ミラクルナイト☆第42話
水都市内の高級ホテルの一室で、凜は勅使河原に抱かれていた。彼らは最近、ホテルで待ち合わせをして密会し、終わると別れるというパターンを繰り返していた。凜は思い返しながら、最後に二人でデートをしたのはいつだったか考えていた。
それは2年前のことだった。凜はアイドルとして活動するために必要なお金を手に入れる必要があった。衣装やその他の費用は全て自己負担だった。援助を得るため、凜は自分を売った。その中で凜を買った男の一人がエリートサラーマンの勅使河原だった。最初は金が目的だったが、次第に凜は勅使河原に対して単なる援助者ではなく、一人の男性としての魅力に惹かれていった。
凜は勅使河原に自分がミラクルナイトと接触したことを伝えると、彼は怒りを露わにした。彼の上司がミラクルナイトに執着しすぎたため、命を落としたという過去があるらしい。勅使河原はミラクルナイトを抹殺するための刺客を用意していると凜に告げた。
凜は奈理子を嫌っていたが、水都のアイドルとして調子に乗っている奈理子に対して少し制裁を与えたいと思っていた。しかし、勅使河原が「抹殺」という危険な言葉を口にしたことに、凜は恐怖を感じていた。
ホテルの一室で、凜は勅使河原との関係と彼の計画に思いを巡らせる。彼女の心には矛盾した感情が渦巻き、恐怖と興奮が入り混じっていた。このまま関係を続けていくのか、それとも新たな道を選ぶべきなのか、凜は複雑な思いに囚われながらも、未来への一歩を踏み出す覚悟を決めた。
下校中のライム。奈理子は屋上の一件で満足したのか、ライムに声をかけてくることはなかった。しかし、校内でライムを見かけると、奈理子は恥ずかしそうに小さく手を振ってくる。そんな奈理子を可愛いやつだと思いながら歩いているライムの前に、勅使河原が現れた。
勅使河原は、イソギンチャク男であった柏原の後任であり、カオリとは異なる独自の流通ルートを持つ男だった。カオリが売る薬の相手を厳選するのに対し、勅使河原は金さえあれば誰にでも薬を売っている。
勅使河原はライムに向かって言った。
「奈理子とやったのか?」
と。柏原とは異なり、奈理子には興味がないと思っていたライムは驚いた。勅使河原が何を考えているのか、ライムには読み取れなかった。
「奈理子はまだ中学生だ。そんなことはしない」
”指は入れたがな”と思いながらライムは答えた。勅使河原は
「奈理子が、自分はライムの女だと言って俺の手下を脅した」
と言った。奈理子がそんなことを言ったのかと、ライムは驚きつつも、彼女がますます可愛いやつだと思い、笑みを浮かべた。
勅使河原は不機嫌そうに言った。
「俺の邪魔をするなよ」
と。ライムは勅使河原の邪魔をするとタコ男の怒りを買うかもしれないと考えた。タコ男に逆らうことはできないのだ。
「邪魔はしない」
とライムは答えると、勅使河原は
「その言葉を忘れるなよ」
と言い残し去っていった。ライムは奈理子を助けることができないかもしれないと思った。
心の中には不安と戸惑いが渦巻くが、ライムは自分の立場に従い、ミラクルナイトの戦いを見守る覚悟を決めたのである。
放課後、彩香たちと図書館で勉強していた奈理子は、館内放送でタケノコ男が市役所前に出現したことを知った。市役所は図書館の近くに位置していた。奈理子は立ち上がると、綾香が心配して声をかけてくれた。奈理子は頷きながら「大丈夫だよ」と答え、女子トイレに向かった。
一人になった奈理子はミラクルナイトに変身するための準備を始めた。新学期から、ナナフシ男、ナメコ姫、そして今度はタケノコ男と、あまり強そうには感じない名前の敵が立ちはだかる。ナナフシ男は細い身体でありながらも素早く動く能力を持ち、名前とは裏腹に驚くほど強かった。しかし、タケノコ男の能力についてはミラクルナイトには想像もつかない。
「所詮、タケノコ。メンマにしてやる!」
と意気込みを胸に、ミラクルナイトとしての自信を取り戻しながらミラクルナイトは市役所前に向かった。しかし、彼女はタケノコ男がミラクルナイトを抹殺するために勅使河原が送り込んだ強力な刺客であることを知る由もなかった。
市役所前に到着したミラクルナイトは、タケノコ男を見つけた。彼の姿は思ったよりも頼りなく見えたが、奈理子は油断はできないと感じていた。闘いの前に彼の能力や戦い方を把握する必要があった。
「タケノコ男、私が相手よ!」
とミラクルナイトは覚悟を決め、掌から水色の光弾を放った。しかし、タケノコ男はそれを容易くかわし、逆にミラクルナイトに攻撃を仕掛けてきた。
ミラクルナイトは驚愕しながらも、ミラクルナイトの力を最大限に発揮するために奮闘した。彼女の身体を包む光は水都の街を照らし、勇気と希望を与えた。
戦いは激しさを増し、ミラクルナイトの体力は次第に限界に近づいていった。しかし、彼女は決して諦めずに立ち向かった。奈理子は水都のアイドルであり、市民たちの希望そのものだった。
果たして、ミラクルナイトの力はタケノコ男に勝利することができるのか?彼女の闘いは水都の未来を左右する運命の戦いとなるのだろうか?
