ミラクルナイト☆第41話
水都中学の始業式が終わり、奈理子と彩香は3年A組に所属していた。受験を控えた3年生にとって、将来の進路について考える時期がやってきていた。新しい担任の先生は受験生の心構えについて熱心に語っていた。
ある日、彩香が奈理子に志望校を尋ねると、奈理子は
「水女」
水都女学院。略して”水女”と答えた。彩香は興味深そうに頷いた。水都女学院高等部は偏差値はソコソコだが水都でも名高いお嬢様学校であり、学費も非常に高額だった。奈理子の母親は彼女の安全を心配し、水都女学院に進学してほしいという願いを抱いていた。
なぜなら、高校生になると、ミラクルナイトとしてミニスカート姿で戦う奈理子を卑猥な目で見る男子生徒たちが出てくるかもしれないから。自分の娘の安全を考えた母親は、女子高に進学することで、奈理子を男子生徒の目から守りたいと思っていた。奈理子自身も、ゲジゲジ男に襲われた経験から、男子生徒の視線が怖くなっていた。
クラスの男子たちは、「カブトムシ男戦」と「イソギンチャク男戦」のミラクルナイトのどちらがエロいかで盛り上がっているのを耳にしたことがあった。カブトムシ男戦では、アイマスクを剥がされ、両足首を掴まれ逆さ吊りにされる。イソギンチャク男戦では、全身に触手責めを受け、変身が解けてしまう。どちらの戦闘でも、奈理子は無様な姿をさらしてしまっていた。
奈理子も、母親が言うとおり男子がいない女子高がいいなと思っていた。そのような考えにふけっていると、綾香が声をかけてきた。
「水女のセーラー服は奈理子によく似合うよ。水女の水色のセーラー服は、女子中学生たちの憧れの的だからね」
と綾香は言った。
奈理子は少し照れながらも、水都女学院の制服に憧れを抱いている綾香を羨ましく思った。水色のセーラー服は、女子中学生たちの憧れであり、奈理子もその一人だった。
新しい学年が始まり、進路の選択や将来への期待が高まる中、奈理子は自分の道を見つけるために努力を重ねることを決意した。彩香や綾香との絆を大切にしながら、ミラクルナイトとしての戦いと受験勉強に励む奈理子の姿が、青春の一ページとして綴られていくのであった。
水都中学の入学式の朝、奈理子は3年A組の教室に足を踏み入れると、クラスの女子たちが浮かれていました。なんでも、凄い美少年が1年生として入学してきたそうです。その話を聞いた奈理子も興味津々で、入学式の後に女子たちと一緒にその美少年を見に行くことにしました。
入学式が終わり、奈理子はクラスの女子たちと共に1年生の教室に向かいました。教室に入ると、まだ小学生だった1年生たちが幼く可愛らしく座っていました。女子たちの視線が一斉に向けられた少年が、それが噂の美少年だと教えてくれました。
「あの子だ!」
と女子たちが一人の少年を指さします。その少年は他の1年生たちとは明らかに異なり、クールな雰囲気をまとっていました。その少年こそが、ライムでした。奈理子の心は高鳴りました。今日から学校でライムと毎日会える喜びと、同時に学校でライムに恥ずかしいことをされるかもしれないという不安が交錯しました。
しかし、ライムは確かにクールさを持ちながらも、奈理子から見れば水都中学の制服を着た1年生にすぎませんでした。学校の中では、奈理子は3年生としての威厳を保ちながら、ライムと接することができると自覚しました。そう思った矢先、ライムが奈理子を見つめ、冷たい表情でニヤリと笑ったのです。
周りの女子たちは、ライムから微笑みを浴びせられたように思い、歓声を上げる中、奈理子は何か違う感覚を抱きました。ライムの眼差しには、自分を見下しているような冷たさが感じられたのです。奈理子は心の中で、ライムが完全に自分を見下していると確信しました。
水都中学での最後の1年が始まりました。奈理子は、ライムの存在によって自分がさらに成長していかなければならないという使命感を感じました。彼女の中学生活最後の1年は、自分自身の力で乗り越えなければならない壁に満ちていることを理解しました。
