ミラクルナイト☆第100話
水都中学の昼休み、屋上にたどり着いた奈理子は、ライムの姿を目の当たりにするなり、心の奥からこみ上げてくる涙を抑えきれずに崩れ落ちた。彼女を苛むのは、カニカゲロウに敗北した屈辱よりも、その怪人にキスを奪われた悔しさだった。涙声で
「ごめんなさい。またライム以外の人とキスした…」
と切なげに謝る奈理子。ライムは静かに手を差し伸べた。奈理子は抱きつきながら泣きじゃくる。彼女はこれまでにも、ライムという彼氏がいながら、自らカブトムシ男やメロン男とキスをしてしまった過去を持っていた。ライムは内心では奈理子の大袈裟な反応に困惑しながらも、彼女の泣き詫びる姿に冷たくはできなかった。
「俺は気にしていない。もう泣くのは止めろよ」
と優しく言葉をかけるライム。しかし、奈理子は
「ライムは私が他の男にキスされても平気なの?」
とさらに涙を流す。
優しく奈理子の頭を撫でながらライムは、
「キスなら何回でも俺がしてやるよ」
と彼女にキスし、落ち着かせる。少し平静を取り戻した奈理子は、
「カニカゲロウって何者なの?」
とカニカゲロウの正体について尋ねる。ライムはヒドラ男が開発した新しい薬で生み出された怪人であることを説明した。奈理子はヒドラ男に敗れた過去を思い出し、
「ヒドラ男は許せない」
と呟く。
ライムは
「九頭先生……ヒドラ男は、タコ男と違って真面目な研究者だ」
とヒドラ男を擁護するが、奈理子は
「ヒドラ男も私に酷いことしたんだよ。ライムは私のことが大切じゃないの?」
と責める。
困惑するライムは、カニカゲロウを倒す方法について話し始める。
「カゲロウだから寿命、いや、持久力はあまりないかもしれない」
と言いながら、奈理子を優しく抱き寄せた。奈理子は
「でも、カニでしょ。飛ぶ能力だけカゲロウで他はカニかもしれないじゃない」
とライムに身を寄せる。ライムは
「そうかもしれないが、付け入る隙は必ずあるはずだ。奈理子はミラクルナイトだろ。水都の街が持つ無限の力を持つ、水都の守護神だ。自信を持てよ」
と言いながら奈理子のスカートの中に手を潜り込ませる。ライムに弄ばれながら、奈理子はカニカゲロウを倒すにはどうしたらいいか考えていた。
ニカゲロウをどう倒すか、その策を練っていた。彼女の心は、自分の力と仲間たちへの信頼の間で揺れ動きながらも、戦いにおける決意を固めていた。
「ライム、カニカゲロウは空を飛べるし、あの鋏も強力だった。どう対処したらいいと思う?」
奈理子が問いかけると、ライムは奈理子のショーツのクロッチを撫でながら、深く考え込んでから答えた。
「カニカゲロウの弱点は、おそらく飛行中のバランス。翼があるとはいえ、本質的には地上の生物だ。空中戦では不利な面もあるはずだ。奈理子、お前のスピードと機動性を活かして、彼の隙を突けばいい。」
奈理子はライムの提案を噛み締める。確かに、カニカゲロウは地上では強力な存在だが、空中では必ずしも万能ではない。ミラクルナイト自身の機動力を最大限に活かし、敵の不意を突く戦法が有効かもしれない。
「それに、セイクリッドウインドとドリームキャンディもいる。彼女たちの力を借りれば、きっと勝てる。奈理子、お前は一人じゃないんだから」
とライムが励ますと、奈理子の表情に少し光が戻る。
「そうね、私たちならきっと大丈夫。ありがとう、ライム。あなたがいてくれて本当に良かった」
と奈理子が微笑む。ライムの指はクロッチの中に潜り込んでいた。心地よい刺激に耐えながら奈理子は目を閉じる。ライムの支えと仲間たちの存在が、奈理子に新たな勇気を与えていた。彼女は、カニカゲロウとの再戦に向けて、心を新たにしていたのだった。
