ミラクルナイト☆第173話
二学期初日の朝、夏の名残を残した日差しが水都女学院高校の優美な校舎を照らしていた。
校門前では既にカメラを構えた奈理子ファンたちが陣取り、「純白の天使」ことミラクルナイトの登校を今か今かと待ちわびていた。
「奈 ...
ミラクルナイト☆第166話
夜の帳が下りた穢川研究所の社長室。薄暗い部屋の中で、勅使河原は重厚なデスクの前に立ち、窓の外を眺めていた。その表情はどこか苛立ちを帯びている。
「トンボカマキリが敗れるとはな…予想外だ。」
静かに呟いたその声に ...
ミラクルナイト☆第162話
ミラクルナイトたちが麻薬密売組織のアジトを壊滅させたニュースは大々的に報じられ、水都女学院高校一年二組の教室でもその話題で持ちきりだった。
「奈理子さん、本当にすごいわね」
と、すみれが微笑みかけると、他の女子 ...
ミラクルナイト☆第159話
水都女学院の中庭。ベンチに腰掛け、考え込む奈理子の横で、菜々美が静かに見守っている。
「もっとミキサークロスチョップの回転を上げないと…」
奈理子は口元を手で押さえ、悩んでいた。
「わざわざミキサー ...
ミラクルナイト☆第157話
月曜日の昼休み。水都女学院の中庭で、奈理子は俯いていた。土曜日の出来事が、今も頭から離れない。マンゴー男に連れ去られ、凌辱されたミラクルナイト。その後、市営テニス場のフェンスに逆さに磔にされ、晒し者にされた姿。消防署の救助隊によって救 ...
ミラクルナイト☆第155話
昼休みの水都女学院の中庭。パイナップル男とドリアン男に敗れた奈理子は、授業中もぼんやりとしていて、内容はほとんど耳に入ってこなかった。無力感が胸に広がり、頭の中ではあの戦いの場面が何度も繰り返されていた。
「また無様に負け ...
ミラクルナイト☆第154話
凜の部屋では、凜、寧々、隆、そして目を覚ました奈理子がパイナップル男対策を練っていた。
「私が弱いせいで、また寧々ちゃんに迷惑かけてごめんなさい…」
奈理子が寧々に申し訳なさそうに言った。
「初見の ...
ミラクルナイト☆第152話
水都女学院高校一年二組の教室。今日もその中心にいるのは、野宮奈理子だった。教室中が、彼女の話題で持ちきりだ。先日、奈理子は十三匹もの魔物を撃退したばかり。生徒たちは、ミラクルナイトとしての奈理子の活躍を称賛し、興奮した様子で彼女を取り ...
ミラクルナイト☆第148話
水都中学の放課後、寧々は下駄箱で靴を取り出している隆に声を掛けようとした。しかし、隆はいつもの三馬鹿トリオ、慎治と章太郎と一緒にいた。小学生の頃から何かと啀み合ってきた彼らの前で、寧々は「一緒に帰ろう」なんて言えるはずがない。寧々は気 ...
ミラクルナイト☆第146話
水都郊外の山中、放課後の澄んだ空気の中、奈理子は体操服にブルマーを身に纏った姿で、丸太を抱えて必死にトレーニングに励んでいた。その様子を、ライムと香丸、そして少し離れたところで腕を組んで見守る菜々美がじっと見つめていた。
...
ミラクルナイト☆第141話
鄙野の町。紗理奈は路上駐車している車の下を覗き込んだ。五月の日差しを避け、野良猫がスヤスヤと眠っている。
「コマリシャス、猫がいるよ」
紗理奈はコマリシャスを呼んだ。
「ホントだ。猫と車なら凄い魔物 ...
ミラクルナイト☆第137話
水都女学院の中庭。
「奈理子さん」
すみれと楽しげに談笑していた奈理子は突然声を掛けられた。
「菜々美さん、御機嫌よう」
不機嫌顔の菜々美に笑顔で応える奈理子。
「ミラクルナ ...