ミラクルナイトは立っているだけで精一杯だった。タケノコ男は強い。街の人たちを守るという使命感だけがミラクルナイトを支えていた。しかし、タケノコ男はミラクルナイトを相手に遊んいるに過ぎない。弱すぎるミラクルナイトにタケノコ男は呆れていた。
「くだらない戦いだな。こんな弱い奴に興味はない」
とタケノコ男が嘲笑する。
ミラクルナイトは汗まみれで息を荒げている。街の人々の期待と使命感が彼を支えていたが、今は無力さを痛感している。
「くっ…街の人々を守るために…必ず…!」
ミラクルナイトが言葉を詰まらせながら吐き出す。
タケノコ男は優越感に満ちた表情でカラダから無数の竹を生やし始めた。
「さて、この竹でお前の抵抗を終わらせる時だ」
タケノコ男が構えると、突然ミラクルナイトが思い出したように顔を顰める。
「ライム…助けて」
とミラクルナイトが小さな声で呟く。
ミラクルナイトは最後の力を振り絞り、ライムに助けを求める思いを込めた。
しかし、タケノコ男は聞き流すように竹をミラクルナイトに向けた。先端はやけ槍のように尖っている。
無数の竹は勢いよく飛び出し、ミラクルナイトの体をかすめ市役所の外壁に突き刺さった。
ミラクルナイトは悲鳴を上げながら倒れ込むもうとするが、倒れることすらできなかった。コンクリートの壁に深々と喰い込む竹がミラクルナイトの身体を支えている。苦痛と絶望に襲われる。
ミラクルナイトは体勢を崩しながらも必死にもがこうとするが、竹の束縛から逃れることはできなかった。
ミラクルナイトの体は震え、脚もすくみ上がってしまう。ミラクルナイトは自分の力では立つこともできずに、自分の無力さと絶望を感じた。
「これで終わりだ」
とタケノコ男は一本の竹をミラクルナイトに放つ。
「あぁ…」
ミラクルナイトの恐怖に打ち震える絶望の喘ぎ。ミラクルナイトは思わず失禁してしまった。
竹は、奈理子の股間を掠め市役所の外壁に突き刺さった。ショーツから溢れ出した尿がミラクルナイトの細い太股を伝う。
意識が遠のき、ミラクルナイトは闇に包まれていった。ミラクルナイトは敗北し、力尽きてしまったのだ。
タケノコ男はミラクルナイトの顔を見つめながら満足げな表情を浮かべた。奈理子の頬に手を添える。彼は冷静さを保ちながらミラクルナイトのアイマスクを剥ぎ取った。
アイマスクが外れ、奈理子の顔が露わになる。その顔には気絶による無表情が浮かんでいる。タケノコ男は不敵な笑みを浮かべながら、奈理子の姿をじっと見つめた。
しかし、その瞬間、ドリームキャンディが現れた。彼女はミラクルナイトの敗北によって静まり返った水都市民の中でタケノコ男に立ち向かう覚悟を決めていた。
ドリームキャンディは怒りを込めてタケノコ男に襲いかかる。しかし、そこに突如としてナナフシ男が現れ、ドリームキャンディの前に立ちはだかった。
ナナフシ男はタケノコ男の背後から現れ、巧妙な隠れ身の術を駆使していたのだ。彼はナナフシの特性を活かした技を持っており、ドリームキャンディに対して狡猾な攻撃を仕掛けていく。
ドリームキャンディは手にするキャンディチェーンを駆使して戦いに臨んでいた。
彼女のキャンディチェーンは伸縮自在で、しなやかな動きでナナフシ男に襲いかかる。鞭の先端にはキャンディのような光が輝き、その触れたものを甘い世界に引きずり込む力を秘めていた。
ナナフシ男は巧妙な身のこなしでドリームキャンディの攻撃をかわし、自身のナナフシの特性を駆使して反撃する。彼の体からは鋭く尖った触角が伸び、敏捷な動きでドリームキャンディの攻撃を逸らしていく。