そんな奈理子を、ライムは静かに見守りながら、彼女の成長と強さに改めて感心していた。水都中学の屋上で交わされたこの小さなやり取りが、ミラクルナイト、奈理子の次なる戦いの重要な一歩となることを、ライムは確信していた。
放課後の水都中学。いつものように図書館での勉強を終えて帰宅しようとした奈理子は、廊下の掲示板に人だかりを発見した。何事かと近づいた奈理子は、生徒たちの驚きの眼差しを受けながら掲示板の前に立った。そこには、昨日、カニカゲロウに奪われた奈理子の純白のショーツが貼り付けられていた。驚愕と恥ずかしさに凍りつく奈理子。
「ひどい…」
と涙を浮かべる奈理子。ショーツの下には、カニカゲロウからの挑戦状があった。
「ミラクルナイトとの決闘を申込む。午後5時、噴水広場で待つ」
怒りに震える奈理子は、掲示板からショーツを剥ぎ取った。
「許さない、カニカゲロウ…」
時刻は4時45分。生徒たちの前で躊躇することなく、アイマスクを取り出した。
奈理子がアイマスクを装着すると、水色の光に包まれ、セーラー服が消え、白いブラとショーツの姿になった。この下着は一見すると白い下着だが、よく見ると水色のラインが入っている。そこから白いリボン、グローブ、ブーツ、ブラウスが次々と現れる。最後に白いスカートがショーツを覆い、水都の守護神、ミラクルナイトに変身した奈理子の姿に、生徒たちは感嘆の声を上げた。
ミラクルウイングを広げ、窓から飛び立つミラクルナイト。彼女の背中には、生徒たちの声援が響いた。
「野宮、負けるなー!」
「奈理子、頑張ってー!」
その声援を背に受けながら、ミラクルナイトはカニカゲロウの待つ噴水広場へと向かった。
噴水広場に降り立つミラクルナイト。その突然の登場に市民たちは驚きの声を上げる。だが、カニカゲロウの姿はどこにも見えない。ミラクルナイトは空に向かって声を張り上げる。
「ご希望通り、来てあげたわ!出てきなさい、カニカゲロウ!」
その呼び声に応じるかのように、カニカゲロウが空から舞い降りる。着地すると、彼は不敵な笑みを浮かべ、
「中学生から物を奪うのは可愛そうだと思い直して、パンツは返してやったぞ。受け取ってくれたか?」
と言う。
ミラクルナイトは怒りに震える。
「女の子のパンツを学校の掲示板に貼り付けるなんて酷い!」
とカニカゲロウを睨み付けるが、彼は更に挑発する。
「奈理子の使用済パンツに男子生徒は喜んでいただろ?」
と。
「黙りなさい!」
怒りに任せて、ミラクルナイトは掌から水色の光弾を放つ。しかし、カニカゲロウは軽やかにそれを避け、ミラクルナイトの背後に着地する。そして耳元で囁く。
「昨日は鋏の斬れ味を試してみたが、今日は別の能力をミラクルナイトで試させてもらう」
恐怖に震えながらも飛び退くミラクルナイト。カニカゲロウの新たな能力とは何か?秋の夕暮れに包まれた噴水広場で、市民たちの目の前で繰り広げられる、ミラクルナイトとカニカゲロウの新たな戦いが始まろうとしていた。
秋の夕暮れ、噴水広場で展開されるミラクルナイトとカニカゲロウの激闘。ミラクルナイトは一計を案じる。野宮家では毎年蟹のシーズンになると「かにカニ日帰りエクスプレス」に乗ってズワイガニを食べに行く。キッチンバサミがなく素手で食べるときは、蟹の関節を逆に折る。カニカゲロウはズワイガニではなく毛ガニか花咲ガニのようだが、蟹である以上、関節技は有効なはずだ。家族との蟹食べの経験を思い出し、カニカゲロウの弱点をつく決意を固めた。カニカゲロウの左手の鋏は怖いが、接近戦しかない。
カニカゲロウの怖ろしい左手の鋏を目の前に、ミラクルナイトは勇敢に突進。その鋏を華麗にかわし、カニカゲロウの左腕に飛びつく。
