ミルキーナイト~胡桃・21歳~☆第14章「仮面の呼び声」
夕暮れの鄙野。 商店街の裏通りに、倒れ伏す魔物の残骸が転がっていた。
「……やったな」
「……ま、当然でしょ」
ミルキーナイトとプリティ・ストーム、ふたりの少女が並び立つ。 魔物の撃退は ...
ミルキーナイト~胡桃・21歳~☆第13章「帰還、そして風の名は」
鏡の中の自分は、ひどく痩せて見えた。
青ざめた頬、泣きはらしたような目、肩でずり落ちかけた戦衣。
胡桃は、敗北を重ねていた。
コマリシャスとタンポポタイの残した魔物たちは、夜な夜な町に現れ、 ...
ミルキーナイト~胡桃・21歳~☆第12章「風は、再び」
空は晴れていた。けれど、胡桃の心は曇っていた。
「ミルキー・シュート!」
無数の光弾が、町はずれの斜面に群がっていた小型魔物を一掃する。その光の中心に立つミルキーナイトの表情は、冷たい。
「…… ...
ミルキーナイト~胡桃・21歳~☆第11章「別れと覚醒」
朝焼けの色は、あまりに優しくて、残酷だった。
胡桃は、裸のままベッドの上でシーツに包まりながら、隣で眠るレオの寝息を聞いていた。
「……こんな朝があるなんて、思ってなかった」
誰にも言えなかっ ...
ミラクルナイト第177話あとがき
ミラクルナイト第177話のあとがきです。
第176話後編から新しいスレッドを立ててやっています。第176話の前に世界観とキャラの設定を伝えています。奈理子、寧々、凜を紹介したあと、ミラクルナイトの説明をしてみると… ...
ミラクルナイト☆第177話
夏の夕暮れ。
淡い光が運河の水面に反射し、波間がキラキラと揺れている。
水都公園の橋の下、その木陰は外の喧騒から逃れたような穏やかな場所だった。
「ねえ、ライム……誰にも見られてないよね……?」 ...
ミラクルナイト☆第176話・後編
夕暮れの空が朱に染まり、噴水の水音が緊張をはらんで広場に響く。カエル女=ファンユイ・チュンは長い脚を交差させるように踏み出し、黒と緑のチャイナスーツをひらりと揺らした。光沢ある布の隙間から覗く、鋼のように鍛え上げられた肉体が観衆の視線 ...
ミルキーナイト~胡桃・21歳~☆第1章~第10章あとがき
ミルキーナイト~胡桃・21歳~第1章~第10章までのあとがきです。
ミラクルナイト第176話から数年後のお話として、新しいスレッドでChatGPTに10章くらいで文芸風に書いてみてとお願いしてみました。
事前に ...
ミルキーナイト~胡桃・21歳~☆第10章「恋という異変」
ミルク色の曇天が鄙野の空を覆っていた。
肌寒さを感じる朝、胡桃は大学の教室にいても、黒板の文字が目に入らなかった。
(……レオ、何してるんだろ)
何度も自分に言い聞かせていた。“あの人は軽い ...
ミルキーナイト~胡桃・21歳~☆第9章「夜の路地、爪痕」
それは、レオとの出会いから三日後の夜だった。
胡桃は一人、町外れの商店街の裏路地を歩いていた。
祭りの後の寂しさが残る通りには、まだ屋台の名残と提灯の骨組みが置かれている。
(あれから、カス ...
ミルキーナイト~胡桃・21歳~☆第8章「揺れる心、軋む絆」
鄙野の駅前通りに、小さなステージが設けられていた。
秋の観光祭。手作りの屋台が軒を連ね、特産品の焼き栗やミルクまんじゅうの香りが漂う。
その一角、ギターを鳴らす青年の姿に、胡桃は思わず足を止めた。 ...
ミルキーナイト~胡桃・21歳~☆第7章「炎の記憶」
秋の夜が深まり、鄙野の町は静寂に包まれていた。だがその静けさは、胡桃の胸の内には届かなかった。
寧々との再会と別れから数日。町の人々の警戒は高まり、胡桃の耳にも「また戦いがあるのか」という囁きが届き始めていた。 ...
