ミラクルナイト☆第243話
穢川研究所の研究室。
「自分は、凡人だから失敗する…」
篠原=ブナシメジ男は溜息を付いた。一花拉致事件の際も、ミラクルナイトを襲撃したが、菜々美の一喝により退却してしまった。
「だからこそ、現場を任 ...
ミラクルナイト☆第242話
或る或る天国。天野妙華は、穢川研究所の若手幹部・手黒との通信を終えた。彼女の眉間には、深刻な皺が刻まれていた。
「一花お嬢様を襲った男の私物は研究所がすべて引き取る。男に関するデータはすべて破棄せよ」
一方的な ...
ミラクルナイト☆第240話
穢川研究所社長室。
窓からは、灰色の街並みが広がる。
「…というわけで、水都の街では、人気お笑い芸人バナッシュが、ミラクルナイトが活躍した水都神社の節分祭で姿を見せたのを最後に行方不明になっていることに、話題が持ち ...
ミラクルナイト☆第239話
凜は、節分祭の進行表を眺めていた。真新しい書類のインクの匂いが、古びた木材の匂いと混じり、独特の空気を生み出していた。ゲストリストには、市議会議員、地元財界の大物、そして、全国区の人気芸能人たちの名前が並ぶ。だれもが、水都神社の節分祭 ...
ミラクルナイト☆第238話
鄙比田温泉の夜は、深く、静かだった。湯けむりが、月明かりを受け、幻想的な光景を織りなしていた。その光景を、柚月と紗理奈とファンユイは、居酒屋のテラスから眺めていた。テーブルの上には、焼き鳥と、刺身と、地酒の徳利が並んでいた。
ミラクルナイト☆第236話
放課後の陽光は、橙色に傾いていた。奈理子は、一人運河沿いを歩いていた。水色襟のセーラー服にプリーツスカート。いつもの自分だ。運河に架かる古いコンクリートの橋の下へ、彼女は足を踏み入れた。上の遊歩道とは違う世界。車の音も、人の声も、ここ ...
ミラクルナイト☆第235話
穢川研究所、九頭の研究室。
モニターには複雑な波形が流れ続けていた。無菌的な空気の中に、二人の声が響く。
「柚月くんの復帰はいつ頃になるんだい?」
九頭が、大きなモニターから目を離さずに尋ねた。彼の声は ...
ミラクルナイト☆第232話
新年の空気はまだ水都の街に薄氷のように張り付いている。風間凜は石段を一段ずつ、静かに上っていく。境内の喧騒は背後に遠のき、耳に入るのは自分の足音と風の音だけだ。彼女の目的地は本殿の裏手にある、古びた展望台。通称、望楼。水都神社で最も高 ...
ミラクルナイト☆第229話
清純可憐な水色のセーラー服をまとう少女の足が止まる。帰宅途中の奈理子だ。
遠くに商店街のクリスマスツリーが見える。
冷たい風が、紺色のプリーツスカートをめくり上げる。ミニスカー ...
ミラクルナイト☆第228話
(12月上旬/クリスマス商戦ピーク)
凜が掃除を終え、社務所に戻ろうとしていたそのとき——
境内に駆け込む影がひとつ。
「り、凜さん!! 大変です!!」 ...
ミラクルナイト☆第227話
―対シグマ戦略会議―
ストーブの熱がじんわりと部屋を温める夕暮れ。
応接室には緊張と甘い香りと、奈理子の柔らかい気配が混じっていた。
「シグマ……あの人、何者なんでしょうね」 ...
ミラクルナイト☆第226話
放課後のチャイムが鳴り響くと、教室の窓から淡い夕陽が差し込んだ。
制服の水色のセーラーが橙色に染まり、
カーテンの影がゆらゆらと教室の床を揺らす。
「すみれちゃん、バス停まで一緒 ...
