DUGA

ミラクルナイト☆第21話

運河の畔で寧々と大谷はカブトムシ男のことを振り返りながら、彼が甘いもの好きであることを思い出していました。甘いものが好きな相手にはキャンディシャワーは通用しない。彼らがその話題に耽っている間に、突然10人のブラックナイトが現れ、寧々と大谷に襲いかかりました。

大谷は即座に対策を講じるため、寧々にドリームキャンディへの変身を指示しました。寧々は大谷の指示に従い、ドリームキャンディへと変身します。しかし、ミラクルナイトのコスチュームの色は違っていても、彼女はミラクルナイトと同じくらい強く、奈理子と同じ顔です。ブラックナイトへの攻撃に迷いを抱えてしまいます。

大谷は厳しく寧々を叱責し、彼女に自信を持つよう促しました。寧々は迷いを捨て、ドリームキャンディとしての使命感を取り戻します。彼女はキャンディチェーンを駆使し、10人のブラックナイトを瞬殺する壮絶な戦いを繰り広げました。

ドリームキャンディの勇敢な行動によって、寧々と大谷は危機を脱しました。彼らは互いに頷き合い、水都の平和を守るために団結する力を感じ取りました。寧々は自分自身の成長と、ミラクルナイトの使命に対する責任を再確認し、決意を新たにしたのです。


少年ライムはドリームキャンディとブラックナイトの戦いを遠くから見ていました。彼は密かにブラックナイトを寧々に向けて放ったのは自分だったと知っていました。ライムは内心で罪悪感に苛まれながらも、自分の目的を果たすためには必要な行動だと自分を納得させました。

ミラクルナイトがブラックナイトと戦っている様子を見ながら、ライムはミラクルナイトが4〜5人の相手なら互角の戦いをすることを知っていました。しかし、ドリームキャンディが10人のブラックナイトを瞬殺したことによって、彼女の圧倒的な力を確認しました。その瞬間、ライムはドリームキャンディがミラクルナイトよりも遥かに強い存在であることを悟ったのです。

大谷と別れ、1人になった寧々の前に、ライムが現れました。寧々はライムの存在に気づきましたが、彼のことは知りません。しかし、ライムが発する気は寧々を怯えさせるほどの圧力を放っていました。その圧倒的な存在感に寧々は戸惑いと恐怖を抱えながらも、ライムの真意を知るために身構えました。

ライムと寧々の間には緊張が漂い、沈黙が広がります。それぞれが自分の思いを抱えながら、未来の行方が交錯する瞬間でした。


ライムは寧々に向かって静かな声で語りかけました。

「ドリームキャンディは、ミラクルナイトが必要ないほどに強いんだ。だから、もうミラクルナイトを戦わせないでほしいんだ。」

驚いた寧々はライムに問いかけます。

「なぜそんなことを言うの?なぜミラクルナイトが戦ってもいけないの?」

ライムは深いため息をつきながら答えます。

「ミラクルナイトが戦うと、敵に凌辱されるだけなんだ。奈理子が悲しむんだよ。」

その言葉を残して、ライムは次第に姿を消していきました。彼が何を考えているのか、寧々には理解できませんでしたが、彼の言葉は心に深く刻まれました。寧々は未来の戦いについて考える中で、奈理子の悲しみを思い浮かべました。そして、自分自身ができることを模索する決意を固めるのでした。


ライムの前に残忍な笑みを浮かべたカオリが現れました。カオリは寧々との会話を聞いてのです。残念だがミラクルナイトには更に恥ずかしい目に合わされるとカオリは高笑いします。カオリの冷酷な笑みを目にしたライムは、彼女の存在を無視しました。彼には、タコ男を裏切ることができない深い理由がありました。奈理子がミラクルナイトとして戦い続けるのであれば、ライムはスライム男として敵として立ち向かうしかないのです。

ライムは心の中で悩みながら、奈理子の悲しみと苦しみを思い浮かべました。彼は自身の存在が奈理子にとってどれほどの意味を持つのかを考え、自らの運命と向き合う覚悟を決めました。

カオリの高笑いが響く中、ライムは決意を胸に秘め、スライム男としての使命を果たすために奈理子と対峙することを決意したのでした。


寧々は何かが違うと感じていた。奈理子と謎の少年ライムの関係に、彼女はほのかな不安を覚えていたのだ。

日常の中で微細な変化や微妙な空気を敏感に察知する寧々は、奈理子とライムが織り成す微妙な距離感に気づいていた。彼らの交流の陰に何かが隠されているのではないかという思いが募っていた。

そんな中、寧々は奈理子の弟である隆に尋ねてみた。彼は無邪気な笑顔で「奈理子と親しい少年?」と尋ねられても、何も知らないと答えた。寧々は内心で少し安堵したが、同時に不安も募るばかりだった。

もし謎の少年が敵であるのなら、奈理子を困らせるために接近しているのかもしれない。その場合、ミラクルナイトを信じることができなくなるのではないだろうか。戦いの中で信頼が揺らぐことは、勇者であるミラクルナイトとしては大きな試練となるだろう。

寧々は心の中で思い悩みながらも、決断を下す時が近づいていることを感じていた。真実を知るためには、奈理子と直接向き合い、彼女の心の中に秘められた謎を解き明かすしかないのだと確信した。

その一方で、寧々は自分自身にも問いかけた。果たして自分がその答えを受け入れることができるのか、戦いの中で信じるべきものが何なのかを見つけることができるのか。彼女の胸には揺れ動く感情が渦巻き、まだ見ぬ真実への一歩を踏み出す覚悟が生まれていった。

決意を固めた寧々は、謎を解き明かすために新たな一歩を踏み出すのだった。

第22話へつづく)

あとがき