「ミラクルアームロック!」
と叫びながら、飛びつき腕挫十字固めを決めるミラクルナイト。水都大学プロレス同好会で受けた特訓がここで役立つ。スカートが捲れ、ショーツが見えてしまうが、それどころではない。ミラクルナイトはカニカゲロウの腕をねじり上げる。
「うわァァー!」
と悲鳴を上げるカニカゲロウ。市民たちもこの予想外の展開に大興奮だ。
「このまま自慢の鋏をへし折ってやるわ!」
とミラクルナイトが宣言するが、その時、カニカゲロウが
「私が一人でここに来たと思っているのか?」
と苦しそうに呟く。その瞬間、ミラクルナイトに毒液が浴びせられる。
「きゃ~!」
と驚いたミラクルナイトはカニカゲロウの腕を離してしまう。地面に倒れ込むミラクルナイトの視界に、ウミウシ男とシオマネキ女の姿が映る。ミラクルナイトはウミウシ男の毒液を浴びてしまったのだ。
「先輩、助かりました」
とウミウシ男に礼を言うカニカゲロウ。一方で、毒液に全身が痺れるミラクルナイト。彼女の状況は絶体絶命。市民たちは息をのみ、ミラクルナイトの運命を見守るしかなかった。
秋の夕暮れ、噴水広場に緊迫した空気が漂う。ウミウシ男がカニカゲロウに注意を促す。
「ミラクルナイトは弱いけど、実践経験は豊富だ。油断は禁物だよ」
と彼は言う。カニカゲロウはうなずき、もはや油断はない様子だ。
「それでは、試させてもらう。市民のみなさんも楽しみにしているだろう」
とカニカゲロウが言い、ミラクルナイトを睨む。その頃、ミラクルナイトは膝をついて立ち上がれずにいた。
「それ!ミラクルナイトを見守る市民を幸せにする泡だ!」
とカニカゲロウが口から泡を吹きかける。動けないミラクルナイトは泡を避けることができない。しかし、泡に触れても痛みはなくただの泡としか感じない。
「こんなもので私は倒せないわ!」
とミラクルナイトが言うが、カニカゲロウはにやりと笑い、
「見守る市民を幸せにする泡だと言っただろ」
と告げる。ミラクルナイトが気づいたときには、彼女のコスチュームが泡に触れるたびに溶けていくのを目の当たりにする。
「カニカゲロウの薬を開発したお方は不殺主義でね、ミラクルナイトのコスチュームだけを消滅させる溶解泡を吹き出す能力をカニカゲロウに与えたのだ」
とカニカゲロウが得意げに言う。その言葉通り、ブラウス、グローブ、ブーツとミラクルナイトのコスチュームは次々と溶けていくが、奈理子の下着は無事だった。
「いやぁ…」
と座り込んで両手でブラを隠すミラクルナイト。市民の中には奈理子の下着姿を見て大喜びする者もいる。ウミウシ男は
「素晴らしい能力だ」
とカニカゲロウの能力に感嘆するが、シオマネキ女は
「下着も溶かせばいいのに」
と不満げだ。
そこに、ドリームキャンディとセイクリッドウインドが駆けつける。ドリームキャンディはカニカゲロウに向かって
「奈理子さんを苛めるのはやめなさい!」
と強く睨みつける。秋の夕暮れの噴水広場で、ミラクルナイトの運命が揺れる一瞬が訪れようとしていた。
噴水広場には緊張が漂う。ウミウシ男は、カニカゲロウの能力実験が終わったとして、にこやかにドリームキャンディとセイクリッドウインドに告げる。
「カニカゲロウの能力は試したから、俺たちは帰るよ」
と彼は語る。シオマネキ女は不満そうに
「えっ?もう終わり?」
と口にする。ドリームキャンディは怒りに震え、
「奈理子さんに酷いことして、そのまま帰らせるはずがないでしょ!」
とキャンディチェーンを振るうが、敵たちはそれを軽く避ける。
セイクリッドウインドが震えるミラクルナイトに声をかける。
「奈理子、大丈夫?」
と彼女は水色のラインが入っている白い下着姿のミラクルナイトに心配そうに声を掛ける。ミラクルナイトは
