ミラクルナイト☆第27話
水都の酒場には静寂が広がっていた。糸井は木漏れ日が差し込む席で、ミラクルナイトとイソギンチャク男の壮絶な戦いを思い出していた。
彼はかつてならず者の一団を率い、街で悪事を働いてきた。しかし、どんなに邪悪な行為を重ねても、糸井の中には満足感は生まれなかった。糸井に変身薬を提供しクモ男の能力を授けたのが柏原だった。その力を与えてくれた柏原=イソギンチャク男が倒れてしまった。ミラクルナイトはますます水都市民から愛される存在となった。彼にとって、水都市民のヒロインであるミラクルナイトこそが、最高の玩具だ。
ミラクルナイトを市民の眼の前で辱めることは、糸井にとって絶大な快感だった。イソギンチャク男は彼にその力を与えてくれた存在であり、彼がいなくなった今、ミラクルナイトはさらに水都市民から愛される存在となった。
ミラクルナイトがますます愛されるほど、糸井は彼女に対する恥辱を与えることに対する楽しみを増していく。しかし、糸井は突如として邪悪な計画を思いついた。
「もしも、ミラクルナイトを愛している水都市民たちの前で、彼女に対するよからぬことを行えば…」糸井は不気味な笑みを浮かべながら考えた。
彼の中に、闇の欲望が蠢き始めていた。果たして、糸井が思いついた陰謀は何なのか。次の展開が待ち受けているのか。水都の酒場には、緊迫感が漂っていた。
放課後、商店街に不穏な空気が漂っていた。カメムシ男が悪臭を放ちながら、蕎麦屋を襲撃していた。情報をキャッチした奈理子は、迅速に商店街に駆けつける。
奈理子は懐から取り出したアイマスクを掲げ、目の前に差し出した。淡い水の光に包まれながら、奈理子の姿が変わっていく。水都中学の制服が砕け散り、純白のジュニアブラとショーツだけが残る姿になる。光の中からは白いリボン、水色のグローブ、ブーツ、そしてミラクルナイトのコスチュームが次々と浮かび上がる。
しかし、純白のブラウスと胸の水色のリボンが現れた瞬間、奈理子は衝撃を受け、光の中からはじき出されてしまう。そこにいたのはスカートを穿いていないミラクルナイトの姿だった。驚きと恥じらいが入り混じった声が彼女の口から漏れる。
「い、いやっ! なんで…こんな…っ!」
必死にブラウスを伸ばそうとするが、パンツを完全に隠すことはできない。辱めを受けたミラクルナイトは地面に座り込み、悲鳴を上げる。
その時、高笑いの音が響き渡ると共に、クモ男が姿を現す。彼は光の中に蜘蛛の糸を発射し、ミラクルナイトを引き寄せる。クモ男の糸には相手のパワーを奪い取る邪悪な力が秘められていた。
「さあ、ミラクルナイト。その恥ずかしい姿で散々な目に遭わせてやろうじゃないか!」
クモ男の高笑いが周囲に響き渡る中、奈理子は必死に抵抗する。
「こんな恥ずかしい格好で負けるのはいやぁ!!」
と叫ぶが、次第にパワーが吸い取られ、ついに彼女は気を失ってしてしまう。
しかし、突然現れたドリームキャンディが駆けつけ、キャンディチェーンを使ってミラクルナイトを解放する。クモ男とカメムシ男は笑いながらその場を去っていく。
商店街には静寂が戻り、ミラクルナイトは意識を取り戻した。恥辱と怒りが彼女の心を支配する中、新たな戦いへの決意が芽生えていった。
翌日の水都中学2年B組の教室は、不穏な雰囲気に包まれていた。奈理子は怒りに打ち震えながら席に座っていた。彼女の心は憤りと屈辱で揺れ動いていた。
昨日の出来事から、スカートを穿いていないミラクルナイトの姿が水都の街に瞬く間に広まった。人々の間には驚きと噂が広がり、興奮と囁きが絶えなかった。奈理子は自分の正体が知られる前は、変身を隠していた。しかし、正体が知られてしまった今では、隠す必要はないと思い、人々の前で堂々と変身していた。
しかし、その選択が彼女にとっては大きな誤算となってしまった。変身中のミラクルナイトは無防備で弱い存在だということに、奈理子は痛いほど気付かされた。彼女は自らの判断ミスに激しく悔いを感じながら、心の中で反省の念を燃やしていた。
「もう隠れて変身しなきゃいけないのか…」
奈理子は静かな声でつぶやき、決意を固める。彼女は再び変身を隠し、ミラクルナイトとしての活動を行うことを決めたのだ。
しかし、奈理子が知らなかったのは、白いパンツ丸出しのミラクルナイトの動画が投稿サイトにアップされていることだった。彼女の苦悩や決意が周囲には伝わらず、情報の波にのまれてしまっているのだ。
次なる戦いに向けて、奈理子は心を鎮め、前を向く決意を胸に秘める。彼女は再び水都の平和を守るために立ち上がることを誓ったのだ。
(第28話へつづく)
(あとがき)












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