ミラクルナイト☆第195話
水都郊外、穢川研究所・社長室。
革張りの重厚な椅子に背を預ける一人の男。
その目は眼前のガラス越しに見える工業都市の煙を睨みつけていた。
──合同会社穢川研究所・社長、勅使河原宗一郎。
老獪さと ...
ミラクルナイト☆第181話
「奈理子さん、また映ってるよ。ほら、今日の“ミラナイまとめ”」
「う、うう……ありがとうすみれさん……でも、もうそのページ見ない……」
休み時間、スマホを見せてくるのはクラスメイトのすみれ。
画面には、 ...
ミラクルナイト☆第172話
「タマムシ男、散る…か」
穢川研究所の所長室に重苦しい空気が漂っていた。所長秘書の絹絵は頭を抱え、深いため息をつく。
「あのタマムシ男が……」
彼の力を知る者ならば、敗北は信じがたい事実だった。
ミラクルナイト☆第171話
水都神社の境内。
夏の名残を感じさせる蝉の声が響く中、ミラクルナイトこと奈理子、ドリームキャンディこと寧々、そして元・敵幹部であり今は神社の巫女である凜が集まっていた。
年齢は違えど、共に戦う仲間。
ミラクルナイト☆第169話
夏休みのある日、水都大学のキャンパスに奈理子の姿があった。
呼び出したのは 水都大学奈理子私設ファンクラブ(通称:MNSFC) の会長、成好。
大学の学内カフェで向かい合う二人。
「大学って、夏休み ...
ミラクルナイト☆第167話
夏休みの午後、商店街のグフグフハンバーガー。
水都の陽射しが強く照りつける中、冷房の効いた店内では、セイクリッドウインドこと風間凜と、ドリームキャンディこと寧々が、スマホの画面を覗き込んでいた。
「奈理子、散々 ...
ミラクルナイト☆160話
最近導入されたドローンによる実況中継は、これまで以上に多くの市民がミラクルナイトの活躍を目にできるようになった。水都タワー前の巨大ビジョンや家庭のテレビには、彼女が敵と戦う姿が鮮明に映し出され、その息遣いまでもがマイクで拾われる。特に ...
ミラクルナイト☆第159話
水都女学院の中庭。ベンチに腰掛け、考え込む奈理子の横で、菜々美が静かに見守っている。
「もっとミキサークロスチョップの回転を上げないと…」
奈理子は口元を手で押さえ、悩んでいた。
「わざわざミキサー ...
ミラクルナイト☆第158話
学校帰り、寧々と隆は水都公園の芝生広場にやって来た。ここは何度も戦場となった場所だが、今日は平和な光景が広がっている。子供たちが元気に走り回り、家族連れがピクニックを楽しんでいるのを見て、寧々は自然と微笑んだ。
「やっと期 ...
ミラクルナイト☆第153話
放課後、水都公園の遊歩道を歩く奈理子とライム。六月にもかかわらず、真夏のような日差しが照りつけ、奈理子はタオルで額の汗を拭いながら呟いた。
「暑い…六月でこれじゃ、七月や八月はどうなるんだろう…」
爽やかな水色 ...
ミラクルナイト☆第152話
水都女学院高校一年二組の教室。今日もその中心にいるのは、野宮奈理子だった。教室中が、彼女の話題で持ちきりだ。先日、奈理子は十三匹もの魔物を撃退したばかり。生徒たちは、ミラクルナイトとしての奈理子の活躍を称賛し、興奮した様子で彼女を取り ...
ミラクルナイト☆第144話
穢川研究所の社長室では、ワサビ男の敗北が多実から勅使河原に報告された。
「まさか、ワサビ男が奈理子に敗れるとは…」
と、勅使河原の側近である渦巻が溜息をついた。
「奈理子に空から攻められ、一方的に倒 ...
