DUGA

ミラクルナイト☆第81話

商店街に響く賑やかな声、中でもグフグフハンバーガーの看板の下、窓際の席で寧々と凜が楽しそうにポテトを摘んでいる姿が見えた。

寧々は目を細めながら、切実に言った。

「せめて、奈理子さんだけでも正体を明かしたいです」

凜はくすくすと笑い、

「そうね~、そうしたら奈理子も一緒にこうして駄弁れるのにね」

と軽く答えた。

寧々は顔を膨らませ、

「駄弁ってるんじゃありません。これは前の戦いの反省会と次の戦いの作戦会議です!」

とプンスカとした様子で返した。

凜の瞳がキラリと光る。

「寧々の恋の悩み相談もね。彼氏と上手くいってみたいじゃない。彼氏のお姉ちゃんにも気に入られてるし」

と意味深に言った。

寧々は頬を赤らめながら、言葉を選び、

「お姉さんの奈理子さんはいいんですけど、隆の方が…」

と言葉を濁す。

凜は優しく

「どうしたの?」

と尋ねたが、その目には興味が隠せない煌きがあった。

寧々は少し顔を伏せ、

「スケベなんです…」

と小声で告げた。

凜は驚きを隠せずに

「はぁ?」

と口走った。一瞬の沈黙の後、彼女は深く息を吸いながら

「女の子に興味がある年頃なんだから仕方ないんじゃないの。彼女ならある程度は応えてあげなきゃ」

と語った。奈理子の弟がどれほどスケベか知らないが、凜は的確なアドバイスだど我ながら思っていた。

寧々は少し驚いた顔をしたが、

「そうなんですか…」

と返事をし、そして、

「頑張ってみます」

と力強く言った。

凜は微笑みながら、

「二学期始まったら毎日会えなくなるね」

と言った。夏休みの終わりを感じさせる言葉だった。

寧々は真剣な顔をして、

「凜さんのお陰で今年の夏休みは凄く楽しかったです」

と感謝の気持ちを伝えた。

凜は寧々を見つめ、

「私も正義のヒロインやることになったときは、どうなることやらと思ったけど、相棒が寧々みたいな素直で可愛い女の子で良かったよ」

と感慨深く言った。

寧々は笑顔で、

「私も大谷さんからナメコ姫が仲間になると聞いたときは不安でしたよ」

と冗談めかして返した。

二人のヒロインは、夏の終わりの商店街で、ほのぼのとした時を共有していた。


ネットカフェの静謐な空間、半個室の角にライムと奈理子がいた。奈理子はライムに膝上で優しく抱かれており、その瞬間の二人を仕切るのは鍵すら付いていない薄い扉だけ。その気になれば、外から二人の姿が丸見えになる。そんなスリルが奈理子の頬を紅潮させていた。奈理子のお気に入りのシャツワンピースはボタンが外され、可愛らしいブラとショーツお揃いの白地に水色のチェックの下着が露わになっている。

「もうすぐ夏休みが終わるね」

と奈理子がつぶやくと、ライムは彼女の髪を撫でながら

「学校が始まれば、毎日会えるだろ」

と優しく返した。

奈理子の目がパソコンの画面に移る。映し出されているのは、奈理子のもう一つの姿、ミラクルナイトとしての彼女と、その敵、クワガタ男との戦闘シーンだった。

「なんでいつも私の戦いの動画を見るの?」

と奈理子が問いかけると、ライムは笑顔で

「奈理子が恥ずかしいことをされている動画を奈理子と一緒に見たいからさ」

とコメント。

「嫌だ。この後、私は酷い目にあわされるんだよ」

と動画を止めようとする奈理子を引き寄せるライム。ライムは、奈理子の水色チェックのショーツを撫でる。

「奴ら、近ごろはスカートだけじゃなく、奈理子のパンツまで脱がそうとしてくるな」

奈理子は顔をさらに赤くし、

「なんで私ばっかり狙われるんだろう…」

とつぶやいた。

ライムは彼女の顎を掴んで目を合わせ、

「それは奈理子があまりにも可愛いからだろ」

と言い、そのまま奈理子の唇を奪った。

しかし、画面の方では、ミラクルナイトがクワガタ男の大顎に捕まってしまう。奈理子はその後のシーンを見るのが辛く、急いで動画を止めた。ライムが残念そうな表情を浮かべる中、奈理子は彼の顔を引き寄せ、再びキスを交わした。

