DUGA

ミラクルナイト☆第31話

水都中学2年B組の教室では、奈理子がカマドウマ男との戦いで好きな人の存在を口にしてしまったことがクラスの女子たちに話題となっていました。彩香たちが奈理子を取り囲み、質問責めを始めました。奈理子は困った表情で彼女たちの質問に答えることになります。

「奈理子、それって誰なの?告白されたの?」

「えっ、それはちょっと……」

奈理子は頬を赤く染めながら、適当な言葉でごまかそうとします。しかし、女子たちは興味津々で聞き入ってきます。

「いや、でもさ、夏休みに市民プールでファーストキスしちゃったの!」

奈理子が照れながら告白すると、クラスの女子たちは大興奮です。彼女たちは騒ぎ立て、奈理子の体験談に興味津々で質問を浴びせます。

「それって誰とのことなの?どんな感じだったの?」

奈理子は言葉に詰まり、目を泳がせながらなんとかはぐらかそうとします。

「うーん、難しいな。まあ、ほんの少しドキドキした感じだったかな。でもそれ以上は言えないかも」

口が裂けても言えない秘密の相手が小学生のライムであることは絶対に明かせません。奈理子は適当な言葉でごまかし続けることになります。

女子たちは興味津々のままでしたが、彩香が話を変えて奈理子を助けてくれます。

「ねえ、奈理子、最近水都で評判の路地裏に占い師がいるんだよ。格安で相談に乗ってくれるって聞いたんだ。恋する乙女にはぴったりじゃない?」

奈理子は彩香の提案に興味津々で頷きます。

「そうだね、試してみるのもいいかもしれない。会えないときに会えないのは寂しいもんね」

奈理子は少し胸の内を明かしながら、占い師に相談してみることを決心します。彩香たちは満足げに微笑み、友情の絆を深めるのでした。


商店街の路地裏から更に奥の小道を進んだ場所に、占い師のテントが佇んでいました。奈理子は心地よいアロマの香りに包まれながら、占師のテントに足を踏み入れます。テントの中には全身を布で覆ったような服を身にまとった女性が待っていました。奈理子は占師にいきなり名前で呼ばれ、驚きを隠せませんでしたが、自分がミラクルナイトであることを思い出すと、奈理子の名前や顔を知らない人はこの街にはいないのだと理解しました。

占師の案内に従い、奈理子は占師の前に座ります。占師は目の下に布を垂らしたようなマスクをしており、顔の一部しか見えません。奈理子はその占師が20代半ばくらいの美しい女性だと感じました。占師は霊視を行うことを告げ、透き通るような綺麗な目を持っていました。

奈理子が占師のことを思っていると、占師は奈理子が年下の男の子に恋をしていることを言い当てました。その的確な言葉に、奈理子は目を見つめられるうちに意識が朦朧としてきました。占師の導きによって、奈理子はライムへの思いを口にするように促されました。ライムが奈理子に冷たい態度を取ること、奈理子がもっと彼から優しさを受けたいと願っていること、そしてライムのスライムに包まれる感覚が奈理子を幸せにしていること。奈理子は素直な気持ちを告白しました。

奈理子が喋り終えると、占師は黒とピンクのチェック柄のリボンのチョーカーを手渡しました。これはミラクルナイトに変身する際に首に付けるようにとの指示でした。奈理子はぼんやりとした意識の中でそれを受け取ります。

気が付くと、占師はテントを出て行きました。奈理子は深呼吸をしながら、占い師との対話を思い返しました。すると、占師が言ったことを思い出し、ピンクのショーツがラッキーアイテムだということが頭に浮かびました。奈理子は持っているパンツの中ではほとんどが白色で、ピンクのものはほとんどありませんでした。そんなことを考えながら、奈理子はママにおねだりしてピンクのパンツを買ってもらおうかと考えました。

テントを出て一歩踏み出す奈理子の心には、新たな期待と夢が宿っていました。彼女は占師の言葉を心に刻みつつ、未来への一歩を踏み出すのでした。


奈理子がテントを後にした後、占師である鈴は彼女がとても可愛らしい女の子だと感じていました。鈴は水都市の住人であり、そのため奈理子の存在については知っていました。しかし、目の前にいる奈理子はただの恋する中学生であり、特別な存在ではなかったのです。

その時、ライムと糸井が姿を現しました。鈴は裏で奈理子が何かしらの術にかかるのを見ていました。糸井は軽薄な笑みを浮かべており、その様子に鈴は信用できないと感じました。一方、ライムの表情は読み取ることができませんでした。

奈理子に術をかけるのは、実はこの2人からの依頼だったのです。糸井には信用できない気がしていましたが、ライムには悪意を感じることはありませんでした。そのため、鈴はこの仕事を引き受けることにしたのです。

糸井は、これから行うことを教授であるタコ男が認めるか心配している様子でした。それに対し、ライムは冷たい笑みを浮かべながら、「ブラックナイトの2人を教授に差し出したことで、今は教授は彼女らと遊んでいる頃かもしれない」と言いました。彼は少年の姿をしていながら、なぜか大人びた雰囲気を漂わせていました。

その冷たい態度と奈理子に対する優しいスライムによって、鈴は奈理子の心が翻弄されるのも無理がないと感じました。糸井は不思議そうに鈴に向かって、「何でピンクのパンツなんだ?」と問いました。すると、鈴は笑顔で答えました。「ブラックナイトの衣装には、白よりもピンクが似合うのよ。女の子はいつでも可愛くありたいものなのだから」と。

