DUGA

ミラクルナイト☆第43話

売れない地下アイドルの凜は市民たちと一緒にミラクルナイトとタケノコ男の壮絶な戦いを見つめていました。彼女はこれまで動画配信サイトでしかミラクルナイトの姿を見たことがなく、生での戦いを目撃するのは初めてのことでした。凜は、奈理子が市民の絶大な人気を得たのはパンチラやあざといピンチシーンのおかげだと思っていましたが、その考えは一変しました。

ミラクルナイトがどれほど弱くても、奈理子が一生懸命に戦っている姿に感銘を受けました。凜は奈理子を応援したくなり、彼女への思いも深まっていきました。タケノコ男は凜の彼氏である勅使河原がミラクルナイトに送った刺客であり、その冷酷さに凜は恐怖を感じました。勅使河原が本気でミラクルナイトを抹殺しようとしていたという事実は、彼の危険性をますます明確にしました。

凜の心情は複雑でした。勅使河原への恐怖と同時に、奈理子への心配も募っていきました。彼女は奈理子がミラクルナイトとして戦うことで危険にさらされていることを理解していました。凜は彼女の無力さと強さを同時に感じ、奈理子を守りたいという思いが強くなっていきました。

戦いが続く中、凜は自身の立場や力不足を痛感しました。地下アイドルでありながら、ミラクルナイトのように勇敢に立ち向かうことはできないと思いました。

凜の心情は揺れ動きながらも、彼女は勅使河原の脅威に立ち向かい、奈理子を守るために行動することはできません。凜は自分の弱さや不完全さを受け入れながらも、奈理子への想いと勇気を胸に、新たな一歩を踏み出すのでした。


学校の廊下で奈理子はライムに呼び止められました。彼女は1年生なのに、ライムは学校でも奈理子を名前で呼び捨てにするのです。奈理子の横にいた綾香は驚いた様子でした。そういえば、学校でライムから声をかけられるなんて初めてだなと奈理子は思いました。

ライムは放課後一緒に帰ろうと誘ってくれました。奈理子は下駄箱で待っていると答えました。ライムが去った後、綾香が奈理子にライムとの関係を尋ねました。奈理子は正直に

「彼氏だよ」

と答えました。ミラクルナイトとして、恥ずかしくて惨めな姿を多くの人に見られてきた奈理子にとって、ライムと付き合っていることは隠すほどのことではありませんでした。むしろ、隠さない方がライムと一緒に過ごす時間を作りやすいと思えたのです。

奈理子はタケノコ男との戦いのショックからまだ立ち直れていませんでした。彼女は早くライムに会い、彼の優しさに癒やされたいと思っていました。ライムは奈理子を支えてくれる存在であり、彼との時間は彼女にとって心の安らぎでした。

放課後、奈理子は下駄箱で待っていました。しばらくすると、ライムがやってきました。ライムの普段通りのクールな表情は奈理子の心に安堵感を与えました。二人は一緒に歩きながら会話を楽しみ、日常の些細なことから笑い合いました。

奈理子は徐々にタケノコ男との戦いのショックから立ち直っていきました。彼女はライムとの時間を大切にし、彼の存在に癒やされながら新たな勇気を取り戻していったのです。ライムの傍にいることで、奈理子は自分自身を取り戻し、前向きに未来を見つめることができるのでした。


水都公園の多目的トイレで、奈理子はライムに抱かれながら号泣していました。タケノコ男との戦いは彼女にとって非常に恐ろしかったのです。竹が股間を掠める寸前の恐怖は、今でも思い出すだけで体が震えてしまいます。ただ、ライムに抱かれているときだけは思い切り泣くことができるのです。

