一花と紫☆③一花vs紫
あれは、私が水都女学院中学校に入学手間もない頃だった。
「菜々美さん、水都女学院中学校へ、ようこそ」
廊下で、背後から一花に呼び止められた。振り返ると、一花さんと紫さんが立っていた。三年生の一花さんは生徒会会長 ...
一花と紫☆②告白
小学生になり、私と紫さんは何度か同じクラスになりました。それは、私にとっては何物にも代えがたい喜びでした。放課後はいつも二人で過ごし、彼女の元気な笑顔を見ることが私の日常の小さな幸せでした。しかし、小学五年生になった頃から、私の胸の中 ...
一花と紫☆①出会い
萬々亭の戦いの翌日…
水都女学院高校一年二組教室の教室は、テスト終了後の解放感と疲労感が入り混じった独特の空気に満ちていた。
「終わったー!」
「奈理子さん、国語どうだった?」
すみれと ...
ミラクルナイト☆第243話
穢川研究所の研究室。
「自分は、凡人だから失敗する…」
篠原=ブナシメジ男は溜息を付いた。一花拉致事件の際も、ミラクルナイトを襲撃したが、菜々美の一喝により退却してしまった。
「だからこそ、現場を任 ...
ミラクルナイト☆第241話
満員電車の揺れは、規則的で無機質だった。それは、私の心臓の鼓動とシンクロしている。ドアが開き、人波が流れ込む。そして、私の目標が、乗り込んでくる。白銀一花。
6年間、私は、彼女を見守り続けてきた。水都女学院の紺色のプリーツスカ ...
ミラクルナイト☆第238話
鄙比田温泉の夜は、深く、静かだった。湯けむりが、月明かりを受け、幻想的な光景を織りなしていた。その光景を、柚月と紗理奈とファンユイは、居酒屋のテラスから眺めていた。テーブルの上には、焼き鳥と、刺身と、地酒の徳利が並んでいた。
ミラクルナイト☆第235話
穢川研究所、九頭の研究室。
モニターには複雑な波形が流れ続けていた。無菌的な空気の中に、二人の声が響く。
「柚月くんの復帰はいつ頃になるんだい?」
九頭が、大きなモニターから目を離さずに尋ねた。彼の声は ...
ミラクルナイト☆第234話
冬休み明けの空気は、ひんやりと清冽だった。水都女学院高校の校門をくぐると、白い息がぽっかりと浮かぶ。生徒たちは、冬休みの楽しげな思い出話に花を咲かせながら、教室へと続く廊下を賑やかに歩いていた。
その中に、野宮奈理子の姿もあっ ...
ミラクルナイト☆第226話
放課後のチャイムが鳴り響くと、教室の窓から淡い夕陽が差し込んだ。
制服の水色のセーラーが橙色に染まり、
カーテンの影がゆらゆらと教室の床を揺らす。
「すみれちゃん、バス停まで一緒 ...
ミラクルナイト☆第220話
無機質な白い壁に囲まれた研究室。机に広がる数々のデータシートを前に、篠宮=ブナシメジ男は項垂れていた。
「……私の策が……。トウモロコシ男まで失ってしまうとは……」
深い落胆の声を漏らす篠 ...
ミラクルナイト☆第219話
放課後、奈理子は呼び出されて凜と並んで椅子に座っていた。
「凜さん……?」
ミコール社員の一人が思わず声を上げる。
「私は、奈理子の保護者です」
凜は堂々と答えた。
ミラクルナイト☆第215話
夜のファミレス。蛍光灯の白い光に照らされ、ガラス越しに車のテールランプが流れていく。
窓際のボックス席に座るのは、牛島と渚。牛島はラフなパーカー姿、渚は仕事帰りらしく地味なカーディガンに眼鏡。彼女の横には通勤用の折りたたみ自転 ...