二人の戦いは舞い踊るような攻防となり、水都市内にはキャンディチェーンとナナフシ男の触角が交差する激しい音が響き渡った。
ドリームキャンディは自由自在にキャンディチェーンを操りながら、ナナフシ男を翻弄する。彼女の力がキャンディチェーンに込められ、一撃が命中すれば強力なキャンディの甘い幻影が敵を包み込む。
一方、ナナフシ男もその特異な身体能力と機敏な動きでドリームキャンディの攻撃をかわし、短い隙を突いて反撃を試みる。彼はナナフシの特性に基づいた攻撃技術を駆使し、ドリームキャンディに対抗する。
二人の戦いは勢いを増し、周囲の人々は息を飲んでその様子を見守っていた。ミラクルナイトの敗北による沈黙が一変し、再び緊張と興奮が水都市に漂い始めた。
ドリームキャンディとナナフシ男の激しい戦いは続いていた。キャンディチェーンとナナフシの触角が交差し、その激しい衝突音が水都市に響き渡っていた。
ドリームキャンディはキャンディチェーンを自在に操りながら、ナナフシ男に対して猛烈な攻撃を仕掛けていった。彼女の鞭の先端にはキャンディのような輝きが宿り、触れた相手を夢の世界へと誘う力を秘めていた。
ナナフシ男はその特異な身体能力を駆使し、ドリームキャンディの攻撃を巧みにかわして反撃を試みる。彼のナナフシの触角は瞬時に伸び縮みし、驚異的な敏捷性を発揮してドリームキャンディの攻撃を逸らしていく。
しかし、ドリームキャンディは彼女自身が夢の力を操ることによって、ナナフシ男の動きを予測し、攻撃の瞬間を見極めることができる。彼女のキャンディチェーンは的確にナナフシ男の身体を捉え、甘い夢幻の力が敵を包み込む。
キャンディシャーの中で、ドリームキャンディとナナフシ男の攻防は一触即発の緊迫感を漂わせていた。水都市の人々は息を呑み、その様子を見守っていた。
しかし、一方でタケノコ男は気絶したミラクルナイトの体をじっと見つめていた。彼の目は舐めるような冷たさを湛え、抹殺の使命を背負いながらも、彼女を殺すことに躊躇いを感じていた。
「このまま抹殺してしまうのは惜しいな」
とタケノコ男は考えながら、ミラクルナイトの体を舐めるような目で見つめていた。彼は彼女の力と美しさに興味を持ち、何か特別な感情を抱いていた。
ドリームキャンディとタケノコ男の戦いは激しさを増し、ドリームキャンディが一瞬の隙をついてキャンディチェーンをナナフシ男に命中させた。鞭が彼の身体を捉え、キャンディの甘い香りが奏でられる。
ナナフシ男はその瞬間、ドリームキャンディが放ったキャンディシャワーの中で強烈な衝撃を受け、倒れ込んでしまった。彼の身体からは微かな煙が立ち上り、敗北を告げる光景となった。
ドリームキャンディは息をつき、キャンディチェーンを慎重にしまいながら、ナナフシ男の様子を見つめた。彼女の勇気と決意に満ちた眼差しは、戦いの勝者としての自信を示していた。
タケノコ男は奈理子を我が物にしょうと考えて、気絶した奈理子を持ち帰ろうと考えていました。奈理子の細い脚からは尿が滴り落ちまています。ミラクルナイトを無残な状態で見せつけられたことにより、ドリームキャンディのタケノコ男に対する怒りは増していました。
ドリームキャンディは体力を使い果たしていたが、奈理子の尊厳を守るため、最後の力を振り絞ってタケノコ男に立ち向かいました。
タケノコ男は竹の能力を生かし、地面を突き破る竹を繰り出しながらドリームキャンディに迫ってきます。その圧倒的なパワーにより、ドリームキャンディはタケノコ男の巨体に一瞬で押し潰されてしまいそうな状況でした。
