ミラクルナイト☆第71話
夏の炎天下、商店街に甘いメロンの香りが広がる中、ミラクルナイトの目は潤んでいた。それは、戦いの中で敵と思っていた存在に対する恋心を秘めていたからだ。
「メロン男様〜♡」
アイマスク越しの彼女の瞳が、深い愛情を感じさせた。
「奈理子、奈理子の姿に戻ってくれないか?私はミラクルナイトではなく、奈理子と共にいたい」
メロン男の声は、以前の冷徹さがなく、柔らかいものとなっていた。
その言葉を受け、ミラクルナイトは変身を解いた。その瞬間、彼女は奈理子としての姿、シンプルな前開きのワンピースを纏っていた。
「こっちへおいで、奈理子。今日も可愛がってあげるよ」
とメロン男。
「はい!メロン男様、今日も奈理子を可愛がってください」
彼女はゆっくりとメロン男のもとへと歩み寄り、その大きな身体に抱きついた。両者の唇が重なり、熱いキスを交わす光景は、周囲の者たちを驚愕させた。
商店街の人々、そして鈴やドリームキャンディも驚きの表情を浮かべていた。
「奈理子、せっかく商店街にいるから、お世話になった人たちに、成長した奈理子の姿を見せてあげなさい。」
メロン男の言葉に、奈理子は微笑みながらワンピースのボタンを一つずつ外していった。
時が止まったかのような静寂の中、奈理子はカップ付のキャミソールと水色のパンツを露わにした。
「それじゃ見えないよ、奈理子」
のメロン男の声に応えて、さらにキャミソールまでを脱ぎ、細く華奢な身体を公然とさらけ出した。
奈理子の小さい胸が太陽に照らされる。それを見て、ドリームキャンディは奈理子の胸はキャミソールのカップで盛られていたことを知った。
「幼い頃からお世話になっている商店街のみなさん、成長した奈理子の姿を見てください!」
自信に満ちた声で、奈理子は商店街の人々の前で堂々と胸を張った。その勇気ある姿は、多くの人々を感動させた。
しかし、ドリームキャンディの目には驚きとともに、少しの哀れみのようなものも宿っていた。彼女の心の中には、さまざまな感情が交錯していたのだ。
水都の商店街、昼下がりの時間帯。人々のざわめき、活気がある中、みな注目を一身に浴びて立つのは一人の少女、奈理子だった。彼女の髪は眩しい日差しに照らされて、微かに光っていた。奈理子の瞳には期待と緊張の色が入り交じり、声を押し殺すように、彼女はささやいた。
「胸はまだ小さいけれど…これから大きくなる…と思います。」
この密かな告白に、観衆は少し驚きながらも、温かい目で彼女を見守っていた。密かに胸が小さいことを気にしている奈理子は恥ずかしげに肩を震わせいる。しかし、奈理子は勇気を振り絞り胸を張る。そして、
「ミラクルナイトのイメージカラーは白と水色。汚れない清純の証である白と水都の街の清らかな水を現した水色を表しています」
と奈理子は堂々と語り始める。
「奈理子のパンツの色に白と水色が多い理由はそこにあります。白いパンツは白いパンツは奈理子の清純の証。今日穿いている水色のパンツはこの街の人々に爽やかな気持ちでいてほしいという奈理子の願いが込められています!」
熱く語る奈理子に、商店街の人々は盛大な拍手を送った。しかし、商店街の隅で、鈴はうんざりした顔をしていた。
「奈理子さん…」
と口を挟むドリームキャンディ。
「パンツの色のことはいいけど、胸は隠してください」
奈理子はニッコリと笑った。
「大人になったらあなたも分かるわ、ドリームキャンディ。」
ドリームキャンディはため息をつきながら、
「奈理子さん、メロン男に操られてるんですよ」
と奈理子に言ったが、メロン男が、
「奈理子のパンツへの思いなど私はしらない。それは彼女の本心だ」
と断言する。
奈理子は誇らしげに、
「そうよ、私はこの商店街の皆さんに感謝を伝えたいだけよ。それだけよ、ドリームキャンディ」
と言い放った。
しかし、ドリームキャンディは納得せず、
「メロン男、奈理子さんにかけた術を解きなさい!」
と強く命じた。しかし、奈理子は怒りを見せ、
