ミラクルナイト☆第240話
穢川研究所社長室。
窓からは、灰色の街並みが広がる。
「…というわけで、水都の街では、人気お笑い芸人バナッシュが、ミラクルナイトが活躍した水都神社の節分祭で姿を見せたのを最後に行方不明になっていることに、話題が持ち ...
ミラクルナイト☆第238話
鄙比田温泉の夜は、深く、静かだった。湯けむりが、月明かりを受け、幻想的な光景を織りなしていた。その光景を、柚月と紗理奈とファンユイは、居酒屋のテラスから眺めていた。テーブルの上には、焼き鳥と、刺身と、地酒の徳利が並んでいた。
ミラクルナイト☆第237話
放課後、奈理子は、寒い公園のベンチに座っていた。彼女は、ミラクルナイトの変身アイテムであるアイマスクを指で弄んでいた。冬の空気が、彼女の頬を刺す。街灯は、彼女の影を長く伸ばしていた。
彼女は、何かを待っていた。ライムに会う約束 ...
ミラクルナイト☆第236話
放課後の陽光は、橙色に傾いていた。奈理子は、一人運河沿いを歩いていた。水色襟のセーラー服にプリーツスカート。いつもの自分だ。運河に架かる古いコンクリートの橋の下へ、彼女は足を踏み入れた。上の遊歩道とは違う世界。車の音も、人の声も、ここ ...
ミラクルナイト☆第235話
穢川研究所、九頭の研究室。
モニターには複雑な波形が流れ続けていた。無菌的な空気の中に、二人の声が響く。
「柚月くんの復帰はいつ頃になるんだい?」
九頭が、大きなモニターから目を離さずに尋ねた。彼の声は ...
ミラクルナイト☆第232話
新年の空気はまだ水都の街に薄氷のように張り付いている。風間凜は石段を一段ずつ、静かに上っていく。境内の喧騒は背後に遠のき、耳に入るのは自分の足音と風の音だけだ。彼女の目的地は本殿の裏手にある、古びた展望台。通称、望楼。水都神社で最も高 ...
ミラクルナイト☆第230話
穢川研究所・白い管制室。
年末特有の静けさが、装置音だけを際立たせている。
「今月は、ここまでだ」
九頭はそう言って、モニターを一つ閉じた。
「年末はノイズが多すぎる。
祝祭、警備 ...
ミラクルナイト☆第227話
―対シグマ戦略会議―
ストーブの熱がじんわりと部屋を温める夕暮れ。
応接室には緊張と甘い香りと、奈理子の柔らかい気配が混じっていた。
「シグマ……あの人、何者なんでしょうね」 ...
ミラクルナイト☆第226話
放課後のチャイムが鳴り響くと、教室の窓から淡い夕陽が差し込んだ。
制服の水色のセーラーが橙色に染まり、
カーテンの影がゆらゆらと教室の床を揺らす。
「すみれちゃん、バス停まで一緒 ...
ミラクルナイト☆第224話
穢川研究所・第六実験棟。
白い壁と無機質な照明が反射する室内。
硝子越しのモニターには、ブラックナイトとニセミラクルナイトの戦闘映像が繰り返し流されていた。
空を舞 ...
ミラクルナイト☆第220話
無機質な白い壁に囲まれた研究室。机に広がる数々のデータシートを前に、篠宮=ブナシメジ男は項垂れていた。
「……私の策が……。トウモロコシ男まで失ってしまうとは……」
深い落胆の声を漏らす篠 ...
ミラクルナイト☆第219話
放課後、奈理子は呼び出されて凜と並んで椅子に座っていた。
「凜さん……?」
ミコール社員の一人が思わず声を上げる。
「私は、奈理子の保護者です」
凜は堂々と答えた。