しかし、ドリームキャンディは屈しない意志と勇気を持って立ち向かいます。彼女は力を取り戻し、キャンディチェーンをタケノコ男に放ちます。キャンディチェーンが輝く光と共に、彼女の意思と情熱が闘志へと変わっていきます。
激しい攻防が繰り広げられる中、ドリームキャンディは巧妙な動きとキャンディチェーンの鞭を駆使し、タケノコ男に対抗します。彼女は自身の身体を犠牲にしながらも、タケノコ男の攻撃をかわし、反撃を試みます。
戦いは白熱し、周囲の観衆もドリームキャンディの勇姿に感嘆し、彼女を応援します。彼女の決意と執念により、タケノコ男は徐々に追い詰められていきます。
そして、最後の一撃。ドリームキャンディはキャンディチェーンを投げ捨て、瞬間的な隙を見逃さず、タケノコ男にキャンディシャワーを放ちます。致命的な攻撃を受けたタケノコ男は衰弱し、その巨体が地に倒れます。
ドリームキャンディは息を切らせながら立ち上がり、タケノコ男の敗北を確認します。彼女の戦いぶりは、観衆の中に感動と勇気を与えました。彼女は奈理子の尊厳を守り抜き、水都の平和を守るために闘い続けた勇者として称賛されました。
戦いが終わり、ドリームキャンディはミラクルナイトと共に水都に平和をもたらすため、新たな戦いへと向かっていく決意を固めたのでした。
竹によって吊るされ、身動きの取れない状態に置かれたミラクルナイト。意識を取り戻した彼女は無機質な外壁を見つめながら、心の中で様々な思いが渦巻いていました。
水都市民は驚きと悲しみを胸に抱きながら、その光景を目の当たりにしていました。ミラクルナイトは彼らの心の中で、勇気と希望の象徴となっていたのです。
しかし、ミラクルナイトを支えるのはただドリームキャンディだけではありません。水都市民の手が彼女に届き、協力の意志を示していました。彼らは自らの無力さを感じながらも、一人ひとりが立ち上がり、ミラクルナイトを救出するために奮闘するのです。
ドリームキャンディは巧みな技術と力強い意志をもって、ミラクルナイトに近づきます。彼女はキャンディチェーンを使い、竹を切り裂きながらミラクルナイトを解放します。水都市民たちはその一瞬に息を飲み、ミラクルナイトが解放される光景を見届けます。
ミラクルナイトは竹から解放された瞬間、倒れるようにして地面に転がり落ちます。失神し失禁までし、アイマスクも剥がされた奈理子の素顔を間近で見た瞬間、水都市民は改めて驚きと感動を覚えます。ミラクルナイトという存在は、普段の中学生の奈理子とまったく同じでした。
水都市民は、戦いの中で恐怖のあまり失禁してしまった奈理子の姿に笑いや嘲笑を浮かべることはありません。むしろ、彼らは奈理子が無謀にも立ち向かった勇気と犠牲を称え、敬意を示すのです。ミラクルナイトは市民たちの心に響く存在となっており、その笑顔が光を放っていました。
市民たちは奈理子の素顔のままのミラクルナイトを支え、彼女の体力を回復させるために取り戻すために手を差し伸べます。優しく、思いやりのある手が彼女を包み込むと、力強さと温かさが彼女の体を満たしました。
奈理子は市民たちの愛と応援に心を奮い立たせ、再び立ち上がります。彼女は決して一人ではなく、水都市民と共に立ち向かっていくのです。そして、ミラクルナイトは新たな戦いに向けて、再び街を守るために立ち上がるのでした。
彼女の勇気と希望は水都にとって欠かせないものとなり、市民たちは彼女を永遠に讃えるのでした。
(第43話へつづく)
(あとがき)













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