ミラクルナイト☆第120話
二月のある日、水都中学校の最終学年に通う野宮奈理子は、ひときわ重厚感を放つ水都女学院の大きな校門をくぐった。彼女の目に飛び込んできたのは、自然に恵まれ、広々とした敷地内に配された、ある有名建築家の手によるスパニッシュミッション様式の校 ...
ミラクルナイト☆第119話
奈理子の部屋には穏やかな時間が流れていた。勉強に集中する奈理子と、漫画を読んでいる隆。二人の兄妹はそれぞれの世界に没頭していた。
しかし、受験まであと二週間と迫り、奈理子はますます焦りを感じていた。勉強が苦手な彼女は、ミラ ...
ミラクルナイト☆第118話
放課後の水都公園の運河の畔に座る奈理子とライム。静かな水面が周囲を包み込む中、受験のプレッシャーが奈理子の心を押し潰そうとしていた。ライムがスカートの中を覗くが、奈理子は構わずに英単語帳を睨みつけている。
「今日は黄色か。 ...
ミラクルナイト☆第117話
野宮奈理子、水都中学の三年生。彼女はAカップの普通の女子中学生だが、その正体は水都市民であれば誰もが愛する正義のヒロイン、ミラクルナイトである。水都の平和を守ることを使命とする奈理子は、平時は恋と受験勉強に励む普通の女子中学生として過 ...
ミラクルナイト☆第116話
新年の午後、水都の街は節目の喜びで賑わっていた。特に水都神社は、新しい年を迎えるために集まった多くの人々で溢れかえっている。参道にはずらりと出店が並び、子供たちの笑顔、カップルの甘い囁き、そして色鮮やかな振り袖を身に纏った女性たちが、 ...
ミラクルナイト☆第115話
「うっずまっきさん!」と、渦巻きのような声が空気を切り裂いた。声の主はポインセチア女の赤井緑、彼女の声に応えるのは渦巻、組織の策略家だ。
「何ですか、緑さん?」
と渦巻が問いかけると、緑は朗らかに答えた。
ミラクルナイト☆第114話
水都第一小学校の六年三組では、終業式の日も特別なざわめきがあった。二学期の終わりと共に迎える冬休み。しかし、六年生にとってはまだ重要な任務が残っている。毎年恒例の「年末チャリティーコンサート」の準備が、これから本格化するのだ。学級委員 ...
ミラクルナイト☆第110話
放課後、小学六年生の寧々は、水都神社で巫女を務める大学四年生の凜に光る植物の話をするために神社へ向かった。しかし、凜は不在で、他の巫女さんから卒論提出間際である凜は午後はほとんど神社にいないと聞かされた。寧々が帰ろうとした時、巫女さん ...
ミラクルナイト☆第107話
御祖紗理奈は、隣県の鄙野から水都に戻ってきたばかりだった。彼女の任務は、鄙野の若者をスカウトして、水都製薬の子会社に連れてくることであった。田舎の鄙野には、都会の水都に憧れる若者が多く、人材集めは比較的容易だった。
紗理奈 ...
ミラクルナイト☆第103話
朝の水都中学校、門前は登校する生徒たちの賑やかな声で溢れていた。そこに、突然吹き荒れる風が女子生徒たちを襲い、一つまた一つと紺色のスカートが舞い上がった。しかし、次々と舞い上がる紺色のスカートの下に現れたのは体操服の紺色のハーフパンツ ...
ミラクルナイト☆第102話
勅使河原の執務室では、オウムガイ男とカブトガニ男の敗北の報告が行われていた。オウムガイ男は殻と無数の触手、カブトガニ男は背甲と鋭い尾剣、それぞれ独特な攻撃手段を持っており、攻防に優れた強者であったにも関わらず、ミラクルナイトとドリーム ...
ミラクルナイト☆第100話
水都中学の昼休み、屋上にたどり着いた奈理子は、ライムの姿を目の当たりにするなり、心の奥からこみ上げてくる涙を抑えきれずに崩れ落ちた。彼女を苛むのは、カニカゲロウに敗北した屈辱よりも、その怪人にキスを奪われた悔しさだった。涙声で ...