「動画の私より、ここにいる私の方が可愛いよ」

と奈理子が言うと、ライムは笑顔で

「確かにそうだ」

と答えた。夏の終わりが近づく中、二人はそんな甘い時間を過ごしていた。


水都公園噴水広場は、普段は多くの市民で賑わう平和な場所だった。その広場を、先ほどまで過ごしたライムとの甘い時間を思い返しながら、軽やかに歩く奈理子。太陽の光が彼女のシャツワンピースを照らし、彼女は幸せな気持ちでいっぱいだった。

しかし、その安寧は突如として打ち砕かれる。奈理子の背後から、どすんという重い足音が近づいてきた。

「今日こそは奈理子をしゃぶり尽くしてやるぞ」

という低い声。

振り返ると、そこには彼女の前に立ちはだかるアマチャヅル男がいた。アマチャヅル男は奈理子を諦めていなかったのだ。その姿を見た瞬間、奈理子の心臓は高鳴り、悲鳴をあげる市民が四方に逃げ散った。

アマチャヅル男の視線は、ワンピース姿の奈理子をじっと見つめていた。

「ミラクルナイトもいいが、奈理子のままでも美味しそうだ」

と彼は嘲笑うように呟く。

奈理子はその強大な力を知っていた。彼の放つ蔓は、逃げることはほぼ不可能だ。しかし、彼女のお気に入りのシャツワンピースをダメにされることは避けたかった。

「お願い…ミラクルナイトに変身させて」

と彼女は切なくアマチャヅル男に哀願した。

だが、彼の返事は冷酷だった。

「ダメだー。奈理子の体をじっくり味わったあとに変身させてミラクルナイトの体も楽しむんだ」

と。

奈理子の気持ちは怒りでいっぱいだった。

「私の体は美味しくないわ!」

と彼女は思いを叫ぶ。だが、アマチャヅル男は

「怒った奈理子も可愛いぞ」

と嘲笑った。

奈理子は一瞬、逃げることを決意する。何もせずに捕まるより、最後まで逃げることを選び、彼の方を避けて走り出した。しかし、それは僅かな時間だけの自由だった。アマチャヅル男が放った蔓が彼女の足元を巻き、彼女は呆気なく地面に引き倒された。


夕闇が迫る水都公園。奈理子はアマチャヅル男の蔓に絡め取られてしまい、その結果として尻餅をついてしまう不運。しかしその不運は、彼女のプライドをさらに傷つけるものとなった。風が彼女のワンピースを乱して、中の秘密が一瞬明らかとなった。

「今日のパンツは水色チェックか。なかなかいいものを見せてくれるな、奈理子。」

アマチャヅル男の低く、からかうような声が空気を震わせた。

奈理子は顔を真っ赤にしながら、怒りを露わにした。

「そんなこと、わざわざ言わなくてもいいでしょ!」

と反論したが、彼の甘い香りが彼女をさらに苦しめた。逃げるか、戦うか。彼女はその瞬間、全てを賭ける決断を下した。

突如、奈理子はアマチャヅル男に向けて猛烈なスピードで走り出した。その勇敢な行動に、彼は驚きの表情を見せる。そして、彼女が空高くジャンプし、

ミラクルヒップストライク!」

の叫びとともに、奈理子のヒップがアマチャヅル男の顔面に炸裂した。アマチャヅル男は後方に躍り出て、バランスを失った。

奈理子が地面に着地し、彼女の手にはミラクルナイトの象徴であるアイマスクが光っていた。市民たちは彼女の変身を歓迎し、場が一気に盛り上がった。彼女がアイマスクを顔に当てると、まるで空気を裂くような水色の光が彼女を包み込んだ。

次の瞬間、彼女の服装は一変。シャツワンピースは消え去り、水色のチェックの下着に変わった。そして、彼女の美しい髪にはミラクルナイトの証である白いリボンが飾られていた。

