頷いた。
「ええ。でも私が勝ったら、貴方たちはこの世に存在しなくなってるわ」
そして、
「早くして。それとも、カエルになるってのは嘘なの?」
と、自分の胸を抱くように両腕を交差させた。
「一度逃げられたんだ。飛田さんはもう関係ねぇ。俺が蒼菜を孕ませてやる!」
男がカエル男に姿を変える。
「俺が先だ。蒼菜のピンクマ〇コは俺のものだ!」
もう一人の男もカエル男に変身した。
「くっ……こいつら……」
蒼菜は怒りを通り越して呆れてしまった。
二匹のカエル男が左右から蒼菜に襲い掛かる。しかし、蒼菜の体が青い光を発する。
その光の中から両手の指の先から鋭い葉が伸びた。
その葉を鞭のように使い、二匹のカエル男に攻撃を仕掛けた。
「ぐわっ!」
「ぎゃっ!」
カエル男の足が飛ぶ。腕で防御したが、葉の威力は強く、腕ごと切断する。
バラバラにされたカエル男の破片は消滅していった。
「雑魚カエルなんか、変身した姿を見せるまでもないわ」
蒼菜はは事務所の片隅にある市販の金庫に目を止めた。
「あった!」
ピッキングなどお手の物だ。男たちの言葉通り、金庫の中には蒼菜の警察手帳と拳銃が保管されていた。さらに、蒼菜のスマホもあった。
「やった!」
すぐさまスマホの電源を入れる蒼菜。しかし、スマホはうんともすんとも言わない。データをすべて消されているようだ。
(もうすぐ、山田くんが来てくれるはずだけど……)
22時までに蒼菜から連絡がなかった場合は、部下の山田が蒼菜を助けに来る手はずになっていた。
しかし、相手がカエル男では山田は返り討ちに合うだけだ。
(22時までに決着をつけなきゃ……)
その時、かすかに物音が聞こえた。
(私が逃げたことに気付いたの……?)
(誰!?)
蒼菜は拳銃を構える。すると、入り口のドアからスーツ姿の男が姿を現した。
(「『女刑事・柏原蒼菜(24歳)』後編」へつづく)













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