奈理子は決意を胸に、学校生活とミラクルナイトの戦い、そしてライムとの関係を取り組んでいく覚悟を固めました。自分の力で成長し、最後の1年を輝かせるために、奈理子は心を引き締めました。
水都中学の3年A組の教室では、奈理子は前夜ほとんど眠ることができませんでした。ライムと毎日会えることは非常に嬉しいものの、学校内で恥ずかしい目にあうことを心配していました。彼女は自分がライムに恥ずかしいことをされるのを嫌いつつも、同時にその経験を楽しみたいとも思っていました。ライムの前で断固とした態度をとる自信はありませんでした。
教室の外では、水都の絶対的なアイドルである奈理子に一目会おうと、1年生たちが集まってきていました。綾香は心配して、彼らを追い返そうかと奈理子に尋ねました。しかし、奈理子は笑顔で答えました。
「いいよ」
と言ってしまいました。周りの注目は慣れていましたし、それよりも1年生たちに冷たい態度をとると、悪い噂が広まるかもしれないという不安がありました。
彼女は女子たちの中に、”「パンチラクイーン”という陰口を言っている人がいることも知っていました。ミラクルナイトのコスチュームではパンチラしてしまうのは仕方がないと自覚していました。奈理子自身がそのコスチュームを選んだわけではありません。しかし、それよりもライムの存在が心配でした。
教室の外で、1年生たちの中にライムの姿はありませんでした。奈理子は毎日ライムと会えると思っていましたが、同じ中学校でも3年生と1年生との間には予想以上に壁が存在することに気づきました。
このシーンで、奈理子は複雑な心境に揺れ動きながらも、自分の立場や他人の目を気にしつつも、ライムへの思いを抱えていることが伝わります。彼女はどのような選択をし、この1年間を過ごしていくのでしょうか。
その日の午後、学校内が騒然となりました。別のクラスの3年生女子が緑色のスライムまみれの姿で発見されたのです。この情報を聞いた奈理子は、すぐにライムが関与していると考え、1年生の教室に向かいました。まさか、学校で奈理子以外の女子に対してスライムを使うなんて、彼女は思いもよりませんでした。1年C組の教室で、机にうつ伏せで昼寝しているライムを発見したのです。奈理子の突然の登場によって、1年C組の教室は大いにざわめきました。
奈理子はライムの腕を掴み、人通りの少ない渡り廊下に彼を連れて行きました。
「学校でスライムをするなんて、何を考えているの!」
と奈理子は厳しい口調でライムを責め立てました。その瞬間、奈理子の眼差しには熱い情熱が宿っていました。しかし、ライムの唇がニヤリと歪みました。
「奈理子もスライムされたいのか?」
とライムは冷たく言い放ちました。
「学校で呼び捨てにしないで!」
と怒る奈理子に対し、ライムは
「あいつらが奈理子のことをパンチラクイーンとバカにしていたから、ちょっと懲らしめてやっただ」
と言いました。
それでも学校でスライムをするのは許されないし、3年生の奈理子を呼び捨てにするのもダメだと奈理子はライムを責め続けました。しかし、ライムは面倒そうに
「あいつらの体は不味かった。奈理子の体が一番だな」
と奈理子のスカートから伸びる細い脚を見ながら言いました。奈理子は少し嬉しく思いましたが、それでも学校で他の女子にスライムを浴びせる行為は許せませんでした。
そして、ライムは
「放課後、体育館の裏に来い」
と奈理子に告げました。奈理子は放課後の体育館裏には部活動の生徒がたくさんいることを知っていました。そんなことをまだ中学生になったばかりのライムは知らないのだろう、と奈理子は思いました。
「屋上の方がいいわ…」
と奈理子はライムにスライムで弄ばれることを期待していることを悟られないように、顔を背けながら言いました。ライムは
「たっぷり可愛がってやるよ」