しかし、その美しい変身も束の間。アマチャヅル男は再び蔓を彼女に放った。

「そう簡単には変身させんぞ、奈理子!」

と彼は高笑いした。その蔓は、奈理子の手と足に新たに現れたグローブとブーツに巻き付き、彼女を拘束した。

「あぁっ!」

水色の光の中、奈理子の叫びが響き渡った。ミラクルナイトの変身が不完全なまま、彼女は水色の光から引きずり出されてしまった。


夕方、水都公園の中心に立つヒロイン、ミラクルナイト。彼女の白いリボンは星光のように輝き、水色のグローブとブーツ、そして白と水色チェックのブラとショーツが彼女の勇気と美しさを際立たせていた。

ところが、その優雅な姿を冷ややかな目で見つめるアマチャヅル男は、一歩前に出て、からかうように言った。

「可愛いぞ奈理子。お前にはその格好がお似合いだ。」

それをきっかけに、周りの市民たちもミラクルナイトの姿に目を奪われ、

「奈理子、可愛いー!」

「こっち向いてー!」

と声を合わせてミラクルナイトを称賛した。彼女の頬は、恥ずかしさで赤くなった。今日は、彼女の大切な人、ライムと会うために、特別に可愛い下着を選んでいたのだ。

だが、アマチャヅル男は彼女の気持ちを一切顧みず、

「今日も奈理子をもしゃぶり尽くすぞ」

と宣言し、無数の蔓をミラクルナイトに向かって放った。

ミラクルナイトは困惑しながらも反撃。

「そう何度も捕まるもんですか!」

と叫び、両掌から放つ水色の光弾で次々と蔓を迎撃した。だが、何本かの蔓は彼女の攻撃を巧妙に避け、ミラクルナイトの敏感な箇所をかすめてしまう。彼女は驚きのあまり、

「んッ!」

と小さな声を上げてしまった。

次々と迫る蔓の前に、彼女は背にミラクルウイングを出現させる。大空に舞い上がり、蔓を巧妙に避けた。その華麗な空中舞踏に、市民たちは息をのみ、歓声を上げてミラクルナイトを応援した。


未だ明るい夏の夕方、空の青と雲の白が混ざり合う空の中、ミラクルナイトが華麗に舞っていた。その優雅さには誰もが心を奪われる。特に彼女の細い脚と水色チェックのショーツは、見上げる市民たちの視線を引き付けて離さない。

しかし、その平和な瞬間は一瞬にして破られる。アマチャヅル男が容赦なく彼女に向けて放った蔓たちは、まるで彼女を捉えようとする凶悪なヘビのように絶えずミラクルナイトを追い詰めていた。

ミラクルナイトもまた、水色の光弾で反撃するが、その蔓がショーツのクロッチを掠める度に

「あんッ」

と小さな声をあげて力が抜けてしまう。

幾度も最も敏感な箇所を迫り来る蔓に擦られるミラクルナイトは、執拗にその場所を狙われている恐怖に駆られる。そして、最悪の事態が訪れる。唸りを上げる蔓がクロッチを掠めた瞬間、ミラクルナイトのショーツから地上に液体が降り注ぐ。彼女はついに堪えきれずに失禁してしまったのだ。

一瞬だけ意識が朦朧としてしまったミラクルナイトは、そのまま墜落してしまう。そして、失禁したことに気付き、

「やだぁ…」

と股を閉じるミラクルナイト。しかしミラクルナイトは、恥ずかしさに顔を赤く染めつつも、決して諦めることなく立ち上がる。

アマチャヅル男はその光景を目の当たりにして、大声で笑った。

「ワハハハ!ミラクルナイト? いや、お漏らしナイトだな!」

彼の言葉の通り、彼女の可愛らしい水色チェックのショーツから尿が滴り落ちている。アマチャヅル男の嘲笑う声が響く中、周りの市民たちも苦笑いを浮かべる。だが、彼女の不屈の精神を感じ取った彼らは、内心では彼女を応援していた。

恥ずかしさでミラクルナイトの頬は赤く染まり、

「恥ずかしい…」

と彼女の心中を物語るように小さく呟いた。彼女の戦意はまだ尽きていないが、この一件は彼女の心に深い傷を残すこととなった。恥じらいながらも、ミラクルナイトは再び戦いの舞台に立つのだった。


