ミラクルナイト☆第226話
放課後のチャイムが鳴り響くと、教室の窓から淡い夕陽が差し込んだ。
制服の水色のセーラーが橙色に染まり、
カーテンの影がゆらゆらと教室の床を揺らす。
「すみれちゃん、バス停まで一緒 ...
ミラクルナイト☆第225話
放課後の街に、突如として混乱が走った。
ブナシメジ男の撒いた幻覚胞子が、まだ一部の市民の神経に残っていたのだ。
噴水広場では、人々が錯乱し、互いに掴み合い、悲鳴と怒号が交錯する。
「やめて!落 ...
ミラクルナイト☆第224話
穢川研究所・第六実験棟。
白い壁と無機質な照明が反射する室内。
硝子越しのモニターには、ブラックナイトとニセミラクルナイトの戦闘映像が繰り返し流されていた。
空を舞 ...
ミラクルナイト☆第223話
トタン屋根を叩く小雨の音が、夜の鄙野を包んでいた。
築古の1Kアパート。その一室――散らかった床の上には、魔法陣の焦げ跡。
「ナメクジスプレーも消えちゃって……次はどうしよう?」
ミラクルナイト☆第221話
下駄箱の前。昇降口から差し込む夕陽が、制服姿の生徒たちを赤く染めていた。
寧々は靴を履き替えている隆に声を掛けた。
「奈理子さんの様子はどう?」
隆は顔をしかめ、ため息をついた。 ...
ミラクルナイト☆第220話
無機質な白い壁に囲まれた研究室。机に広がる数々のデータシートを前に、篠宮=ブナシメジ男は項垂れていた。
「……私の策が……。トウモロコシ男まで失ってしまうとは……」
深い落胆の声を漏らす篠 ...
ミラクルナイト☆第219話
放課後、奈理子は呼び出されて凜と並んで椅子に座っていた。
「凜さん……?」
ミコール社員の一人が思わず声を上げる。
「私は、奈理子の保護者です」
凜は堂々と答えた。
ミラクルナイト☆第218話
薄暗い部屋に、培養槽の光がぼんやりと揺らめいていた。篠宮=ブナシメジ男は書類を整えながら、九頭の言葉を待っていた。
「篠宮くん。前回の作戦、ご苦労だったね」
九頭はデスクに肘をつき、指を組ん ...
ミラクルナイト☆第216話
参道に並ぶ提灯が夕陽に照らされ、柔らかい光を放つ。
「ようこそお参りくださいました」
凜は白衣と緋袴の巫女装束で、参拝客一人一人に笑顔を向けていた。
今や「水都神社の看板巫女」としての凜を ...
ミラクルナイト☆第215話
夜のファミレス。蛍光灯の白い光に照らされ、ガラス越しに車のテールランプが流れていく。
窓際のボックス席に座るのは、牛島と渚。牛島はラフなパーカー姿、渚は仕事帰りらしく地味なカーディガンに眼鏡。彼女の横には通勤用の折りたたみ自転 ...
ミラクルナイト☆第214話
穢川研究所・社長室。
重厚な黒革の椅子に腰かけた社長・勅使河原が、窓の外の夜景を見下ろしていた。壁には時計の針が静かに回り、重苦しい沈黙を刻む。
会議卓を囲むのは、社長側近の渦巻、秘書の多実、研究部門責任者の九頭、 ...
ミラクルナイト☆第213話
水都女学院の朝の廊下は、まだ始業前のざわめきと華やかな香りに満ちていた。奈理子は1年2組の教室前で、菜々美の姿を見つけると、勇気を振り絞って声を掛けた。
「菜々美さん、昨日はありがとう……」
けれど、菜々美はプ ...