「聞き分けのない子ね。メロン男様に失礼なことを言う子にはお仕置きよ」
とアイマスクを高く掲げた。
「また始まった…」
ため息をつくドリームキャンキャンディ。水都の商店街には再び、緊張感が漂った。
水都の商店街、一際鮮やかな水色の光。その中心にいた奈理子が神秘的に変わり始めた。まず水色のパンツ姿の彼女を次々とリボン、グローブ、ブーツ、ブラウスが包み、そしてスカートが巻き付いて、彼女は堂々としたヒロイン、ミラクルナイトに変身した。変身の美しさ、神秘性に商店街の人々は目を奪われていた。
ところが、同じくヒロインとして知られるドリームキャンディは、ミラクルナイトがノーブラであること、イチジク女に脱がされたスカートが復活していることを冷たい目で観察していた。
その瞬間、静寂が商店街を包んだ。二大ヒロインの直接対決。前回はドリームキャンディの圧勝だったが、ミラクルナイトには何か秘策があるのか?みなが固唾を飲んで見守っていた。
ミラクルナイトはドリームキャンディを近づかせない戦法を取った。ミラクルナイトの手から放たれる水色の光弾が弾幕を張り、ドリームキャンディに向かって飛んでいく。しかし、ドリームキャンディはその全てを華麗にかわして進み続け、ついにはミラクルナイトの目の前まで迫った。
「あぁぁ…」
と絶望の声を上げるミラクルナイト。接近戦、ここでは実力の差が歴然としていた。ミラクルナイトは完全に後手に回り、ドリームキャンディに頭を押さえ付け、強引に前屈みにさせられた。
「いや!」
ともがくミラクルナイト。ドリームキャンディはその強さを見せつけるかのように、ミラクルナイトの胴を抱え込むようにクラッチしてミラクルナイトを持ち上げる。逆さにされたミラクルナイトのスカートが捲れ、奈理子の水色のパンツが露わになった。ドリームキャンディは、そのまま脳天からミラクルナイトを垂直に地に叩きつけた。その技はドリル・ア・ホール・パイルドライバー。
ドリームキャンディは、先程までの奈理子の態度に冷静さを失っていた。
「そんなに見てもらいたいのなら…」
と、ドリームキャンディが冷ややかに言い放ち、頭を地に打ちつけ、逆さまのミラクルナイトのスカート、ブラウスを次々と剥ぎ取り、
「しばらくこうしていなさい!」
とアイマスクまで剥ぎ取ってしまった。商店街の中心には、奈理子の素顔と小さい胸、染みのあるパンツが晒されていた。
商店街の人々は、この予想外の展開に驚き、困惑した表情を浮かべていた。正義のヒロイン同士の戦いは、多くの人々にとって、単なる戦闘以上のものとして語り継がれることとなった。
ミラクルナイトの痕跡は頭の白いリボンと手足のグローブとブーツが残るのみ。ミラクルナイトであるが、アイマスクとコスチュームを剥ぎ取られたその姿は奈理子そのものだった。
「奈理子ちゃん、綺麗だよ!」
商店街に響き渡る歓声。その中心、奈理子は恥じらいながらもどこか満足そうにその歓声を浴びていた。
彼女の白く美しい背中を支えるドリームキャンディの目は冷たく、シャープだった。
「あぁ…私…みんなに見られてる…」
奈理子のか細い声が聞こえてきた。
「奈理子さん、これで満足?」
その声は鋭く、切なさを帯びていた。奈理子は震える声で返答する。
「ドリームキャンディ…お願いッ…私のパンツも…脱がして…」
一瞬、ドリームキャンディの目に怒りの炎が灯った。奈理子の水色のパンツに手を掛けたが、パンツを太ももまで下ろした瞬間、彼女の目に奈理子の大切な場所から滴る一筋の液体が映り、その手を引っ込めた。
「パンツくらい自分で脱ぎなさい!」
と声を強め、彼女はミラクルナイトの頭のリボンを掴むと、奈理子の頬に力強い平手の一撃を加えた。その一撃はあまりにも強烈で、ミラクルナイトはその場に崩れ落ち、意識を失った。
ドリームキャンディはミラクルナイトの姿を一瞥し、次の目標、メロン男へと視線を移した。
「ミラクルナイトは片付けた。次はメロン男、あなたの番よ!」