夕方の夏の空には深い青が広がり、その下でミラクルナイト、奈理子の目は涙で濁っていた。彼女の背後には、熱い期待を込めた市民の声援が鳴り響いていた。

「私は負けない!」

と、強い意志を胸に、奈理子はアマチャヅル男へと立ち向かう姿勢を見せる。しかしその言葉を聞いた彼は、嘲笑とともに

「お漏らしナイトのクセに」

と妬みを込めて笑った。

気を取り直すミラクルナイトだが、その時、空から突如セイクリッドウインドとドリームキャンディが舞い降りた。彼女たちの登場に、ミラクルナイトは安堵を感じる。その安堵感は、ミラクルナイトの張りつめた緊張の意の糸を解いてしまった。

ドリームキャンディは一瞬、ミラクルナイトの姿を詳しく見つめた。彼女の下着姿は見慣れているはずだが、今日は何かが違った。ショーツと太腿に光る濡れた跡に目を細め、言葉を失う。

「奈理子さん…」

彼女の驚きと憐みの声に、ミラクルナイト、奈理子は恥ずかしげに顔を背けた。

ミラクルナイトの恥ずかしい姿にセイクリッドウインドが間に入り、

「ここは私たちに任せて、奈理子は下がって」

と優しく語りかけた。

夕方とはいえ、夏の太陽の光は、奈理子の濡れたショーツと太腿を短時間で乾かしてしまう。それに気付いたアマチャヅル男は、焦燥感に駆られるのだった。


闘志に燃えるアマチャヅル男の声が市街地に響き渡る。

「俺は奈理子と遊んでいるんだ。お前らの相手をする暇はない!」

その声に、ミラクルナイトの背筋が凍る。しかし、彼女の後ろから颯爽と立ちはだかったのはドリームキャンディとセイクリッドウインドだった。

アマチャヅル男の放つ蔓が迫る中、ミラクルナイトは

「ひっ!」

と恐怖の声を上げたが、その隙を突かれることはなかった。

「奈理子さんを苛めることは許さない!」

強い意志を感じさせる声で、ドリームキャンディが宣言。彼女の手にはキャンディチェーン、それは鞭のようにひらひらと舞いながら蔓を一つ、また一つと叩き落とした。

一方、セイクリッドウインドも負けじとアマチャヅル男へと立ち向かう。彼女が携える扇子型の武器、ガストファングからは鋭い風が吹き出し、アマチャヅル男の蔓を吹き飛ばしていった。

アマチャヅル男は焦りを隠せない。その特異な能力で敵を圧倒してきた彼だが、ドリームキャンディとセイクリッドウインドのコンビネーションの前では次第に劣勢となっていった。彼の蔓はキャンディチェーンの鞭の一撃やガストファングから放たれる強風に次々と敗れていった。

背水の陣となったアマチャヅル男。焦燥感が彼の心を乱す。その中、彼の目線が不意に遠く、不安げに戦いをじっと見守るミラクルナイトの方へと向かった。彼女の濡れたショーツと太腿が、彼の視線に止まる…。


混乱の中、アマチャヅル男は頼み込んだ。

「待ってくれ、参ったからせめてドドメは奈理子にお願いしたい」

と彼の声は細く、かすれていた。セイクリッドウインドとドリームキャンディの眼前で、かつての強大な敵が脆弱な姿を晒していた。

「お願いだ。最後の頼みだと思って聞いてくれ」

と、アマチャヅル男の哀願は本物のようにも聞こえた。ドリームキャンディは困惑しながらもセイクリッドウインドに相談した。

「どうします?」

セイクリッドウインドの返答は意外だった。

「奈理子は酷い目に合わされてるからトドメは奈理子でいいんじゃないの」

と彼女の眼差しは悲しげに、アマチャヅル男をミラクルナイトの方へと押し出した。

しかし、ミラクルナイトの心の中は警戒でいっぱいだった。アマチャヅル男のこの行動、全てが演技ではないかと疑念がよぎる。しかし、トドメを任されてしまったため、その疑惑を振り払い、彼女は恐る恐る一歩を踏み出した。その瞬間、突然の事態が発生する。アマチャヅル男は猛烈な勢いで彼女を押し倒した。

「いゃぁ!」

ミラクルナイトの叫び声が空に響いた。アマチャヅル男のその行動は誰もが予想しえなかったものだった。彼は彼女の太腿を執拗に舐め、そして、まだジュクジュクに濡れているショーツをしゃぶった。

