ミラクルナイト☆第220話
無機質な白い壁に囲まれた研究室。机に広がる数々のデータシートを前に、篠宮=ブナシメジ男は項垂れていた。
「……私の策が……。トウモロコシ男まで失ってしまうとは……」
深い落胆の声を漏らす篠 ...
ミラクルナイト☆第207話
鄙野の冬空はどこか重たく、風も冷たい。枯れた草がざわりと揺れる音が、沈黙の中でやけに耳につく。
鄙辺神社──かつては町の人々に親しまれていた小さな神社。だが、今では参拝客の姿も無く、鳥居は苔むし、鈴の紐は風に吹かれてかすか ...
ミラクルナイト☆第201話
■鄙比田温泉・夕暮れの露天風呂
穏やかな夕暮れ。
山間にある鄙比田温泉の湯けむりが、涼やかな風にたなびいている。
遠くでホトトギスが鳴き、風に揺れる湯のれんをくぐって現れたのは、
白いバスタオル ...
ミラクルナイト☆第192話
──放課後の水都市立図書館。最上階のガラス張りのラウンジには、柔らかな夕陽が差し込んでいた。
野宮奈理子は、制服のまま静かに腰をかけ、校外活動記録ノートの空白を睨んでいた。
「恋人との関係について、将来への展望 ...
ミラクルナイト☆第191話
水都の夜は、光に溢れている。
高層ビルのLED、観覧車のイルミネーション、街角の巨大モニターには“奈理子のブラ&ショーツ”のCMが音もなく流れていた。
その光の下、駅前広場の片隅。
ベンチに腰掛けた一人の男 ...
ミラクルナイト☆第176話・後編
夕暮れの空が朱に染まり、噴水の水音が緊張をはらんで広場に響く。カエル女=ファンユイ・チュンは長い脚を交差させるように踏み出し、黒と緑のチャイナスーツをひらりと揺らした。光沢ある布の隙間から覗く、鋼のように鍛え上げられた肉体が観衆の視線 ...
ミラクルナイト☆第176話・前編
「おはようございま~す!」
水色のセーラー服の裾を揺らしながら、奈理子は今日も元気に登校していた。
通学路で出会う人々は、誰もが笑顔になる。
──なにしろ彼女は水都の絶対的アイドル、ミラクルナイト= ...