しかし、メロン男は余裕の表情で言った。
「お前じゃ私を倒せない。前の戦いを忘れたのか?」
彼の声は響き渡り、商店街の人々もその言葉に耳を傾けた。
確かに、ドリームキャンディはかつての戦いでメロン男の強さを思い知らされていた。しかし、彼女の心には、戦う覚悟と正義の心が灯っていた。
両者の間に緊迫感が漂い、商店街は再び、静寂に包まれた。この戦いの結末、誰もが目を背けられない事態へと突入していた。
商店街の空気は緊迫していた。
「奈理子が気を失ってしまったのでは仕方がない、お前を奈理子の代わりにしてやるか」
メロン男の香りが強烈にドリームキャンディの周囲を埋め尽くし、彼女の気力は次第に尽きていく。それを前に、ドリームキャンディは必死にキャンディチェーンを振るってメロンの香りを打ち消そうとする。しかし、果敢に挑む彼女の努力も、メロン男の圧倒的な力の前には虚しく、徐々に彼の魅力に取り込まれてしまいそうになる。
ドリームキャンディの心の中に、メロン男への愛情が湧き上がり始める。その瞬間、彼女の心は葛藤に満ちていた。
「ダメ!奈理子さんのようになりたくない!」
と、その声は心の中で絶叫していた。
彼女は最後の力を振り絞り、キャンディチェーンで一撃を試みる。だが、その一撃は軽々とメロン男にかわされる。ドリームキャンディは完全な劣勢に立たされ、彼女の目に絶望の光が宿った。
「そろそろ食べ頃になったか?ドリームキャンディ」
と、メロン男は得意げに笑う。その瞬間、彼女の口から、
「メロン男様…」
とメロン男を呼びかける言葉が漏れそうになる。
だが、そのとき、空が突如、淡い緑色の光で染まった。倒れたミラクルナイトの姿に見惚れていた商店街の人々から驚きの悲鳴が上がる。その光の中心から、新たなヒロインが姿を現す。彼女は風をまとい、優雅に地上へと舞い降りた。
「誰だ、お前は?」
メロン男が不敵に尋ねる。
風をまとった新ヒロインは堂々と宣言する。
「私は風の戦士セイクリッドウインド。水都の街の新しいヒロインよ。」
その声は清涼で、商店街の人々の心を魅了した。彼女の登場によって、一時的に厳しい状況が打破されるかのような雰囲気が漂っていた。
商店街の熱気と緊張感が、セイクリッドウインドの登場によって一気に高まった。その華やかな姿に、メロン男も興味津々。
「中学生、小学生の次は偉く女っぽいのが出てきな。大学生か?」
と、彼女をからかうように尋ねる。セイクリッドウインドは、メロン男の言葉に微笑み、
「それは秘密」
と神秘的に答える。彼女の冷静さと度胸に、商店街の人々は安堵の声をあげる。
しかし、メロン男の目は熱を帯び、セイクリッドウインドの姿を舐めるように見つめる。
「小学生のドリームキャンディよりは私の好みに合う」
と彼は嘲笑する。
「凜さん、メロンの香りに気をつけてください」
とドリームキャンディが小声でセイクリッドウインドに忠告するが、
「変身しているときは名前で呼ばない」
と彼女は冷静に叱責する。商店街の空気は、再び緊迫していた。
メロン男が自身の香りを放つと、ドリームキャンディは
「ひぃ〜!」
と、その場から逃げ出す。しかし、セイクリッドウインドは
「無駄よ」
と全く動じない。彼女は一挙手一投足に、圧倒的な自信を感じさせる。扇子形の武器、ガストファングを取り出し、
「ウィンドサイクロンスラッシュ!」
と叫び巨大な竜巻を起こす。その強力な風に、メロン男の香りはあっという間に吹き飛ばされる。
「バカな、私のメロンの香りが!」
驚愕の表情を浮かべるメロン男に、セイクリッドウインドはさらなる攻撃を仕掛ける。
「エアリアルダンスブレード!」
ガストファングが生み出した風の刃がメロン男を襲う。メロン男はその風の刃を瞬時に避ける反射神経を見せつけるが、一瞬の隙を突いて、彼女の攻撃はメロン男の腕を薄く傷つける。
その結果に、メロン男の顔には驚きと興奮が混じった表情が浮かぶ。