「やめて~!」

ミラクルナイトの悲鳴と共に、アマチャヅル男は大声で叫んだ。

「奈理子の聖水最高だー!」

すぐさまドリームキャンディが反応し、キャンディチェーンを振るいアマチャヅル男を引き剥がしたが、彼は新たな力を得たかのようにその攻撃を跳ね返した。

「奈理子の聖水で完全復活だー!」

と彼の声は再び、かつての勢いを取り戻していた。


アマチャヅル男の唇から滴る満足と興奮の色が、熱を帯びて彼の顔を彩った。

「乾きかけの程よいアンモニア臭、尿と汗と汁が混じった絶妙の塩加減…美味しかったぜ、奈理子」

と彼は声を落として言い、ミラクルナイトの方へと親指を立てた。

ミラクルナイトはその行動と言葉に衝撃を受けていた。

「その表情が可愛い過ぎて堪らない。奈理子は俺に勇気と希望を与えてくれる。惚れぜ、奈理子」

とアマチャヅル男は爽やかな笑顔で再び彼女に告げた。

ミラクルナイトは彼の挑発的な態度に怒りを感じながらも、アイマスクの中の瞳には羞恥と怒りで涙がにじんでいた。

「そんなに美味しかったのなら…」

と、羞恥と怒りに震える声で言い放つ。彼女の中の力が覚醒し始め、股間から奇跡のような水色の光が放たれた。

「もう一度味わいなさい!」

その言葉と共に、ミラクルナイトは疾風の如くアマチャヅル男に飛びかかった。彼の顔は彼女の太腿に挟まれ、その勢いで彼女の濡れたショーツのクロッチが彼の顔面に押し付けられた。

「うひょー!」

と歓喜の声が彼の口から飛び出す。

ミラクルナイトは彼を更に制圧。

ミラクルハピネスホイップ!」

その技の名前を叫びながら、彼女は太腿でアマチャヅル男を挟んだまま勢いよく体を反らせ、彼の頭を地面に叩きつけた。

アマチャヅル男は、地面に横たわりながら

「奈理子の聖水をもっと味わいたかった…」

と呟いたが、ミラクルナイトは激しく

「嫌よ!」

と返してやった。

その後、アマチャヅル男の姿は変わり、若い男の姿になった。それを見た警察は、瞬時に男を現行犯逮捕して連行した。


夕暮れの水都公園に鳴り響く喝采。ミラクルナイトの勝利に燃え上がる市民たち。その中心には、変身を解いた可憐な美少女、奈理子がいた。

彼女の変身後の姿は、愛らしいシャツワンピースに包まれていて、その美しさに市民たちは更に歓声を上げる。響き渡る「奈理子!」のコール。それは、彼女がどれほど愛されているかの証だった。

「奈理子さーん!」

と一際高い声をあげて、ドリームキャンディが彼女に駆け寄る。彼女の満遍なく輝く笑顔に、奈理子はふと思った。

「ドリームキャンディって、寧々ちゃんみたいで可愛いな」

と。

だが、奈理子は自分の体からほのかに漂う特有の香りに気付き、急いでドリームキャンディを制止した。

「待って、ドリームキャンディ」

と彼女の声は微かに震えていた。

「助けてくれてありがとう、ドリームキャンディ、セイクリッドウインド。でも、今、私には近寄らない方がいいの」

と、彼女は恥ずかしさで瞳を潤ませながら言った。

ドリームキャンディは困惑した顔をしたが、その瞳には以前にも同じような状況を思い出すかのような微かな光が宿っていた。

恥ずかしげに、奈理子は市民たちに微笑みを送りながら小走りに去っていった。彼女の後ろ姿に、ドリームキャンディは淋しげに

「奈理子さん…」

と呟いた。

セイクリッドウインドがドリームキャンディの肩を軽く叩き、

「お漏らししたんだから、早くこの場を去りたい奈理子の気持ちを察してやりなよ」

と微笑んだ。

ドリームキャンディは彼女の言葉に頷き、

「奈理子さんのお漏らし久しぶりですね」

と笑顔を浮かべた。

カブトムシ男戦依頼かな?言うほど久しぶりでもないね」

とセイクリッドウインド。

奈理子の姿が消えると、セイクリッドウインドとドリームキャンディにも市民の温かい声援が集まった。ヒロインたちが街を守る日々、その背後にある絆と信頼が、この一瞬で感じられるのだった。

第82話へつづく)

あとがき