「大丈夫なわけないでしょ!」
と怒りを露わにし、
「カニカゲロウ、私ともう一度勝負しなさい!」
と挑戦を叫ぶ。下着姿で凜々しく立つ彼女に、市民から奈理子コールが湧き上がる。
シオマネキ女はウミウシ男に提案する。
「みんな盛り上がっているし、やっちゃいましょうよ」
と彼女は言う。ウミウシ男は迷うが、
「カニカゲロウの能力を試すのが任務だけど…」
と言いつつも、カニカゲロウは
「私は奈理子ともっと遊びたいし、どっちでもいいですよ」
と返す。
ミラクルナイトは怒りに任せて
「遊ぶですって? 私に酷いことして、絶対に許せない!」
と怒る。セイクリッドウインドは
「ウミウシ男とシオマネキ女は私とキャンディが相手するから、奈理子は存分にカニカゲロウを痛めつけてやりなよ」
とミラクルナイトに励ます。
カニカゲロウが挑発的に
「何度やっても同じだ。次は奈理子の下着を脱がすだけさ」
と笑い、ミラクルナイトは
「私の下着はそう簡単に脱がされないわ!」
と宣言し、水色の光弾を放つ。市民が見守る中、ミラクルナイト、ドリームキャンディ、セイクリッドウインドとカニカゲロウ、ウミウシ男、シオマネキ女の激しい戦いが始まるのだった。
ミラクルナイトの怒涛の攻撃は、カニカゲロウにとっても予想外だった。唸る鋏を巧みに避け、
「えい!」
と素早いハイキックを繰り出すミラクルナイト。しかし、カニカゲロウの固い甲殻はそれらを容易く受け止める。
「何度やっても同じだ」
と鋏を振るうカニカゲロウに対し、ミラクルナイトは巧みに鋏を避け、ジャンプして
「やぁ〜!」
とミラクルヒップストライクを狙う。しかし、その一撃も兜のような甲殻に覆われたカニカゲロウには効果がなく、むしろ彼は奈理子の股間を楽しんでいる様子さえ見せる。
「これが敵を幸せにするミラクルヒップストライクか。奈理子はいい匂いがするな」
ミラクルナイトは、休む間もなくカニカゲロウにラッシュをかけ続けるも、有効打を放つことができずにいた。一度極めた関節はカニカゲロウも警戒してそう簡単に取らせてはくれない。焦るミラクルナイト。一人でカニカゲロウを倒すのは難しい。ドリームキャンディとセイクリッドウインドに目を遣ると、ドリームキャンディとセイクリッドウインドも、ウミウシ男とシオマネキ女との戦いに手一杯で、ミラクルナイトの支援には向かえない状況だ。
しかし、ミラクルナイトは諦めない。焦る心を抑え、何とかして鋏がある左腕を捕まえようと身を沈ませ
「とぅ!」
と機転を利かせて水面蹴りを放つ。その一撃でカニカゲロウの脚を払い、バランスを崩させる。カニカゲロウが
「うわ!」
と倒れかかる瞬間を逃さず、ミラクルナイトは彼に飛び付いた。三角絞めを決め、さらに流れるように腕挫三角絞めへと移行する。これは水都大学プロレス同好会で鉄山から特訓を受けた技の一つだった。
「グワァぁ!」
と断末魔の悲鳴を上げるカニカゲロウ。ミラクルナイトの締め上げは容赦なく、カニカゲロウの動きは次第に弱まっていく。市民たちは息を呑み、ミラクルナイトの執念深い戦いぶりに驚嘆する。劣勢を覆し、ついにミラクルナイトはカニカゲロウに逆転の瞬間を見せたのだった。
噴水広場は一瞬にして混乱に包まれた。カニカゲロウを締め上げるミラクルナイト。カニカゲロウの危機に気付いたウミウシ男がミラクルナイトへ毒液を放とうとしていたその瞬間、ドリームキャンディのキャンディチェーンが彼に絡みつく。彼女は
「奈理子さんのところには行かせない!」
と叫ぶ。
「ならば、君が喰らえ!」
とウミウシ男はドリームキャンディに毒液を放った。
「きゃぁぁぁぁ~」