「もっと奈理子と楽しみたかったが、今日はここまでにする。セイクリッドウインド、次に会ったときは君も奈理子のようにメロメロにしてあげるよ」
と、彼はその場を後にする。
セイクリッドウインドとドリームキャンディ、そして商店街の人々は、再び訪れるであろう戦いに備えて固唾を飲んだ。
商店街の喧騒は、新たなヒロイン、セイクリッドウインドの登場でさらに高まっていた。子供たちの笑顔、大人たちの驚きの声、それらすべてが彼女の元へと集まってきた。そして、その中で一際目立つ、ドリームキャンディの無邪気な歓喜の表情が彼女のもとへと駆けてきた。
しかし、その歓声の背後には、他にも注目すべき姿があった。気絶しているミラクルナイト、奈理子。彼女の姿は、露わになった部分が他の人々の視線を引きつけていた。半端に脱がされたパンツからはみ出した黒い茂みは悲しく風になびき、特に彼女の小さな胸の突起は自己主張のようにどこか悔しそうに天を向いているかのように見えた。
セイクリッドウインドがその状態のミラクルナイトの姿を見ると、眉をひそめてドリームキャンディに言った。
「これって、ちょっとやり過ぎじゃない?」
ドリームキャンディは顔を赤くして答えた。
「奈理子さんが、変なこと言うもんだから…」
セイクリッドウインドは首を傾げながら、ミラクルナイトの元へと歩み寄った。
「この姿じゃ彼女もかわいそうだから…」
そう言いながら、優しく奈理子のパンツを元に戻し、頬を叩いて意識を呼び戻そうとした。
「んっ…」
と呻くミラクルナイト。商店街の人々も、彼女の姿に心を打たれ、
「奈理子ちゃん、目を覚ますんだ!」
と暖かい声援を送った。
やがて、ミラクルナイトの瞼がぱっちりと開くと、彼女は微かに声を出して、
「あぁっ…私…」
とつぶやいた。その瞬間、商店街は再び歓声の渦となった。希望の光が、その場一面を照らしていた。
商店街の中心で、ミラクルナイトは突如として自身の露出度の高い姿に気付き、恥じらいながらも両腕で胸を覆い隠す動作をした。その姿を持て余しながらも彼女は新しく登場した正義のヒロイン、セイクリッドウインドを見つめた。
「あなたは…?」
と素朴な疑問を口にした。
セイクリッドウインドは、心の中でミラクルナイトの恥じらいを微笑ましく思いつつも、穏やかに答えた。
「私はセイクリッドウインド、ミラクルナイトの新たな仲間よ。よろしくね。」
気絶していたミラクルナイトは状況を把握していない。戸惑いつつも
「よろしくお願いします…」
と答えた。その後、彼女の顔にはメロン男にメロメロにされた記憶が浮かび上がったことを示す赤みが広がった。
そんな彼女の姿を見て、ドリームキャンディが申し訳なさそうに言った。
「酷いことしてごめんなさい。」
ミラクルナイトは、まるで自分を責めるように
「悪いのは私だから気にしないで…」
と答えると、恥ずかしさから早く場を離れたいという思いから変身を解除した。しかし、その変身解除後の姿は、頭のリボンとグローブが消え、ブーツがショートソックスとスニーカーに変わっただけだった。逆に露出度が上がってしまった。
「きゃ~!」
その姿に奈理子は驚きの悲鳴を上げた。
そんな中、鈴が奈理子に脱ぎ捨てられたワンピースとブラキャミを持って駆け寄ってきた。鈴はセイクリッドウインドに不思議な視線を送りつつ、
「どこかで会ったことがある気がする」
と言った。セイクリッドウインドは鈴の正体を知らないため、何気なく
「さぁ」
と返答した。
ワンピースを着て落ち着いた奈理子は、再度セイクリッドウインドに向かって、
「ミラクルナイトの野宮奈理子です。よろしくお願いします」
と挨拶を繰り返した。その場には3人のヒロインを讃える暖かい拍手が響いていた。その中で、新たな絆が生まれつつあることを感じ取ることができた。
(第72話へつづく)
(あとがき)














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