ライムは奈理子の頭を撫でながら、

「俺は奈理子にこれくらいのことしかしてやれない」

と言いました。奈理子はその言葉に涙を流しながら、彼に寄り添いました。彼女はライムに問いかけました。

「ライムは私の敵なの?」

ライムはしばらく考え込んだ後、

「そうなっている」

と答えました。奈理子は悲しげな表情を浮かべました。

「敵だとしても、奈理子のことは一番大切に思っている」

とライムは言いました。そして、彼は奈理子の唇にキスをしました。

キスのあと、奈理子は真顔で言いました。

「えっちしたい」

ライムは驚いた表情を浮かべつつも、微笑みで彼女に答えました。

二人は互いの気持ちを確かめ合いながら、水都公園の多目的トイレで温かな時間を過ごしていきました。奈理子はライムの優しさと愛情に包まれながら、少しずつ心の傷を癒していくのでした。そして、奈理子は女になったのです。


水都公園の木の陰に隠れていた凜は、奈理子とライムが別れる様子を見ました。心配で彼女の様子を見にきたのに、奈理子がスライム男と長時間の間、多目的トイレに長い時間こもっていたという事実に凜は憤りを感じました。心配して様子を見に来たのはなんと無駄だったのかと、凜はバカらしくなっていました。

「コソコソ隠れてないで出てこいよ」

とライムが冷たく声をかけました。凜は心の中で焦りを感じました。自分の行動がバレていたのかと思うと、スライム男を怒らせてしまうことが怖くなりました。しかし、凜は開き直ってライムの前に出ることに決めました。

「私は通りすがりのしがないシンガーですよ~」

とできるだけ明るい口調で凜は言いました。しかし、ライムは冷たい声で問いました。

「クラゲ男の手の者か?」

正解の答えを迷いながら考える凜でしたが、正直に話すことが一番だと思いました。

「タケノコ男に負けた奈理子が心配で様子を見に来ました」

スライム男ですが見た目は中学生のライムです。丁寧な言葉を使うことに悔しさを感じながら、凜は率直な言葉を選びました。

「それならクラゲ男の元を離れてこっちに付け。クモ男とヒメバチ女が可愛がってくれるぞ」

とライムは言いました。ヒメバチ女については知らないが、クモ男はスライム男と同じくらい強力な存在であることを凜は聞いていました。最近の勅使河原であるクラゲ男は凜に冷たく、怖さを感じさせる存在でした。凜は返答に迷いました。

「で、お前は誰だ?」

とライムが問います。

「ナメコ…姫」

と凜は恐る恐る答えました。ライムは

「考えておけよ」

と言い残して去っていきました。凜はその言葉を胸に刻みながら、自分の立ち位置を模索することになりました。彼女にとって、水都における次なる選択は重要なものとなっていくのでした。


水都中学校では、奈理子とライムの付き合いが公然の秘密となり、その噂は学校中に広がっていきました。奈理子は心からそれを受け入れ、堂々と認めたことで、彼らは学校の公認カップルとして認められるようになりました。綾香からは

「奈理子、最近大人になったね」

と言われたことで、奈理子自身も自分自身の成長を感じるようになりました。それは確かに彼女の心の中にも変化が起きていたのかもしれません。ただし、完全に大人になったかどうかはまだ分かりませんが、周囲からライムの彼女として認められることは奈理子にとって大きな喜びでした。

ライムは奈理子の心を優しく包み込んでくれる存在であり、彼女はその愛情に幸せを感じていました。しかし、タケノコ男に敗れた心の傷は完全には癒えていないことも事実です。奈理子は自分自身の内なる闘志に気づいていました。彼女は戦いに敗れた傷は、再び戦いで勝利することでしか癒やされないことを理解していたのです。

そうして、奈理子の内なる闘志が密かに燃え上がりました。彼女は次の戦いに向けて心を鼓舞し、自身の力を高めるための準備を始めました。闘志と決意が彼女の胸に宿り、次なる戦いへの道を切り拓くために進んでいくのです。

奈理子は自身の成長と決意を秘めながら、ライムとの関係を大切にしながらも、自分自身の戦いへの意気込みを胸に抱いていました。彼女は一人のアイドルとしての夢を追い続けながら、同時にミラクルナイトとしての戦いにも真剣に向き合っていくのでした。


