ミラクルナイト☆第106話
放課後、図書館で勉強に励む奈理子は、窓の外をぼんやりと眺めていた。
「放課後に毎日図書館で勉強している私って、まるで優等生みたい」
と心の中で考えるが、実際には彼女の成績は特別良いわけではなかった。水都の絶対ヒロインとして知られる奈理子には数多くのファンがいて、彼らにとって遠くを見つめる奈理子の姿は、物思いにふける美少女そのものだった。奈理子自身は、自らの仕草が男子たちを虜にしていることに気づいていなかった。
現実に引き戻され、奈理子はため息をつく。モチノキ男に奪われたショーツはドリームキャンディが取り戻してくれたが、ミラクルナイトの変身アイテムであるアイマスクは依然として敵の手にあった。敵に襲われたらどうしようという恐怖が彼女を襲う。特に、ミラクルナイトに変身できない現在、その恐怖はより一層強まっていた。
さらに、高校受験が迫っている中、奈理子は勉強に集中する必要があったが、心は不安でいっぱいだった。敵からの執拗な狙い、変身アイテムの喪失、そして進路の決定という重圧。これらが重なり合い、奈理子は静かに、しかし深刻な思いに沈んでいたのだった。
商店街の「グフグフハンバーガー」で、大学生の凜と小学生の寧々が奈理子のパンツ争奪戦について話していた。凜はアイマスクを取り戻すことの重要性について強調し、
「パンツよりもアイマスクを取り返すのが先でしょ」
と呆れていた。凜はパンツ争奪戦には参加しなかった。モチノキ男は奈理子で遊んでいるだけで市民に危害を加える意図がないように見え、また、そのような行為がバカバカしいと感じていたからだ。
「だってあの時はみんな奈理子さんのパンツのことしか考えてなかったし…」
と寧々は言う。凜は
「とにかく、奈理子のアイマスクを早く取り返してあげなきゃ」
と述べるが、アイマスクが現在どこにあるのかは不明だった。モチノキ男が持っているのか、他の者の手に渡ったのか、それとも、すでに破壊されたのか。寧々は
「次に敵が現れたら、捕まえて聞いてみましょ」
と提案する。
凜は捕まえることが倒すことより難しいと考えていたが、寧々は
「私がキャンディチェーンでグルグル巻にします。その間に、凜さんが拷問して下さい」
と提案する。凜は
「拷問って正義のヒロインがやっていいのかな」
と更に考え込む。寧々は
「恐怖のナメコ姫がそんなことに拘らないで下さい。漫画やアニメでよくある強キャラが味方になったら急に弱キャラになってしまう、って感じにはならないで下さいよ」
と明るく言う。凜は
「ナメコ姫のときも私は強キャラじゃなかったけど…」
と自信なさげに返す。しかし、敵から聞き出さなければアイマスクの在処は分からない。
「やってみよっか」
と凜は寧々の目を見て言い、寧々は
「モチノキ男はまた奈理子さんを襲ってきます。そのときにやりましょう!」
と力強く応える。二人は奈理子のためにアイマスクを取り返すことを誓ったのだった。
奈理子は図書館の女子トイレの鏡の前でリップを塗りながら、いつでも敵に襲われてもいいように身なりを整えていた。変身できないとはいえ、彼女は水都の守護神ミラクルナイト。常に美しく可憐な少女であることが彼女の誇りだった。
「今日も私は可愛い」
と鏡の中の自分に確認し、力強く頷く奈理子。図書館を出て家路につきながら、奈理子の胸は高鳴っていた。彼女の頭の中では、
「襲ってくるならいつでも来なさい」
という思いが渦巻いていた。
水都公園の芝生広場で立ち止まる奈理子。風が彼女のスカートをやさしく揺らし、芝生が養生中のために立ち入り禁止になっているのを確認し、足早に通り過ぎる。ここで襲われれば、また芝生が荒らされてしまう。
そして、パンツ争奪戦が行われた噴水広場に到着する。あの時は恥ずかしさのあまり奈理子は意識朦朧としていたため記憶はあまり残っていないが、ネットに大量にアップされた動画でその時の様子を知ることができた。奈理子は記憶を封印するように素早く場所を離れる。
商店街に差し掛かると、果物屋のおじさんが声をかけてくる。
「奈理子ちゃん、この間の奈理子ちゃんは特別に可愛かったよ」
と。パンツ争奪戦の奈理子のことを言っているのだ。奈理子は爽やかに笑って応えるが、内心では
「今日は襲われないかな?」
と思っていた。その瞬間、予期せぬ敵の襲撃が起こる。奈理子の脚が払われ、淡いブルーのショーツが露わになる中、サシガメ男が現れる。