と言って教室に戻っていきました。
奈理子は放課後にライムに恥ずかしいことをされるのだろうと思い、胸がドキドキしていました。彼女の中には、ライムとの特別な時間が訪れることへの期待と不安が入り混じっていました。放課後、何が待っているのか、奈理子の心は高鳴りを続けました。
このシーンでは、奈理子の心情が描かれています。彼女はライムに恥ずかしいことをされることを心待ちにしながらも、学校内でのルールを守りたいという葛藤を抱えています。また、ライムの言葉に奈理子は嬉しさを感じつつも、彼女なりにライムに対しても要求を持っています。奈理子とライムの関係性や彼らが抱える複雑な感情が、物語の中で揺れ動いていくことが伺えます。
放課後、奈理子は胸が高鳴りながら屋上への階段を登っていった。昼間はつい怒ってしまったが、ライムが奈理子の体が一番だと言ってくれたことは素直に嬉しかった。ライムと約束して会うのは、去年の夏のプールデート以来だった。あの時、奈理子にとって初めてのキスを交わした瞬間を思い出しながら、奈理子は屋上のドアを開けた。いつもは鍵がかかっている屋上へのドアも、ライムなら簡単に開けられる。奈理子の思った通りだった。
その先には塔屋の上でライムが奈理子を待っていた。屋上には他に人はいなかった。奈理子はハシゴを上って塔屋に到着する。ライムは冷めた目つきで奈理子を見つめている。その目で見られると奈理子は照れくささを感じた。
「奈理子、お久しぶりだだな」
ライムの声が少し優しく響く。奈理子は心の中でドキドキしながら言葉を返した。
「昼間に会ったばかりじゃない。なんでここで待ってるの?」
ライムは微笑みながら言った。
「ここからの景色が綺麗だからさ。奈理子にも見せてあげたかったんだ」
奈理子は目を輝かせて周りを見渡した。水都の街が一望でき、夕日が空を染めていた。その美しい光景に奈理子は息をのんだ。
「本当にきれいだね。ありがとう、ライム」
ライムは奈理子の手を優しく握りながら言った。
「奈理子、今日はたっぷり可愛がってやる」
奈理子は顔を赤らめながら、ライムの言葉に胸が高鳴った。
「ありがとう、ライム。私もあなたのことが大好きだよ」
屋上の塔屋で、二人の恋が新たな一歩を踏み出す。
ライムとの長いキスが終わり、奈理子とライムは互いを見つめ合った。その瞬間、奈理子は心の中で何かを感じた。ライムの表情は分からなかったが、彼の支える手は優しく、暖かさを伝えてくれた。
しかし、奈理子は突然
「待って」
と言い、ライムの手を止めてしまった。彼女はスライムで制服を汚さないようにミラクルナイトに変身しようとしたのだ。しかし、ライムは静かに言った。
「奈理子のままでいい」
と。そして、ライムは奈理子の手からアイマスクを取り上げた。
奈理子は驚き、
「スライムじゃないの?」
と尋ねる。しかし、ライムは微笑みながら答えた。
「学校でスライムはダメと言ったのは奈理子だろ」
その言葉に奈理子は考え込んだ。確かに、学校で他の女子へのスライムは嫌だが、ライムとの瞬間は違う。彼のそばにいることが、彼女にとっての幸せなのだ。
奈理子は自分を受け入れる決断をした。彼女はミラクルナイトの姿ではなく、奈理子としてライムのそばにいることを選んだ。恥ずかしい気持ちもあったが、それ以上に幸せに包まれていた。
二人は再び見つめ合い、奈理子は身を任せた。スライムではなくライムの口と指が奈理子の体を弄ぶ。彼女はライムのそばで自分自身を見つけ、本当の幸せを感じたのだった。
帰宅途中の奈理子は、心の中で今日の出来事に興奮していた。ライムとのキスの余韻がまだ残っていて、奈理子の体の中に入ってくる彼の手の温かさを思い出すと、濡れたパンツの気持ち悪さも忘れてついニヤニヤと笑ってしまうのだった。しかし、その喜びも束の間、突如としてナナフシ男が現れた。
奈理子は驚きつつも、今日の自分はいつもと違う。ライムの愛を受けた奈理子は、自信に満ちていた。ナナフシ男が細くて弱そうに見えたし、彼女は負ける気がしなかった。
