ミラクルナイト☆第155話
昼休みの水都女学院の中庭。パイナップル男とドリアン男に敗れた奈理子は、授業中もぼんやりとしていて、内容はほとんど耳に入ってこなかった。無力感が胸に広がり、頭の中ではあの戦いの場面が何度も繰り返されていた。
「また無様に負け ...
ミラクルナイト☆第153話
放課後、水都公園の遊歩道を歩く奈理子とライム。六月にもかかわらず、真夏のような日差しが照りつけ、奈理子はタオルで額の汗を拭いながら呟いた。
「暑い…六月でこれじゃ、七月や八月はどうなるんだろう…」
爽やかな水色 ...
ミラクルナイト☆第152話
水都女学院高校一年二組の教室。今日もその中心にいるのは、野宮奈理子だった。教室中が、彼女の話題で持ちきりだ。先日、奈理子は十三匹もの魔物を撃退したばかり。生徒たちは、ミラクルナイトとしての奈理子の活躍を称賛し、興奮した様子で彼女を取り ...
ミラクルナイト☆第151話
ミラクルナイトのスカートが風に煽られ、ふわりと捲れ上がった。その瞬間、彼女の白いパンツがちらりと露わになり、魔物たちの視線が一斉に集中する。狙いは明確だ。奈理子の身体から溢れ出す甘い汁――その香りに誘われた魔物たちは、飢えたように彼女 ...
ミラクルナイト☆第150話
水呑町にある糸井探偵事務所。朝、静まり返る事務所のドアを叩いたのは剣崎だった。ドアを開けた糸井は、剣崎の姿を確認して一瞬だけ目を細めた。イカ男の剣崎がわざわざ事務所に訪れるとなれば、それは仕事の依頼ではない。もっと重大な何かを予感させ ...
ミラクルナイト☆第149話
放課後の夕暮れ、隆と寧々は並んで歩いていた。いつもの道を、何気ない会話を交わしながら。
「奈理子さんの新しい写真集って見た?」
寧々がふと尋ねた。発売日前だけど、家族ならきっと事前に内容を知っているだろうと思っ ...
ミラクルナイト☆第148話
水都中学の放課後、寧々は下駄箱で靴を取り出している隆に声を掛けようとした。しかし、隆はいつもの三馬鹿トリオ、慎治と章太郎と一緒にいた。小学生の頃から何かと啀み合ってきた彼らの前で、寧々は「一緒に帰ろう」なんて言えるはずがない。寧々は気 ...
ミラクルナイト☆第147話
この国は政治や経済といった国家の高次機能を首都に集約する方針を取り続けた。その結果、人、金、物が極端に首都周辺に集中し、首都は一時期世界最大の都市として栄華を極めた。しかし、その一方で、人口流出、それに伴う労働力の減少より地方は次第に ...
ミラクルナイト☆第146話
水都郊外の山中、放課後の澄んだ空気の中、奈理子は体操服にブルマーを身に纏った姿で、丸太を抱えて必死にトレーニングに励んでいた。その様子を、ライムと香丸、そして少し離れたところで腕を組んで見守る菜々美がじっと見つめていた。
...
ミラクルナイト☆第144話
穢川研究所の社長室では、ワサビ男の敗北が多実から勅使河原に報告された。
「まさか、ワサビ男が奈理子に敗れるとは…」
と、勅使河原の側近である渦巻が溜息をついた。
「奈理子に空から攻められ、一方的に倒 ...
ミラクルナイト☆第142話
水都公園近くの雑居ビルの屋上。ライムは事後の奈理子を眺めていた。余韻に浸っているのか、奈理子はうつ伏せで腰を高く上げたままの姿勢でグッタリとしている。
これまでは、金を掛けずに二人きりになるには水都公園内の運河に架かる橋の ...
ミラクルナイト☆第141話
鄙野の町。紗理奈は路上駐車している車の下を覗き込んだ。五月の日差しを避け、野良猫がスヤスヤと眠っている。
「コマリシャス、猫がいるよ」
紗理奈はコマリシャスを呼んだ。
「ホントだ。猫と車なら凄い魔物 ...