「俺はサシガメ男。今日は俺様が奈理子を舐め尽くしてやるぜ!」
と宣言する怪人。周囲は騒然とするが、奈理子はどんな辱めを受けても可憐さを保つことを心に誓うのだった。
サシガメ男の宣言によって、商店街は一瞬の静寂に包まれた。しかし、その静けさはすぐに恐怖と興奮の叫び声に変わった。奈理子は落ち着いて立ち上がろうとしたが、サシガメ男の急速な動きにより再び尻餅をつく。彼女の淡いブルーのショーツが再び見える瞬間、人々の群衆からは様々な声が上がる。奈理子は羞恥を感じつつも、内心では自分の立場と今後の行動を冷静に計画していた。
「奈理子さん、逃げてください!」
という声が聞こえ、奈理子は頭を上げると、ドリームキャンディがサシガメ男に立ち向かっているのを見た。ドリームキャンディの勇敢な姿に、奈理子は勇気づけられ、自分も戦わなければならないと感じた。
その瞬間、サシガメ男が奈理子に向かって飛びかかる。しかし、奈理子はこの間の経験から、素早く躱し、サシガメ男の攻撃を避けた。ドリームキャンディはキャンディチェーンでサシガメ男を捕獲しようとするが、サシガメ男は巧みにそれを避ける。
商店街の人々の中からは、
「奈理子ちゃん、頑張れ!」
という声援や、サシガメ男を捕まえようとする人々の助力も見られた。奈理子は、サシガメ男の不意を突いて、彼の足を払い、地面に倒すことに成功する。ドリームキャンディはすかさずキャンディチェーンでサシガメ男を拘束し、彼から情報を得ようとした。
サシガメ男は抵抗するが、ドリームキャンディの決意に押され、やがて口を開く。
「モチノキ男がアイマスクを…」
と言いかけたその時、サシガメ男は突然、煙を吹き出し、姿を消した。
驚く奈理子とドリームキャンディ。奈理子のアイマスクを取り戻す手がかりが逃げてしまった。しかし、ドリームキャンディは奈理子に向かって
「大丈夫です、奈理子さん。私は諦めません。一緒に奈理子さんのアイマスクを取り戻しましょう」
と力強く言った。
奈理子はドリームキャンディに感謝の笑顔を見せ、
「ありがとう、キャンディ。私も諦めない」
と答えた。二人は手を取り合い、再びモチノキ男との戦いへと向かう決意を新たにしたのだった。
そのとき、商店街は一瞬にして混乱に陥った。モチノキ男の突然の登場と奈理子の誘拐、そしてドリームキャンディへの攻撃は、見ている人々を驚愕させた。
「邪魔をするな、ドリームキャンディ」
と声がすると同時に、ドリームキャンディに白いトリモチが放たれた。
ドリームキャンディは白いトリモチに包まれ、
「動けない…」
ともがいていた。モチノキ男はドリームキャンディに向かって、
「奈理子は襲われる気満々でいたのに、お前は何も分かってないな」
と奈理子を見てニヤリとする。ドリームキャンディは
「そうなんですか、奈理子さん?」
と戸惑いながら奈理子に言った。
「そんなことないわ!」
と奈理子は否定する。モチノキ男は
「奈理子の気持ちは分かっている。サシガメ男の代わりに俺が奈理子を満足させてやるよ」
と宣言し、奈理子の口をトリモチで塞いだ。奈理子は口を塞がれながらも抵抗し、
「う〜う〜」
と唸り声を上げた。
「う…動けない…」
ともがく。商店街に現れたモチノキ男は
「奈理子は襲われる気満々でいたのに、お前は何も分かってないな」
と奈理子を見てニヤリとする。ドリームキャンディは
「そうなんですか、奈理子さん?」
と戸惑いながら奈理子に言った。
「そんなことないわ!」
と奈理子は否定する。モチノキ男は
「奈理子の気持ちは分かっている。サシガメ男の代わりに俺が奈理子を満足させてやるよ」
と言うと、奈理子の口をトリモチで塞いだ。口を塞がれ、奈理子は
「う〜う〜」
唸る。モチノキ男は
「奈理子は貰っていくぞ」
と奈理子を担ぎ上げ、
「奈理子の気持ちも分からないガキはサシガメ男と遊んでろ」
とドリームキャンディに向かって言い放ち、更に
「これは邪魔だから置いていく」
と奈理子のスカートを剥ぎ取り、ポンと投げ捨て、セーラー服に淡いブルーのショーツ姿の奈理子を連れ去る。
その場に残されたドリームキャンディは、トリモチに絡まれ、身動きが取れない状態だった。
どこからともなく現れたサシガメ男が
「さっきはよくもやってくれたな」
とドリームキャンディに迫る。ドリームキャンディは必死に抵抗するが、トリモチに絡まれて動けず、サシガメ男の悪意に晒される。