アイマスクを掲げ、奈理子は自信を持ってミラクルナイトに変身した。強さと正義の象徴として立ち上がる彼女は、ナナフシ男に対して迫力を示そうとした。
しかし、ナナフシ男は驚くべき能力を持っていた。彼の細長い体がしなやかに動き、奈理子の攻撃を巧妙にかわしていくのだった。奈理子は驚きと戸惑いを抱えながらも、その強敵に立ち向かおうと決意する。
激しいバトルが始まる。奈理子は身体能力を駆使し、ナナフシ男に立ち向かっていく。彼女の攻撃は華麗で繊細だったが、ナナフシ男はその体の柔軟性を活かし、逃げ惑うように奈理子の攻撃を回避していく。
奈理子は息を切らせながらも闘志を燃やし、巧みな戦術を繰り出す。しかし、ナナフシ男はその動きを敏感に察知し、常に一歩先を行くような動きで奈理子に対抗していくのだった。
奈理子は苦戦しながらも、ライムから受けた愛と勇気を胸に、戦い続ける覚悟を持っていた。彼女は自身の力を信じ、最後まで立ち向かっていく決意を固めた。
激しい闘いが続く中、奈理子の目に決意と覚悟の光が宿り、彼女は自らの運命に立ち向かっていくのであった。
ミラクルナイトは体力の限界に近づいていた。新学期が始まって間もない時期に負けるわけにはいかないが、彼女の攻撃はナナフシ男に届かない。その時、突然女性の声が響いた。
「相変わらず弱いわね」
と冷たい口調で言われる。ミラクルナイトは声の主を見て
「ナメコ女!」
と言うが、声の主は
「ナメコ姫だ!」
と直ちに反論した。
「さぁ、ナナフシ男、このパンツを濡らしたエロガキにトドメを刺しなさい」
とナメコ姫はナナフシ男にけしかけた。突然の出来事に戸惑っているミラクルナイト。ミラクルナイトは校舎の屋上でライムと一緒にいたところをナメコ姫に見られていたのかと思いショックを受けた。が、開き直った。
「私はスライム男の彼女だよ。私に変なことをするとスライム男が怒るかもしれないよ」
とミラクルナイトは堂々と宣言した。
ミラクルナイトは、ナメコ姫に対して強気で立ち向かった。そして、先日の商店街での出来事を思い出し、口にした。
「クモ男も怒るかも」
とクモ男の名前までも挙げ、ナメコ姫を脅す。
ナメコ姫とナナフシ男は驚きながらも、ミラクルナイトの言葉に怯え、逃げ出していった。ミラクルナイトは一人立ち残り、胸中でホッとした。
新たな勇気を胸に秘め、ミラクルナイトは今回の出来事からさらなる成長を果たすことを誓った。彼女は自分の弱さを克服し、未来の戦いに向けて更なる努力を積む覚悟を固めたのであった。
ご機嫌で家に帰った奈理子だが、その夜はパパとママの顔をまともに見ることができなかった。奈理子の体はライムのものになってしまったような気がする奈理子は、パパとママの前では気まずい雰囲気が漂った。夕食を済ませると、奈理子はすぐに自分の部屋に戻った。
部屋に入ると、ライムとの屋上での時間を思い出した。彼と過ごしたあの時の感触が奈理子の心を揺さぶった。ライムのスライムに触れることは快感だったが、彼の指はそれ以上の喜びを奈理子に与えてくれた。
何度も我慢できずに訴えたが、ライムは許してくれなかった。奈理子はその瞬間の感触を思い出し、恥ずかしさが込み上げてきた。彼女はベッドに座り、足をバタバタさせながら内心を揺さぶられた。
学校で毎日ライムと会える喜びに浸りながら、奈理子の夜は徐々に深まっていった。彼女は幸せな思い出とともに、矛盾した感情に揺れ動く日々を送った。
未知の感情に戸惑いながらも、奈理子は自分の心の中で答えを見つけるために向き合う覚悟を固めていった。彼女は自分自身と向き合い、成長していく中で、本当の自分を見つけるための旅に出るのであった。
(第42話へつづく)
(あとがき)













ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません