ミラクルナイト☆第198話
場所は、穢川研究所の最奥。薄暗いガラス張りの観察室の中で、かつてのぷるぷるとした弾力を完全に失い、スカスカに乾ききったスポンジのような姿で横たわるコンニャク男が、保管カプセルの中で静かに眠っていた。
「……プルプル感を失っ ...
ミラクルナイト☆第196話
穢川研究所 地下戦闘作戦室 ― 九頭の執務室
低い照明の下、静かに香るのは乾いた薬品と微かに湿った青苔の匂い。壁に張り巡らされた蔓のような実験配線の中、九頭は白衣の襟元を整えながら書類の山を前にソワソワと落ち着きがなかった ...
ミラクルナイト☆第195話
水都郊外、穢川研究所・社長室。
革張りの重厚な椅子に背を預ける一人の男。
その目は眼前のガラス越しに見える工業都市の煙を睨みつけていた。
──合同会社穢川研究所・社長、勅使河原宗一郎。
老獪さと ...
ミラクルナイト☆第189話
澄み切った青空。
噴水の水音が響く、中庭のテラス席。水都女学院の制服に身を包んだ少女たちが、ティーセットを囲んでいた。
「ほんとうに、購買のクロワッサンってすぐ売り切れてしまうのね……っ」
奈理子がハン ...
ミラクルナイト☆第186話
奈理子の部屋・日曜の朝──
「……んぅ……」
学園祭の翌日。日曜の朝。
奈理子の部屋に差し込む朝日が、白いレースのカーテンを柔らかく透かしていた。
大きな伸びをして、布団の中でゴロリと寝返り ...
ミラクルナイト☆第185話
水都大学・正門前──
「わあ……すごい、人……!」
制服姿のまま、水都大学の正門をくぐった野宮奈理子は、あまりの賑わいに思わず声を漏らした。
屋台、装飾、仮装した学生たち。大学生たちのはじけた空気は、女 ...
ミラクルナイト☆第182話
「……帰還、お疲れ様です。ナメクジウオ男」
ひんやりとした空気の中、硝子の壁に囲まれた広い部屋。
そこには、無数の試験管と大型モニター、そして壁一面に貼られた画像――
そのいくつかには、戦闘中のミラクルナイ ...
ミラクルナイト☆第172話
「タマムシ男、散る…か」
穢川研究所の所長室に重苦しい空気が漂っていた。所長秘書の絹絵は頭を抱え、深いため息をつく。
「あのタマムシ男が……」
彼の力を知る者ならば、敗北は信じがたい事実だった。
ミラクルナイト☆第170話
夏休みのある日。寧々は奈理子に呼び出され、商店街のグフグフハンバーガーに向かった。
カラン、とドアのベルが鳴る。店内に目を向けると、窓際の席に見慣れた少女がいた。Tシャツにデニムのミニスカート姿の奈理子だ。普段は清楚な水都女学 ...