図書館の館内放送が響き渡り、奈理子はシダ女の出現を知りました。最近は放課後、綾香と一緒に図書館で勉強することが多くなっていた奈理子は、シダ女との戦いに向かおうとしました。しかし、綾香は奈理子の腕を掴んで止めました。

「奈理子が傷つけられる姿を見たくないの。ドリームキャンディがいるから、ミラクルナイトは戦わなくていいんじゃない?」

奈理子は綾香の心配を受けて、深く頭を下げました。

「ごめんね、心配をかけて。でも私は戦わなきゃいけないの。水都を守るために、ミラクルナイトとして戦わなくちゃいけないんだよ。」

綾香はしばらく黙って奈理子の言葉を受け止め、やがて頷きました。

「わかった。気をつけて、奈理子。」

奈理子は感謝の気持ちを込めて微笑みました。

「ありがとう、綾香。私、頑張るからね。」

図書館を後にした奈理子は一人で水都公園に向かいました。市民たちの多くはタケノコ男によるミラクルナイトの敗北を目の当たりにしており、もうミラクルナイトは戦うことはないだろうと思っていました。しかし、彼女が再び現れたことに驚きました。ドリームキャンディもまた水都公園に駆けつけていました。

小学生戦士ドリームキャンディはミラクルナイトを守るために立ち上がり、シダ女に立ち向かう姿勢を示しました。水都市民もミラクルナイトを心配しながらも、ドリームキャンディに任せるように声をかけました。

ミラクルナイトはドリームキャンディの前に立ち、力強く言葉を紡ぎました。

「私の力で敵を倒さなければ、私はもう立ち直ることはできないの。」

ドリームキャンディは奈理子の決意を感じ、ミラクルナイトを1人でシダ女との戦いに臨ませることを決めました。二人の視線が交錯し、戦いの火蓋が切って落とされるのでした。


ラクルナイトは強い決意を胸にシダ女に立ち向かいました。掌から放たれる水色の光がシダ女に向かって瞬く間に飛びますが、彼女は難なくそれを交わしました。シダ女の俊敏な動きと鋭い刃により、ミラクルナイトのコスチュームは容赦なく切り刻まれていきました。スカートはズタズタになり、奈理子の純白のショーツが露わになりました。

それでも、奈理子はミラクルナイトの力と信念に固くしがみついて戦い続けました。彼女は悔しさや恥ずかしさを振り切り、自らの存在意義を示すために闘いました。水都市民の期待と希望を背負い、敗北の経験から新たな力を見つけ出すために。

ミラクルナイトとシダ女の激しい戦いが繰り広げられます。ミラクルナイトは力を駆使し、シダ女に連続攻撃を仕掛けますが、シダ女は優れた運動能力と鋭い刃を用いて反撃し続けました。彼女の攻撃はミラクルナイトのコスチュームに次々と傷をつけ、体力を奪っていきます。

ミラクルナイトは息を切らせながらも、心の中で自分自身に力を与える言葉をつぶやきました。「私はミラクルナイト。水都の守護者。敗北を乗り越えて、私は強くなるんだ。」

しかし、シダ女の攻撃は次第にミラクルナイトの限界に迫ってきました。ミラクルナイトの体力は次第に消耗し、戦いの苦しさが顔に浮かび上がっていきます。最後の一瞬、シダ女の鋭い刃がミラクルナイトの体を襲い、彼女は悲鳴を上げました。

苦痛に襲われながらも、奈理子の意識は次第に遠のいていきます。彼女は失神してしまいました。

水都市民たちは戦いの行方に胸を痛めながらも、奈理子への感謝と期待を胸に、ミラクルナイトの復活を願いました。彼女の敗北は一時的なものであり、新たなる力を手にし再び立ち上がることを信じて。