それぞれが思いを抱えたまま、彼らは次の行動に移ろうとしていました。


放課後の翌日、寧々は掃除をサボって帰ってしまった三馬鹿トリオに腹を立てていました。彼女は学級委員長として、三馬鹿たちにしっかりと説教をする必要があると感じていました。商店街を歩いていると、本屋で立ち読みをしている三馬鹿を見つけました。

寧々は三馬鹿に近づき、説教しようとした矢先、それに気付いた隆が慎治と章太郎に合図を送り、逃げ出してしまいました。怒りが頂点に達した寧々は、三馬鹿に向かって怒鳴りつけました。しかし、章太郎は振り返り、寧々の顔を写真に撮りました。

三馬鹿は、女の子らしくしないと寧々の鬼のように怒った顔の写真をバラまくと笑いながら逃げていきました。寧々は悔しさで一杯でした。その時、ハサミムシ男が現れました。彼は怒りをぶつけるには丁度いい相手が現れたと感じ、人のいない場所に移動しました。

寧々はドリームキャンディに変身し、ハサミムシ男に立ち向かう準備をしました。彼女は心の中で決意を固め、怒りと力を込めてハサミムシ男に向かって叫びました。

「くらえ!私の怒りを!」

ハサミムシ男は寧々の言葉に固まり、彼女の前で足元をすくわれました。寧々は怒りをぶつけることでスッキリとした気持ちになりました。彼女は自分の力を信じ、仲間たちと共に立ち向かっていく覚悟を新たにしました。

この小さな闘いの中で、寧々は自身の成長を感じました。彼女は誰にも負けない強さを持っていることを自覚し、未来の挑戦に向けて前進するのでした。


学校からの帰り道、町内放送でドリームキャンディがハサミムシ男と激しい戦闘を繰り広げていることを知った奈理子。周囲を確認し、人の姿はないことを確かめた彼女は、アイマスクを手に取りました。その前に、彼女は首にリボンのチョーカーを気づかぬうちに付けていました。

奈理子はアイマスクを掲げ、一瞬の間に彼女の身体は水色の光に包まれていきました。アイマスクが装着される瞬間、奈理子は意識を失いました。水色の光は暗いピンクへと変わり、奈理子の制服は弾け飛び、彼女はジュニアブラとピンクのショーツだけを身にまとった状態で倒れていました。

そして、奈理子の周りにはピンク色のリボンが浮かび上がり、髪にはピンクのリボンが結ばれ、手足には黒で縁取られたピンクのグローブとブーツが現れました。黒いブラウスと胸にはピンクのリボン、そして黒とピンクのプリーツスカートも次々と浮かび上がりました。

ピンクの光が消えると、奈理子は完全にブラックナイトの姿に変身していました。彼女の目は虚ろなままで、まるで別の存在に取り憑かれているかのようでした。そこにライムが現れます。

ライムは奈理子の前に立ち、緑色のスライムを放ちました。その衝撃で奈理子は倒れ込んでしまいますが、彼女にとってそれは気持ちの良い感覚でした。ライムは奈理子の顎を掴み、情熱的なキスを交わしました。

長いキスの後、奈理子は口を開きました。

「ライムのためなら、私は何でもするわ」

この出来事によって、奈理子の心は一層絡み合い、運命に導かれるように進んでいくのでした。彼女の中には恐れや迷いはなく、ただライムと共に歩む未来に思いを馳せるのでした


商店街の一角で、ドリームキャンディとハサミムシ男の壮絶な戦いが繰り広げられていた。ドリームキャンディは冷静な視線でハサミムシ男を見据え、力強いステップで接近していった。

彼女は先制攻撃として、美しく輝くキャンディチェーンを放った。その甘い香りとともに、キャンディチェーンがハサミムシ男に直撃した瞬間、彼の身体に激痛が走った。しかし、ハサミムシ男は屈しなかった。彼の鋭いハサミがドリームキャンディに向かって迫り、彼女は苦戦を強いられた。

ドリームキャンディは身の軽さを生かし、華麗な身のこなしでハサミムシ男の攻撃をかわしながら、瞬間移動を繰り返した。彼女の機敏な動きはまるで舞踏のようであり、周囲の人々はその光景に息をのんだ。

ハサミムシ男は執念深く追い詰め、再びハサミを振りかざした。しかし、ドリームキャンディは目にもとまらぬ速さで身をかわし、瞬時に反撃の機会を窺っていた。

そして、念願のチャンスが訪れた。ドリームキャンディは一瞬たりとも見逃さず、力強くキャンディシャワーを放った。まばゆい輝きの中、彼女の攻撃がハサミムシ男の身体を直撃した瞬間、轟音が響き渡った。

ハサミムシ男は痛みに耐えながらも立ち上がろうとしたが、ドリームキャンディの勇姿に圧倒されていた。彼女の美しさと力強さはまるで夢の中のヒロインのようだった。

絶体絶命の状況に立たされたハサミムシ男は、最後の抵抗を試みる。しかし、彼の動きは鈍くなり、力尽きていく。ドリームキャンディの勝利が迫っていた。

壮絶な戦いの果てに、ドリームキャンディの勝利が確定した。彼女の勇敢な戦いによって商店街は平和を取り戻し、人々はドリームキャンディの名をたたえた。

ハサミムシ男は敗北を受け入れ、その姿を消した。しかし、彼の存在は街の中で語り継がれ、その戦いの勇姿は伝説となった。

ドリームキャンディは傷つきながらも微笑みながら商店街を歩き、人々から称賛された。彼女は自分の力を信じ、誇りを持って立ち向かった。これからも、彼女の戦いは続いていくのだろう。

(第32話へつづく)