ミラクルナイト☆第180話
「……アマリリス女、敗北。完全消滅。
映像による市民反応:約84%が“興奮と称賛”。ただし、ヒロインの“脱がされ耐性”への懸念も約12%存在」
電子パネルをスクロールしながら報告するのは、研究部門の総責任者、九頭( ...
ミラクルナイト☆第178話
午後五時。
夏の陽が傾き、校舎の影が少しずつ長くなっていく。
蝉の声が遠くで鳴き始める頃、水都中学の裏庭にはふたりの姿があった。
「……で、なんで校門じゃなくて裏庭に呼び出したわけ?」
不機嫌そ ...
ミラクルナイト☆第177話
夏の夕暮れ。
淡い光が運河の水面に反射し、波間がキラキラと揺れている。
水都公園の橋の下、その木陰は外の喧騒から逃れたような穏やかな場所だった。
「ねえ、ライム……誰にも見られてないよね……?」 ...
ミラクルナイト☆第176話・後編
夕暮れの空が朱に染まり、噴水の水音が緊張をはらんで広場に響く。カエル女=ファンユイ・チュンは長い脚を交差させるように踏み出し、黒と緑のチャイナスーツをひらりと揺らした。光沢ある布の隙間から覗く、鋼のように鍛え上げられた肉体が観衆の視線 ...
ミルキーナイト~胡桃・21歳~☆第6章「集う者たち」
鄙野の空に、不吉な羽音が響いた。
竹が軋むような高周波。それは、風でも鳥でもない。
遠くの山裾から飛来した黒い影が、町外れの小学校跡地に着地すると、大地が小さく震えた。
「ミミミ……やっぱり田 ...
ミラクルナイト☆第175話
ちゃぶ台の上には、コマリシャス手描きの「水都侵攻作戦図」。クレヨンで描かれたミラクルナイトの似顔絵が真ん中に大きく貼られ、そこへ赤ペンで「弱っちい!」「涙目!」「今回こそ捕獲!!」と書きなぐられている。
「ふふふ…今回の新 ...
ミラクルナイト☆第174話
夏の名残を残す青空のもと、水都女学院では二学期最初の課題テストが行われていた。校内は緊張感と静けさに包まれており、生徒たちは白百合の花のように清楚な制服に身を包み、真剣な面持ちで答案用紙と向き合っていた。
「ふう……これで ...
ミラクルナイト☆第173話
二学期初日の朝、夏の名残を残した日差しが水都女学院高校の優美な校舎を照らしていた。
校門前では既にカメラを構えた奈理子ファンたちが陣取り、「純白の天使」ことミラクルナイトの登校を今か今かと待ちわびていた。
「奈 ...
ミラクルナイト☆第172話
「タマムシ男、散る…か」
穢川研究所の所長室に重苦しい空気が漂っていた。所長秘書の絹絵は頭を抱え、深いため息をつく。
「あのタマムシ男が……」
彼の力を知る者ならば、敗北は信じがたい事実だった。
ミラクルナイト☆第171話
水都神社の境内。
夏の名残を感じさせる蝉の声が響く中、ミラクルナイトこと奈理子、ドリームキャンディこと寧々、そして元・敵幹部であり今は神社の巫女である凜が集まっていた。
年齢は違えど、共に戦う仲間。
ミラクルナイト☆第170話
夏休みのある日。寧々は奈理子に呼び出され、商店街のグフグフハンバーガーに向かった。
カラン、とドアのベルが鳴る。店内に目を向けると、窓際の席に見慣れた少女がいた。Tシャツにデニムのミニスカート姿の奈理子だ。普段は清楚な水都女学 ...
ミラクルナイト☆第169話
夏休みのある日、水都大学のキャンパスに奈理子の姿があった。
呼び出したのは 水都大学奈理子私設ファンクラブ(通称:MNSFC) の会長、成好。
大学の学内カフェで向かい合う二人。
「大学って、夏休み ...