奈理子の意識は闇に包まれ、彼女の体は無力に横たわったままでした。しかし、その中で彼女の心は燃え続け、次なる戦いへの闘志が再び燃え上がるのでした。


ドリームキャンディはミラクルナイトの無力な姿を見て、胸に悲しみと怒りが湧き上がりました。彼女は動かないミラクルナイトに駆け寄り、アイマスク越しに気絶した奈理子の顔を見つめました。スカートが切り刻まれ、丸見えの純白のショーツの股間が濡れているのを目にした瞬間、ドリームキャンディの涙が止まりませんでした。

か弱くても恐怖に立ち向かい、戦いに挑んだ奈理子の気持ちを思い、ドリームキャンディの胸は痛みました。彼女は心を鬼にして奈理子の頬を強く叩きましたが、それでも奈理子は目を覚まさず、唸ることさえありませんでした。ドリームキャンディは悲しみと怒りを込めて、もう一度手の甲で奈理子の頬を強く叩きました。

ようやく奈理子が唸り声を上げました。その声は微かでしたが、ドリームキャンディにとっては救いの音でした。彼女は泣きながらも奈理子に激を飛ばしました。

「ミラクルナイトの力でシダ女を倒すんでしょう!いつまでも寝てないで、しっかりしなさい!」

と、ドリームキャンディは奈理子に訴えました。

我に返ったミラクルナイトは、ドリームキャンディの言葉と力強い叱咤激励によって生気を取り戻しました。彼女は立ち上がり、シダ女に再び立ち向かう覚悟を固めました。闘志が燃え上がり、ミラクルナイトの身体は力強く躍動し始めました。

シダ女は傲慢な笑みを浮かべながら、ミラクルナイトに応戦しました。しかし、ミラクルナイトは今まで以上に集中し、自らの力を信じて闘いました。彼女の身体は素早く動き、水のエネルギーを操りながらシダ女に攻撃を仕掛けます。

激しい戦いが繰り広げられます。ミラクルナイトはドリームキャンディの支えにより、前向きな勇気と力を取り戻しています。彼女の攻撃は徐々にシダ女の身体を追い詰め、傷を与えていきます。

そして、最後の一瞬、ミラクルナイトが力を込めてリボンストライクを放ちました。美しい水のリボンがシダ女を包み込み、彼女の身体を縛り付けました。シダ女は苦悶の表情を浮かべながら倒れ、戦いは終わりを告げました。

ミラクルナイトは息を整えながらシダ女を見つめ、心の中で奈理子に感謝の思いを捧げました。彼女の強さと勇気は再び証明され、水都市民たちはミラクルナイトに再び希望を抱くのでした。


ミラクルナイトはシダ女を倒した瞬間、その場に崩れ落ちました。力を使い果たした奈理子は再び意識を失ってしまいました。ドリームキャンディはミラクルナイトを優しく抱き起こし、気絶した奈理子の顔を見つめました。ドリームキャンデイは奈理子に対する愛おしさが溢れ、胸が熱くなりました。

無力な奈理子を抱きしめながら、ドリームキャンディはミラクルナイトに寄り添いました。そのとき、鈴が駆け寄り、濡れた奈理子の純白のショーツを隠すためにミラクルナイトの腰にストールを巻きました。鈴がヒメバチ女であることをドリームキャンディは知りませんでしたが、奈理子のショーツを思いやる鈴に対して、ドリームキャンディはお礼を言いました。

鈴はドリームキャンディに向かってニッコリと笑みを浮かべました。水都市民がミラクルナイトの勝利を讃えている中、ドリームキャンディは気絶した奈理子の顔を見つめながら、彼女を愛しい存在と感じました。市民たちが奈理子さんを心から愛していることを思い、ドリームキャンディの胸に温かな感動が広がりました。

この壮絶な戦いの中で、奈理子とドリームキャンディの絆は更に深まりました。彼らは力強く固く抱き合い、ミラクルナイトの勝利と市民たちの愛に包まれました。奈理子の力強い戦いとドリームキャンディの優しさが共鳴し合い、水都は再び平和な日々を取り戻すかに見えました。

第44話へつづく)

あとがき