サシガメ男がドリームキャンディに迫る中、商店街の人々はただ呆然とするしかなかった。ドリームキャンディは必死に抵抗するが、トリモチに絡まれて動けず、サシガメ男の悪意に晒される。
「お前はミラクルナイトと違って生パンじゃないんだよな。よし、お兄さんがミラクルナイトと同じ姿にしてあげよう」
「さっきは私に負けたくせに、卑怯者!」
「小さいガキが口答えするんじゃねぇ」
とサシガメ男はドリームキャンディに怒りを向けるが、その瞬間、一筋の風の刃がサシガメ男を両断した。それはセイクリッドウインドのガストファングだった。
「ドリームキャンディ、大丈夫?」
とセイクリッドウインドが駆けつける。ドリームキャンディは
「セイクリッドウインド、奈理子さんが…!」
と声を震わせる。セイクリッドウインドはドリームキャンディをトリモチから解放し、
「奈理子を救いに行こう」
と力強く言った。
セイクリッドウインドとドリームキャンディは、モチノキ男が去った方向へ急いだ。商店街の人々は二人のヒロインにエールを送りながら、奈理子の無事を祈った。
一方、モチノキ男は奈理子を連れて水都公園の奥深くにある隠れ家に向かっていた。奈理子は泣きながらも
「モチノキ男、なぜ私を…」
と問いかけるが、モチノキ男は冷酷に
「奈理子、お前は水都の守護神だ。だが、ミラクルナイトとしての力を失った今、お前はただの少女だ。俺の手中にある」
と言い放った。
奈理子は不安と恐怖で震えながらも、どこかでセイクリッドウインドとドリームキャンディが自分を救いに来てくれることを信じていた。
奈理子はモチノキ男のアジトに捕らえられ、上はセーラー服、下は淡いブルーのショーツの姿で、手枷で壁に繋がれていた。恐怖に震えながらも、奈理子は
「私のアイマスクを返して!」
とモチノキ男に強く睨みつけた。
そんな奈理子をカメラを構えたウズムシ男が撮影しており、モチノキ男は奈理子の顔に近づき、
「怒った奈理子の顔も可愛いぞ」
と言いながら頬を撫でた。奈理子が顔を背けるも、モチノキ男は彼女の頬を掴んでキスをした。
「んっ」
と奈理子は顔を背けようとするが、頬を掴まれ逃げられない。長いキスの後、モチノキ男は奈理子に
「返してやってもいい」
と囁き、奈理子は驚いた表情を見せた。しかし、モチノキ男は
「俺に勝ったらだ」
と条件を付けた。カメラを持ったウズムシ男は奈理子の様子を撮影し続けていた。
このまま拘束されたままでは何をされるか分からない。奈理子は、ミラクルナイトに変身できずにモチノキ男に勝つことは不可能だと知りながらも、
「分かったわ。私が勝ったらアイマスクを返して」
と返答した。モチノキ男はウズムシ男に奈理子の手枷を外すよう指示し、奈理子は拘束から解放された。
奈理子は、モチノキ男の主な攻撃手段であるトリモチに気をつけながら、彼に向き合った。緊張が走る中、奈理子は
「行くわよ」
と宣言し、一歩を踏み出した。
ウズムシ男がカメラを構える中、奈理子はモチノキ男に踏み込み、回し蹴りを繰り出した。
「えい!」
という奈理子の掛け声とともに、モチノキ男は笑いながら避け、奈理子は連続して蹴りを続けた。しかし、モチノキ男は軽やかに奈理子の攻撃を避け、奈理子のショーツの上から尻を撫でた。
悔しさを滲ませながらも攻撃を続ける奈理子だったが、彼女のキックやパンチはモチノキ男には届かなかった。
「はぁはぁ…」
と息を切らす奈理子に対し、モチノキ男は嘲笑した。
「もう終わりか?」
という彼の言葉に
「まだよ!」
と叫んだ奈理子は、渾身のパンチを放つが、モチノキ男はそれを軽々と手で受け止めた。
「あぁ…」
と絶望の呻きを漏らす奈理子。モチノキ男は奈理子に往復ビンタを喰らわせた。傷がつかないように軽く打っただけだが、奈理子は気絶してしまった。ウズムシ男は
「さすが奈理子だ。涎を垂らして気を失った顔も可愛いな」
と、カメラでアップで奈理子の顔を撮影した。
モチノキ男は
「お楽しみはこれからだ。ウズムシ男、しっかり撮れよ」
と言いながら、気絶した奈理子をベッドに運んだ。
その夜、水都公園近くのゴミ捨て場に、トリモチで口を塞がれた奈理子が捨てられているのを市民が発見し、奈理子は救出された。その頃、ウズムシ男が撮影した奈理子の動画はすでにネットにアップされていた。
(第107話へつづく)












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