と悲鳴を上げる弩チームキャンディ。しかし、彼女はキャンディチェーンを決して手放さない。
一方、シオマネキ女とセイクリッドウインドの戦いは激しさを増し、シオマネキ女もカニカゲロウを助けに行く余裕がなかった。
ミラクルナイトはカニカゲロウを三角絞めで制圧し、カニカゲロウは翅を羽ばたかせるが飛び上がることはできない。
「これで決める!」
と勝利を確信したミラクルナイト。しかし、突然ミラクルナイトを触手が襲う。ミラクルナイトは、驚きと痛みに
「きゃぁぁぁぁ!」
と悲鳴を上げ、腕挫三角絞めを解いてしまった。更に、触手は彼女のブラを剥ぎ取ってしまう。露わになった小さな胸を隠すミラクルナイト。触手の正体を見たミラクルナイトが、怒りと絶望に満ちていた声で
「ヒドラ男!」
と叫ぶ。ヒドラ男の触手はカニカゲロウを巻き上げ、彼を安全な位置に引き寄せる。これによってミラクルナイトの勝利は水の泡となり、噴水広場の市民はこの突然の展開に騒然となった。ミラクルナイト、ドリームキャンディ、セイクリッドウインド、彼らの仲間たちはどう対抗するのか。市民の視線は、この予期せぬ展開に釘付けになっていた。
ヒドラ男の出現に騒然とする噴水広場。ウミウシ男は
「僕の知らない怪人…」
と困惑する。ドリームキャンディ、セイクリッドウインド、シオマネキ女も戦うことを忘れヒドラ男に注目していた。唯一人、ヒドラ男を知るミラクルナイトは
「カニカゲロウは貴方が作ったの?」
とヒドラ男に問う。ヒドラ男は
「そうだ。カニカゲロウはまだ完成していない。ここで奈理子に消される訳にはいかないんだよ」
と答える。
「なぜ、そんな怪人を作るの?貴方の目的は何なの?」
更に問うミラクルナイト。ヒドラ男は
「目的か…人と異なる生物を融合させ、人の進化を導くこと、かな」
と優しく答える。その答えに驚くミラクルナイト。
「人と別の生き物の融合って…そんなの、ただのバケモノじゃない!」
ヒドラ男はミラクルナイトの驚きを無視し、
「奈理子は強くなった。でも、カニカゲロウはもっと強くなる。次に会うときは、奈理子の胸も少しは成長するといいな」
とニヤリとしながらカニカゲロウを連れて去って行った。
ヒドラ男とカニカゲロウが去った後、噴水広場は静まり返った。ウミウシ男、ドリームキャンディ、セイクリッドウインド、シオマネキ女、そして周りの市民たちは、ヒドラ男の言葉とその突然の出現にただ呆然としていた。
ミラクルナイトは、ヒドラ男が去った方向を見つめながら、彼の言葉を反芻していた。
「人の進化を導く…」
その言葉が何を意味するのか、ミラクルナイトは深く考え込んでいた。
一方で、ヒドラ男に胸の成長をからかわれ、奈理子は頬を赤く染めて自分の胸を強く抱きしめた。彼女は常に自分の体型にコンプレックスを抱いており、ヒドラ男の言葉は彼女の心に深く突き刺さった。
その場の緊張が和らぎ、ウミウシ男は
「今回はここまでだ。シオマネキ女、引き上げるよ」
と告げ、シオマネキ女もその場を離れた。ドリームキャンディとセイクリッドウインドは、ミラクルナイトに近づき、彼女を慰めようとした。
「奈理子、大丈夫?」
とセイクリッドウインドが声をかけると、ドリームキャンディも
「奈理子さん、何か手伝えることはありますか?」
と尋ねた。
しかし、ミラクルナイト、水都の守護神である奈理子は、ただ黙って頷き、感謝の言葉を口にした。
「ありがとう…でも、大丈夫。私、もっと強くなるわ。」
そう言いながら、奈理子は遠くを見つめ、次なる戦いに向けての覚悟を新たにしていた。
(第101話につづく)














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